ともたちょぶろぐ -2ページ目

ともたちょぶろぐ

ライブ・ミュージカル・舞台鑑賞の感想を自由気ままにマニアックに綴っています

5月25日マチネ、鈴木勝吾さん出演朗読劇「ROOM」を観劇した。
本日の出演者は鈴木勝吾さん、安元洋貴さん、中林登生さん、宮本侑芽さん。
「缶詰」、「家族旅行」、「旦那デスノート」、「スイート」の4つからなるオムニバス形式の朗読劇だった。


<缶詰>
しょーちゃんは作家役。
しょーちゃん主役回だったのでほぼ喋りっぱなしだった。
ただでさえ声が大きいしょーちゃんなので緊迫したシーンの声の迫力が凄かった。マイクがいらないくらい。(笑)
恋人、プロデューサー、自殺志願者が各々しょーちゃんに電話をかけて来て、
最終的には全員繋がるんだけど、そこまで来る道のりに一波乱も二波乱もあって、
皆に振り回されてクタクタになっているしょーちゃんが面白かった。
会話劇のテンポも軽快で楽しかった。
恋人のユカリ役の侑芽さんからユカリの好きな所を575で言ってと無茶振りされて困っていたしょーちゃん。
あれアドリブかな?

<家族旅行>
しょーちゃんは娘とお爺さんとお婆さん役。
しょーちゃんの声の演じ分けが素晴らしかったのがこの回。
幼い感じのハイトーンボイスな娘の声が可愛かった。
母の琴子役の安元さんの恋バナにびっくりして「心臓が!」と言ったお爺ちゃんなしょーちゃん。
その後ボソッと「救心救心」言ってたしょーちゃんにウケてしまった。www

<旦那デスノート>
しょーちゃんは主婦役。
雰囲気的におばちゃん主婦と言うより若めな主婦に感じた。
私は容姿端麗で魔性の女を想像しながら観ていた。ww
手の仕草や表情で女性を表現していたんだけど、
しょーちゃんの今のロングヘアも相まってより女性的に見えた。
冗談で旦那の死に方をサイトに書いたらそれが現実になってしまったと言うストーリーなんだけど、
最初は「やだ、殺人鬼怖い。」と思いながら観ていたんだけど、
ストーリーが進むにつれて実はしょーちゃん達が殺したと分かって恐怖倍増。
終盤のしょーちゃんの冷たく無機質な声色が怖かった。

<スイート>
しょーちゃんは中年の詐欺の受け子役。
しょーちゃんと詐欺師の青山役の安元さんが生き別れた親子で、
更にしょーちゃんは詐欺の受け子ではなく実は詐欺のおとり捜査中の警察官で、
更に更に実は1年前にお餅を喉に詰まらせて死んでいたと言うストーリー。
(息子の人生が狂い始めた始点に戻ってやり直しさせる為に姿を現した設定)
この作品が一番大どんでん返しが多くて何度もびっくりした。
しょーちゃんの中年男性声の表現が上手かったし、
息子に語り掛けるシーンで泣き声混じりな声色を使うしょーちゃんに引き込まれた。
4作品の中で一番温かいストーリーだった。


最初は「朗読劇でオムニバス形式ってどうなの?俳優さん達は短時間で感情入る?」と思ったけど、
ホテルに居合わせた客同士でビールを飲みながら会話をすると言う初期設定の元で4作品が繋がっている演出が凝っていたし、
4作品目が終わった後話が最初のホテルのシーンに戻り、
実は皆が飲んだビールのどれかに毒が盛られていると言うエピローグに驚愕!
結局誰が毒入りビールを飲んだのか分からないまま終わったのが心地良いモヤりだった。(笑)
この作品は驚愕な事実が次から次へと出て来て面白かった。
朗読劇は舞台セットや扮装、俳優さんのお芝居としての大きな動きは無いので、
シーンの視覚的情報はほぼ無い。
故に俳優さんの声を聞いて聴覚からの情報を頼りに各シーン自分の想像する映像を脳内再生しながら観劇するのが楽しかった。
自分の想像力が掻き立てられるワクワク感は朗読劇の醍醐味だと私は思っている。

しばらく現場が無くて約2ヶ月ぶりに会ったしょーちゃん。
今の推し達は皆年間複数の舞台に立つ。
その中でも舞台出演本数がダントツなのがしょーちゃん。
なのでここ数年は毎月最低1回は会えていたので、2ヶ月も空くと凄い久しぶりに感じた。
しょーちゃんの朗読劇は初観劇。
上から目線で語っちゃって申し訳ないけど、期待通りの高い表現力を見せて貰えて大満足。
声の強弱の付け方が絶妙だし、声だけでもめちゃくちゃリアルだったし、
子供から高齢者まで声色での演じ分けが素晴らしかった。
オムニバスのおかげで作品毎役が変わったり1作品の中で役を掛け持ちしたりしていて、
しょーちゃんの演技の引き出しを沢山見せて貰えて楽しかった。
やっぱりしょーちゃんの表現力は推し一大好き!と改めて思った。