chill moratorium 3回目・4回目(ネタバレあり) | ともたちょぶろぐ

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ライブ・ミュージカル・舞台鑑賞の感想を自由気ままにマニアックに綴っています

9月19日マチネ、22日ソワレ、鈴木勝吾さん出演朗読劇「chill moratorium」を観劇した。
この作品は朗読チームとクラウンチームがあって、
これらの回のしょーちゃんはクラウンを担当した。
しょーちゃんのお相手のクラウンは田中良子さんと村田洋二郎さん。
朗読は三浦涼介さん七木奏音さんペアと西田大輔さん田中良子さんペア。


「クラウン」、最初聞いた時は何ぞや?と思って調べてみたら道化師だって。
だからピエロのように台詞無しでちょこっとの出番かと思いきや、
ストーリーテラー的な役割で朗読チームを補助したり舞台セットを動かしたり、
朗読チームが舞台袖に下がった時にはクラウンチームがステージ上で台詞を喋ってお芝居をしていた。
なので想像以上に出番が多くて嬉しかった。\(^o^)/
クラウンチームのお芝居はユニバース25のお話が主なんだけど、
「世濁声」のデジャブが起きたかと思った。(笑)

良子さんは西田クラウンが相手の時は「年上の上司」と紹介したけど、
勝吾クラウンの時は「年下だけど態度のデカイ上司」と紹介していた。www
ここは組む相手によって台詞が変わるんだね。
洋二郎さんはしょーちゃんを「年下で時々哲学を言う上司」と紹介していた。
村田中による愛あるイジリだね。
しょーちゃんもしょーちゃんで終盤洋二郎クラウンの事を「あなた」や「兄さん」と呼んでいた。
ちなみに通常は「君(キミ)」表現。
しょーちゃんが洋二郎さんの事を「兄さん」と呼んだ時はグッと来たなあ。そう来たかと思ったもん。

たった1日だけの出演だった洋二郎さん。
普通にはお芝居しないだろうなあと思っていたけど(笑)、
初っ端の五感の説明の時から早速ぶちかまして来た。
五感の種類を言うのに観客が聞き取れないくらい速いスピードで喋った。www
触覚説明で客席に下りて観客にハンディファンを当てていたしょーちゃんに、
それじゃ一部分しか風が届かないと言うツッコミの意味を込めてしょーちゃんの頭を叩いてみたり。
結構いい音がしていたけどしょーちゃん大丈夫だったかな?(^_^;)
ちなみに後でしょーちゃんも洋二郎さんの頬を軽めに叩いていたからトントンだね。
「コールドリーディング」のアルファベットを人文字で表す西田さんの横で、
西田さんに向かって手でヒラヒラしたり紙吹雪を舞わせたり、
朗読チームが少女ナンシーの話を続ける寸前には高い声でナンシーの声真似をしてみたりと、
とにかく私が今まで観た西田&良子クラウンと勝吾&良子クラウンでは観られなかった事が多々起こり、
洋二郎さんには沢山笑わせて貰って楽しかった。
洋二郎さんのお芝居で「お、凄い!」と思ったのが、
劇中の消え物でワインを飲んだ西田さんが美味しいと言い始めて、
突然「ソムリエの人!」と呼んだら(←通常モードではこの演出は無い)洋二郎さんとしょーちゃんが出て来た。(笑)
そして洋二郎さんが咄嗟に椅子の背もたれに掛けてあった白衣を腕に掛けてウェイターに扮したのを見て、
洋二郎さんの瞬発力の凄さに感動した。

感情を昂らせて叫ぶ「違う!」「そうじゃない!」の台詞のシーン。
西田クラウンの時も結構熱くてグッと来たから、
勝吾クラウンはもっと凄いだろうなあと思ったら案の定。
しょーちゃん声うるせー。(←褒めてる)
でもあのバカデカボイスでの叫びと凄い目力、
それに役へのあの入り込みようで来るからしょーちゃんのお芝居は強く引き込まれる。
あんなに大きな声で叫ばれたら、あんなに切ない泣き顔をされたらこちとら見入っちゃうよ。

