ひりひりとひとり 4回目・5回目・6回目・7回目 | ともたちょぶろぐ

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ライブ・ミュージカル・舞台鑑賞の感想を自由気ままにマニアックに綴っています

6月18日マチネ、ソワレ、19日マチネ、ソワレ、鈴木勝吾さん主演舞台「ひりひりとひとり」を観劇した。
もうね、私の中でしょーちゃん祭りを開催してた。
会えるだけしょーちゃんに会う!
一つの作品で2日間連続マチソワ観劇なんて初めて。
これが終わるとしばらく会えなくなるから、
思う存分しょーちゃんを堪能して来た。


【鉱石ラジオの音楽家:森大輔さん】
キャストの中で一番最初に登場するのが森さんなんだけど、
毎回森さんが出て来るとワクワクしたし、開演に気持ちが引き締まった。
「ひりひりとひとり」でのしょーちゃんとのハモリが綺麗だった。

【りぼん:牧浦乙葵さん】
いっちゃん可愛い!
いっちゃんのソロ曲は優しくてめちゃくちゃ好き。
そして薄ミュの千鶴の時から感じていたけど、やっぱり歌が上手い。

【西郷さん:塚本幸男さん】
塚本さんは一人で何役もこなしていたけど、
同じ人が演じているとは思えないくらいどのキャラも違っていて見応えがあった。
この作品で一番印象に残った台詞が塚本さんの「人間誰しもいつか必ず死ぬ。それまでは生きろ。」の台詞。
めちゃくちゃ心に響いたわ。
だって、「生きましょう」でも「生きて下さい」でもなく「生きろ」だよ。命令口調。
2年前に推しを亡くしてから生きると言う事について色々考えたりする。

【ぴーちゃん:梅津瑞樹さん】
梅津くんお顔が美しい!
今回が初めましてだったけど高い表現力をお持ちの方なのね。
梅津くんが見せる表情に引き込まれた場面多々。
しょーちゃんが父親を許してあげなかった事を後悔していると言ったシーンでの、
梅津くんの「お前は牧師かよ。」のツッコミ台詞が凄い好き。
しょーちゃんのシリアスで真剣な語りに固唾を呑んで見入っているのに、
今それ言うか?的なツッコミがギャップ萌えだった。
しょーちゃんのギター弾き語りのシーンで、
エアドラムしたりエアDJしたりノッリノリな梅津くんが良かった。
最後の方のぶっ壊れ具合も好き。(笑)

【伊達夏子:周本絵梨香さん】
夏子の春男への愛が健気で泣ける。
しょーちゃんがお父さんとの過去の事を語るシーンで、
あまりにも辛い過去にそっとしょーちゃんの手を握る周本さんの手がとても優しく見えてほっこりした。

【玉木賢:百名ヒロキさん】
しょーちゃんのギター弾き語りシーンで見せる側転が綺麗だった。
新生児春男の絵を見ながら泣くしょーちゃんの肩を抱き締める百名くんの手が周本さんの時と同様に優しく見えた。
また百名くんの抱き方がいいの。
最初はふんわりめなんだけど最後はギュッと抱きしめてくれる所が。
百名くんのカミングアウトシーンでの百名くんの涙にこちらも涙。
私が観劇した中でこのシーンでしょーちゃんが涙を流したのは後にも先にも先週観たあの1回だけだったなあ。
他の日はどうだったんだろう。
千穐楽はしょーちゃんが励ますかのように百名くんの頭をポンしていた。

【工藤春男:鈴木勝吾さん】
オープニングシーン。
暗転の中しょーちゃんが登場して、
ピンスポが当たると静かに台詞を喋り出すのがオープニングなんだけど、
暗転登場時、劇場内がシーンと静まり返った中、突然ガタガタと何かにぶつかる音がしてびっくりした。
「しょーちゃん暗闇で舞台セットに引っ掛かったか?」と思った。(^_^;)

かもめのお稽古場シーン。
勝吾トレープレフが周本ニーナとハグするんだけど、
千穐楽は周本ニーナのハグをスルーして百名トレープレフとハグしたしょーちゃん。www
周本さんが「フラれた。こんな事もあるの?」って素で驚いている感じだった。
序盤からかましてくるしょーちゃんが面白かった。

