9月27日マチネ、9月28日マチネ、浦井健治さん主演ミュージカル「アルジャーノンに花束を」を観劇した。
先週MY初日を迎えたと思ったらもう今週MY千秋楽と言う、
あっと言う間に過ぎ去ったアルジャーノン観劇。
やっと楽曲が口ずさめるようになって来たと思ったらもう終わりなんだもん。
有名な素晴らしい作品だからこそベスみたいに時間をかけてゆっくりと観劇したかったと言うのが本音。
【安寿ミラさん】
けんちゃんの台詞で「キニアン先生僕のお母さんみたいです」と言うのがあったんだけど、
本当に包み込むような優しさオーラが安寿さんから出ていた。
ラストシーンで見せた涙が印象的だった。
あと「生舞台ってこう言うことがあるから好き」と思った出来事があって、
役者さんって腰にマイクの本体を付けているんだけど、
何かの衝撃でけんちゃんの服がめくれてマイクの本体に服がずっと引っ掛かっていたの。
服がめくれているくらいではお芝居に支障をきたすほどではないけど、
マイクの本体が丸見えなのは見栄えは良い方ではない。
結構長い時間めくれっぱなしだったから、
けんちゃんが袖に下がるまではそのままの状態なのかな?と思っていたら、
けんちゃんが自分の知能がネズミ以下だと知った時だったか手術をしたのに思うように頭が良くならなくて半狂乱の時だったか忘れたけど、
けんちゃんがしゃがみこむシーンがあったの。
その時安寿さんがけんちゃんの背中をさすると言うお芝居の延長上で、
さりげなくけんちゃんの服を直してあげていたのを見て感動した。
ハプニングが起きたらお芝居に支障がない程度にさりげなくキャスト同士がフォローし合う姿が見れるのが生舞台の醍醐味だと思った。
【秋山エリサさん】
フェイ役の時に酔い潰れたチャーリィのベルトを外してズボンからワイシャツを引っ張り出すお芝居があるんだけど、
千秋楽の日はベルトを緩めただけでワイシャツは引っ張り出さなかった。
時間配分を間違えたのかな?
ワイシャツを引っ張り出さないとけんちゃんの次のお芝居への繋がりが弱くなる気がした。
あのシーンはワイシャツが出ているからチャーリィの焦りが伝わるのに。
フェイとリロイとのシーンでお互い「ハッ!」「ハッ!」と言い合うシーンで、
千秋楽の日は最後の「ハッ!」は言わずに「やめた」と言ったのが面白かった。
これってアドリブだよね?
【宮川浩さん】
二都物語でのあの髭ボウボウ「ジェリー・クランチャー」がこうも変わるとはね。
…ってこっちが素顔か。(笑)
宮川さんの歌声を初めてじっくり聞いたけど素敵な声。
クランチャーの時ソロ曲あったっけ?
チャーリィのお父さんマット役の時、
母親からも妹からも邪険に思われているチャーリィの唯一の味方がお父さんだったのに、
成長したチャーリィに気付いてくれないって言うのが、
チャーリィ目線で観劇していた私の心をズドーンと落とした。
お父さんはチャーリィに気付かないってわかっているのに、
「気付いて!」と心の中で叫んでいた私。(苦笑)
でもドナー役、ストラウス博士役の時の宮川さんの笑顔は、
チャーリィを包み込むような温かい笑顔だった。
【吉田萌美さん】
兄のチャーリィに向かって酷い言葉を浴びせた時は「なんて妹だ!」と思ったけど、
ノーマはノーマでかわいそうだなあと思った。
両親の目がチャーリィにばかり向いて自分に向かないことへの苛立ちや嫉妬が、
チャーリィへの八つ当たりとなって現れるんだけど、
怒りをぶちまけた時の吉田さんの声の迫力がすごかった。
【良知真次さん】
ロミジュリ以来のらっちゃん。
久々にらっちゃんの歌声を聞いたけど、らっちゃん歌上手い!