クラウンチームは客席に下りて観客が持っている人格カードを受け取る演出がある。
しょーちゃんは何回も近くに来てくれたのに、
私が該当カードを持っていなくて渡せなかったのが残念だった。(T_T)
あれってふくよかコルターマンの時はどの人格カードでも渡して良かったのかな?(確かクラウンからはコルターマンの名前は出さずにふくよかな人のカードを持ってる人と聞かれたはず。)
だってふくよかは体重何キロからがふくよかになるのか人によって基準が違わない?
私劇中で名前が出て来ない人格カードを貰った事があるけど、
その人格の体重もそこそこあったよ。(^_^;)
ちなみに私は西田クラウンの時にコルターマンのカードを持っていたけど、
西田さん受け取ってくれなかった。(T_T)
しょーちゃんにカードを渡す事は出来なかったけど、
私の前の席の人がカードを渡していたのでおこぼれで世濁声以来でゼロ距離でしょーちゃんが見れて嬉しかった。\(^o^)/

朗読チームのりょんくんと奏音ちゃん。
勝吾ヤコブの高くてキンキンした声を聞いていたから、
りょんくんヤコブの低くて静かめな声にちょっとびっくりした。
しょーちゃんとは雰囲気の違うヤコブにワクワクした。
「ポヤンちゃん」と「可愛いね」を連呼するシーンは引き出しが無くなったらしく、
後半は同じトーンになっていた。(^_^;)
これを目にした時、全ての言い方に変化を付けた声色を披露したしょーちゃんの引き出しの多さに感心した。
奏音ちゃんは人格の演じ分けが素晴らしかった。
男性人格時のドスの効いた声色が上手かった。

朗読チームの西田さんと良子さん。
朗読劇なのに読み始めて5分するかしないかくらいでお二人とも本を閉じたからびっくりした。
その後は台本無しの暗記した台詞で最後まで進めた。
西田さんは早々に本を閉じ、スタスタと良子さんの方に歩み寄ったかと思ったら良子さんが手に持っていた本をそっと閉じた。
私は西田さんが海賊メンバーである良子さんに突然仕掛けたのかと思い、
「良子さん大丈夫?」と心配しつつも本を見ずに台詞を進めて行く良子さんに感動していた。
カーテンコールで明かされた真実は、
(クラウンの時なのかな?)舞台袖で台詞を呟く良子さんを見て西田さんが「あ、覚える気(暗記)なんだ。」と思ったと。
つまり本を持たずに進める発端は良子さんだったみたい。
お二人は最初から暗記で進めるつもりだったんだ。
だとしたら、最初はお二人とも本に目を通していて途中から西田さんが本を外し、
続いて良子さんも本を外す演出がめちゃくちゃかっこいい。
西田さんの少女ビアンカは凄まじかった。www
声がファルセット過ぎて何を言っているのか聞き取れなかった。(笑)
「おさげよ」の台詞のシーンはしょーちゃんもりょんくんもおさげの真似をしていただけだけど、
西田さんは本当に髪の毛を結んでいて可愛かった。
良子さんは人格毎の声色変化が素晴らしかった。
私はナンシーの声が可愛くてお気に入り。


しょーちゃんのクラウンはテンションが高くて可愛かった。
出番や台詞量も少なくないし、朗読キャスト時と同じくらい楽しめた。
近年のチケット代値上がりにより推しの公演を観劇するのでいっぱいいっぱいで昔のように推しとダブルキャストの方のお芝居を観る機会が無くなったけど、
今回はしょーちゃんが別役でも出演してくれたおかげで久しぶりに推しと同じ役を演じるキャストさんのお芝居が観れたのが嬉しかった。
しょーちゃんとの演じ方の違いを見付けるのが楽しかった。
「みんなちがって みんないい」
キャストがオール海賊メンバーだった日の感想第一声は「私は凄いものを観た!」だった。
4人とも凄い高い技量での演劇バトルは見応えがあったし大興奮した。
西田田中村田の演劇モンスター達に負けじと食らい付いて行くしょーちゃんがかっこ良かった。