トゥレット症候群が出るシーン。
吃音、床への激しい倒れ込みやねじれるような体の動き、自分の胸をバシバシ叩くなど、
忘却の彼方だったお父さんの存在の復活(訃報が届いた)に動揺するお芝居が迫真だった。

西郷さんとぴーちゃんとのシーン。
しょーちゃんが西郷さんとぴーちゃんの名前を呼ぶシーンで、
手を上げた梅津くんの手にしょーちゃんが強めにハイタッチをしたので梅津くん手が痛そうだった。
パチンと結構大きな音がしていた。
「ぴーちゃん、あれは自殺だよ。」と言うシーンの「ぴーちゃん」の言い方がいつもめちゃくちゃ感情がこもっていた。
相手の台詞の最後に食い気味に言う所に感情の入り具合が出ていた。
千穐楽は「あそこに俺の死ねが腐るほど溜まってたんだ。」の台詞の単語の順番がバラバラになっちゃってて、
変な日本語になっていた。
心の中で「今何て?」と軽くツッコミを入れてみた。ww
でもたまにはいいわ、こう言うのも。だって人間味を感じるから。
このシーンのしょーちゃんは怒りで興奮状態だから、
脳が冷静でいられないのもありだと思う。
お気に入りシーンの1つに「消せる訳ねぇだろ!いい加減な事言ってんじゃねぇぞ!」と言ってぴーちゃんの胸ぐらを掴むシーンがある。
ここ、しょーちゃんの怒り爆発の迫力が凄い!
以前からしょーちゃんの怒りのお芝居を観てみたいと思っていたから大興奮ポイントだった。
目力の強さとキンキンと高くなる怒鳴り声の迫力が凄かった。

春男が脳内に響く音楽を聴きながら泣くシーン。
しょーちゃんの泣き声が本当に切ない。
私が過去に観たしょーちゃんの泣き芝居は子供みたいにわんわん大声を上げて泣くパターンが多い。
もちろんウィリアムのように静かに泣くお芝居も観せるけど。
わんわんパターンの表現は他の推し達ではたぶん観た事が無いので新鮮に感じたし、
あんなにわんわん泣かれるとこっちの感情移入も強くなる。

春男の部屋に夏子が来るシーン。
今は喋れない事を表現するのに自分の頬を叩くようになっていた。
これ先週観た時はたぶんやってなかった気がする。

カツ丼を食べるシーン。
相変わらず表現がリアルでめちゃくちゃ上手い。
エアカツをちゃんとお箸で挟んで口に持って行くんだよね。
頬張り方もリアルでだんだん頬が膨らんで行く様が上手い。
チックの症状が出て来てお箸を持つ手が意思とは関係なく動いちゃってご飯粒を飛ばしてしまうお芝居は、
今回は米粒を2粒飛ばしたテイらしい。2回拾って食べていたから。
ホント、細かいよね。

鉱石ラジオ受信シーン。
りんごへのキスの仕方が艶めかしくていい。
きっと女性にもこうやって…と言う妄想をしてしまったのはここだけの話で。ww
ある意味腹筋が必要であろうこのシーン。(上半身を起こして両足を上げてシーソーのようにお尻だけで体重を支えている。)
たたでさえこれより前のシーンでかなり体力を使っているのに、
まだ1幕も終わっていないこんな所で更に体力を使うような演出で大変そうだなあと毎回思いながら観てた。
結構長い時間空中に両足を浮かせているんだよ。

アマチュア無線シーン。
この少し前のシーンでいっちゃんがちょっと台詞を噛んでしまった時、
しょーちゃんがお芝居の流れのまま台詞のように本当に自然に「何だって?」といっちゃんに聞き返し、
いっちゃんにもう一度台詞を言い直すチャンスを与えている姿を見て、
「しょーご先輩素敵!かっこいい!」と思った。
その後「CQCQ、こちら春男。」の無線シーンになるんだけど、
本来はいっちゃんが自分が言った言葉を反復するようにしょーちゃんに促すと、
恥ずかしがりながらもしょーちゃんが反復するんだけど、
この日(連続で4回観たのでどの日だったか忘れた。)はいっちゃんが「はいどうぞ。」と言ったら、
しょーちゃんが「もう1回やって。」といっちゃんに返していて、
結局いっちゃんはもう1回CQCQをやるハメになっていた。www

