笑福亭鶴瓶落語会(ネタバレあり) | ともたちょぶろぐ

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11月3日、笑福亭鶴瓶さんの落語会に行って来た。
べー師匠の落語を聞くのは9年ぶり。
昔「タイガー&ドラゴン」と言うドラマの影響で落語にハマった時期があって、
どの落語家さんの噺を聞きに行こうかなあと思った時に、
超有名人だし、温かい人柄で好印象を持っているべー師匠にしようと思って師匠の落語会に参加したのが最初。
私落語を混ぜて話してくれて、初心者の私でも難しいと感じることなく楽しめた。
今回は古典落語で来るのかな?と思ったら、
またまた私落語を混ぜてくれて、それはそれはめちゃくちゃ笑わせていただきました。


「鶴瓶噺」
いきなり落語に入るのではなく、最初は雑談からスタートするのがいいね。
一笑いして客席が暖まってから落語に入るのが、こちらとしても落語に入って行きやすい。
サルエルパンツにパーカーと言う出で立ちで登場したべー師匠の若々さにびっくりした。
ガッチリした体格にべー師匠って結構ふくよかなんだなあと思った。(^_^;)
べー師匠が松鶴師匠に弟子入りした頃の話をしてくれた。
弟弟子の小松さんのキャラが面白くて、
小松さんはもう亡くなられているんだけど、遺影写真が「徹子の部屋」に出た時の写真で、
隣に黒柳徹子さんが写っているんだって。
まだ御存命の方が遺影写真に一緒に写っているのはマズイだろうと。(^_^;)
ちなみにこの事実を徹子さんは知らないらしい。(^_^;)
話が終わって舞台袖にハケる時、客席に手を振りながらハケたベー師匠が可愛かった。

「青木先生」
今回の3席の中で一番気に入ったのがこの青木先生。
入れ歯を出し入れする先生で、大きい声で怒った時に口から「ピー」音が出る。
生徒達はそのピー音が聴きたくて、あの手この手で青木先生をからかうと言うお話。
先生が黒板に向かっている間に生徒皆で机ごと少しずつ前に進み、
先生が振り返ったら止まると言う「だるまさんが転んだ」状態をやるんだけど、
べー師匠は青木先生役として存在していて、
自分に徐々に迫って来る生徒に「教室内が何かおかしい」と思っているであろう表情が凄く上手かった。
周りをゆっくり見渡す表現とか「ん?」と言う表情が上手かった。
先生が黒板に向かっている間に生徒皆で制服を首まで被って首無し状態で教科書を持ち、
先生が「教科書を下ろせ」と言ったら皆で一斉に下ろすと言う話では、
生徒達の首無し状態を見た先生のびっくり顔がこれまた上手かった。
ベー師匠はドラマ経験も豊富だから、表情での表現も上手いんだろうね。

「山名屋浦里」
これはこの物語の元となる話をタモリさんが聴いて、べー師匠に落語にして欲しいとお願いした作品なんだって。
主人公が自分の事を疎ましく思っている仲間をギャフンと言わせる為に花魁に一芝居打って貰うお話。
一芝居打ってくれた謝礼を払うと言う主人公に、
「ここで受け取ったら、私はまたお金で買われた事になります。受け取らない代わりにこれからも私に会いに来て下さい。」と言った花魁の言葉が沁みた。

「徂徠豆腐」
主人公が豆腐屋から受けた恩を返すお話し。(←ざっくりし過ぎかな?苦笑)
豆腐屋からのおにぎりの差し入れを一旦拒否した主人公に豆腐屋が言った「おにぎりの形をしたおからだと思えばいい」と言う言葉と、
ラストシーンで新しいお店の受け取り拒否した豆腐屋に主人公が言った「お店の形をしたおからだと思えばいい」と言う言葉に大感動。
あの時言った言葉がこうやって返って来るんだと思ったら素敵な話だよね。


久しぶりの落語鑑賞は楽しかった。
べー師匠がマクラを喋ったり、羽織を脱いだり、扇子をお箸に見立てたり、
場面転換で扇子を鳴らしたりしているのを見て、「ああ、落語だ。」と思った。(笑)
落語は普段頻繁に接する機会は無いのでとても新鮮だった。
昭和元禄落語心中でも出て来た「死神」が聞けたら良かったな。
落語鑑賞は朗読劇鑑賞と少し似ていて視覚から入って来る物が少ないので、
噺家さんの声色や声の強弱から自分の頭の中で物語に出て来る登場人物像や状況を想像する。
その作業がね、また楽しいの。
たまには日本伝統芸能に触れるのもいいね。
あ、一つだけ付け加えておくと、ベー師匠の滑舌は相変わらず微妙だった。(^_^;)
「何て?今何て言った?」と思う部分もあったり。(^_^;)
でもまあ、そこを含めてべー師匠だけど。