一幕終盤シーン。
春男の台詞の中で一番印象に残ったのが「別の人の人生が俺を支えてくれる。」と言う台詞。
しょーちゃんも…、もとい、役者さん達って多かれ少なかれこう思う事ってあるのかな?
私は役として別の人の人生を生きた経験が無いから、
別の人の人生を生きるってどんな感じなんだろうと興味がある。
しょーちゃんが作詞した「新しいメロディー」の♪今、今、春から送るよ♪の歌詞が大好き!
私は「春男から夏子に送るよ」の意味で捉えているから尚更。
この時のしょーちゃんの一直線に伸びる大きめの声量が凄く気持ち良かった。
あとね、音程がリフレインする所で歌詞はリフレインさせずに動詞を入れ替えている所が粋だなあと思った。
例えば最初はA→Bの順で歌詞を歌ったのに、
次に同じ音程が来た時に歌詞のリフレインはせずにB→Aの順で歌ったみたいな。
「そこ入れ替わってるんかーい!」ってやつ。(笑)
自分が覚えて歌おうとすると、うっかりすると歌詞のリフレインしちゃうパターンね。

台本を書くシーン。
肩フェチな私は今回もタンクトップ姿のしょーちゃんの肩をガン見させていただきました。www
しょーちゃん色が白いなあ。
このシーンはしょーちゃんご本人の癖が出現していて、
結構な頻度でこの癖を見て来ている私にとっては「あ、鈴木勝吾が出てる。」とニンマリだった。(笑)
癖が出るって事は結構素で書き書きしていたのかな?
毎回ノートにどんな文章を書いていたのだろう。
あとね、このシーンでチラ見えしちゃうのは、
タンクトップの隙間から見えるしょーちゃんの胸に出来た痣。
お稽古時からだと思うけど毎日毎日胸をあんなに強くバシバシ叩いていたら出来ちゃうよね、痣。
しょーちゃんの頑張りに、ご自身の体に傷が付くくらい全身全霊で春男を生きた証に敬服致します。m(__)m

お父さんの遺品が入った段ボール箱を開封するシーン。
このシーンの劇場内の静まり返り具合は半端無かった。
唾を飲み込む事さえ躊躇するくらいの静寂だった。
お父さんの手紙を読んでだんだん荒れて行くしょーちゃんが観ていて苦しかった。
しょーちゃんの暴れ具合が日によっては床に頭を打ち付けたりしていて、
それを周本さんがしょーちゃんの頭が直接床に当たらないように手で庇ってくれて、
百名くんもしょーちゃんの背中をさすってくれて、
お二人の優しさとしょーちゃんの苦しみで、もう涙涙のシーンだった。
激しく咳込んで涎を垂らすしょーちゃんの迫真の演技にはびっくりしたし、
強く引き込まれた。

りぼんの歌を聴きながら寝ているシーン。
今回観劇した4公演の内の1公演が幸運にも最前列だったんだけど、
しょーちゃんが寝るとちょうど目線の高さが観客と同じくらいになるのね。
このシーンの序盤はしょーちゃんは目を瞑っているんだけど、
途中から目を開けて視線は客席に向けたままいっちゃんと会話をするの。
観劇中は裸眼で見ても双眼鏡で見ても基本推しの目をガン見している私にとっては、
与えられたこの席が鈴木勝吾ファンの為の席かと思うくらいこのシーンでは神席で、
「あ~、今しょーちゃんと目が合ってるなあ。」と思いながらしょーちゃんの目をガン見していた。
ところが、しょーちゃんが目を開けてから次のシーンに移るまでが思いの外長くて、
しょーちゃんの目をガン見している事がだんだん恥ずかしくなって来てしまった。wwwwwwwwww
「私が鈴木勝吾ファンだなんてどうせしょーちゃんには分からないんだから、
知らんふりしてこのまま見続けなよ。」と思う自分と、
「これ以上大好きな人と目が合ってるのは恥ずかし過ぎて耐えられない。」と思う自分とがバトル。(笑)
結果後者が勝ちました。www
本心は目を逸らしたくないのに、恥ずかしさに耐え切れないって言うやつね。(笑)
もうしょーちゃんを見るのは無理だったので、
可愛い可愛いいっちゃんに視線を向けさせていただきました。

春男が海でおしっこをしようとするシーン。
最前列がまたまた神席になった。
しょーちゃんのズボンのチャックの下げ具合は日によって様々なんだけど、
最前列の時が7回観た中で一番豪快で、
一番下までチャックを下げて更にズボンを開けたので、
黒い下着は見えるしおへそは丸見えだしで私の心の動揺が半端無かった。
これ何のご褒美ですか?www
もはやキャッ!(/ω\)を超えてヨダレモノ(*´﹃`*)でした。(笑)
ごちそうさまでした。

夏子に部屋から出て来て欲しいと言うシーン。
夏子を余計に泣かした賢にツッコミを入れるシーンは、
日によって百名くんの胸を叩いたり頭を叩いたり蹴りを入れたりバリエーション豊かだった。

エピローグシーン。
ラストのしょーちゃんの長台詞は春男の言葉と言うより鈴木勝吾の言葉として捉えたなあ、私は。
何でそう思ったかと言うと「凄いよね。劇場って言う同じ場所に集まる思い。」この台詞を喋っている時のしょーちゃんの表情や声色がまんま鈴木勝吾だったから。

ひりひりとひとりを歌うシーン。
客席に語り掛けるように歌う姿に感動した。
♪光をくれた♪の「光を」の発声の美しさとクレッシェンド加減が最高!
劇場中に響き渡るしょーちゃんの歌声が綺麗だったなあ。
1幕ラストで歌う「新しいメロディー」も2幕ラストで歌うこの「ひりひりとひとり」もそうだけど、
あれだけ膨大な台詞を喋って叫んで怒鳴って泣いて大声を出した後に歌が歌えるしょーちゃんの喉の強靭さ驚いた。
私が観た回は7回とも歌声がブレたり掠れたりとかは無かったよ。
最後の最後、作品タイトルである♪ひりひりとひとり♪の歌詞で終わり、
暗転の直前に息を吐いて笑顔を見せるのがめちゃくちゃ好き!


あーあ、終わっちゃった。(T_T)
まずはこのコロナ禍の中、誰一人欠ける事無く全公演勝ち取れておめでとう!
そしてお疲れ様でした。m(__)m

総観劇数7回。
コロナ禍になってからは遠征による感染リスクを減らす為に1作品の観劇回数を抑えていたけど、
この作品は特別だから行けるだけ通っちゃった。
7回も観劇出来たなんて3年ぶりで嬉しかった。\(^o^)/

お芝居とは言え推しの苦しむ姿を多く見せられた作品だったけど、
最後は「暗闇の中に居ても一筋の光は射すよ」って言われている気がした。
だからしょーちゃんがオープニングの最初の最初とエンディングの最後の最後をピンスポの光の中に居る演出が凄く好きだった。

この作品ではしょーちゃんの喜怒哀楽の感情表現を全部見せて貰った。
しょーちゃんの目の色や表情筋の変化、息遣い、発しているエネルギーなどが感じられて、
感覚が刺激されまくりで気持ち良かった。
しょーちゃんは表現が繊細でリアルなんだよ。
さっき胸の痣の事を書いたけど、両腕にもいくつも痣があった。
全身全霊で春男を生きてくれたからリアルに映るんだよね。

カーテンコールでは今まで見た事の無い景色を見せてくれたしょーちゃん。
全キャストの千穐楽挨拶はまあ他の作品の千穐楽でも見た事があったけど、
今回はそれプラス、全キャストと演出家&脚本家一人一人にしょーちゃんがその人とのエピソードを交えてお礼のメッセージを贈ったの。
こんな素敵な座長は今まで見た事が無い!

お芝居やお人柄等色々な意味を込めて、改めて「鈴木勝吾って凄い!」と思った。
こんな素敵な俳優さんのファンをやらせて貰えて幸せだし、誇りに思ってる。


※心に響いた作品だったので宣伝させて下さい。

「ひりひりとひとり」は本日6月26日まで「Streaming+」と「PIA LIVE STREAM」にてアーカイブ配信しています。
よろしかったら、どうぞ!

勝吾さんとひりひりカンパニーの熱量を体感してみて下さい。
一人でも多くの方にこの作品が届きますように。
繋がれますように。