チャーリィに向ける冷たいまでの視線がすごかった。
【高木心平さん】
研究者の役の時はチャーリィに比較的優しく接してくれてほっこりした。
ただ高木さんと言えばリロイ役の時のダンスがたどたどしいと言うイメージ。(笑)
【森新吾さん】
チャーリィの子供時代役の時の「お父さん」と呼ぶ声が優しかった。
アルジャーノンがミニィを噛み殺すシーンは、
ミニィのぬいぐるみが本当に首と胴体と真っ二つになっていて、
その首の部分を森さんがくわえてけんちゃんの手の中に吐き捨てるのがグロくて怖かった。
【浦井健治さん】
けんちゃんの初っ端の声「あのぉ~」が1回目観劇の時も2回目観劇の時も「ハロォ~」って聞こえて、
知能が低い設定なのに何でいきなり英語で喋るの?と思った。(爆)
知能が低いけんちゃんチャーリィは呂律がはっきりしない喋り方をするからそう聞こえちゃったんだと思う。
いや~しかし、びっくりしたわ。(^_^;)
キニアン先生との会話のラストとけんちゃんの登場が同時なんだけど、
幕が上がった時のけんちゃんの顔が超笑顔で可愛かった。
1曲目の「ぼくわかしこくなりたい」、私はこのシーンが一番好き。
チャーリィのキラッキラな笑顔が可愛いし、希望に満ちているように見えるから。
この時のけんちゃんは幼い声だけどしっかり歌えていると言うか、
歌としてちゃんと成り立つような歌い方をしていて、
その声色の表現力の高さに度肝を抜かれた。
成人男性が幼い声を出すのは喋るだけでも大変そうなのに、
それを歌声で表現するなんてやっぱり浦井健治はすごい!
研究者達に囲まれて研究者達の視線を一気に浴びるシーンでは、
どの研究者の所に行っても自分のことをじっと見られて、
その視線にどうしていいのかわからないのか、
今にも泣きそうな不安そうな顔をするんだけど、すぐに笑顔を向ける。
でも研究者達は笑わないから逃げるようにその場を立ち去る。
だからあっちにウロウロこっちにウロウロ落ち着きがない。
そんな多動症的な動きも上手いなあと思った。
でもストラウス博士だけはチャーリィに笑顔を向ける。
そうするとチャーリィは立ち止まって笑顔を返す。
人が好きなチャーリィはきっと人の笑顔を見ると安心するんだと思う。
あのシーンはチャーリィの性格が垣間見れるシーンだと思った。
研究者がチャーリィの体に触れようとすると、
手で防御しながら身を屈めたりくねらせたりしてかわすお芝居が上手かった。
知らない顔だらけの研究者達の中からキニアン先生の姿を見付けた時、
不安解消の為かキニアン先生の肘辺りの服を掴むんだけど、
けんちゃんはこれを毎回やるから何気ない動作だけど、
こんな細かい動きも意識してやっているんだなあと思った。
質問をされて答える時、頭の中で思い出すように目を瞑りながら顔を歪めるのが、
言葉がなかなか出て来ないことへの焦りが見て取れた。
これも好きなシーンの1つなんだけど、
研究者の服装を見て「お医者さん?」と言いながら不安そうに横から覗き込む姿と、
研究者が「注射はしないよ。痛いことはしない。」と言った後、
安心したように「ウフフ~」と笑い声つきの笑顔がすごく可愛かった。
これチャーリィが注射に怯えていると言う設定がめちゃくちゃ可愛過ぎる。
後に出て来るんだけど、チャーリィは昔医者が怖くてお漏らししちゃったって設定なんだよね。
設定が子供子供していて可愛らしい。
迷路でアルジャーノンに負けて自分の知能がネズミ以下だと知った時と、
手術をしたのに思うように頭が良くならなくて半狂乱の時、
けんちゃんが子供のように口に指を入れたのには「浦井健治そこまでやるか」とびっくりした。
よだれが垂れてプリンスのイメージがぶち壊しだけど、
浦井健治のイメージを押し殺してまでリアルに演じるけんちゃんに尊敬の念を覚えた。
よだれ絡みで余談だけど、
知能が低いチャーリィは口が半開き状態だから口の中に唾が溜まるんだろうね。
その唾を口を閉じ切らずに飲み込むけんちゃんの表情がツボ。
けんちゃんって普段でも喋っていて唾を飲み込む時にその飲み込み方をする時がある。
けんちゃんの唾の飲み込み方まで観察しているなんて我ながらマニアックだわ。(爆)
2幕最初の曲のけんちゃんの低音ボイスの歌声が素敵だった。
フェイとのシーンで一瞬元のチャーリィが出ちゃった時に、
けんちゃんが叫んだ「僕のピーナッツ取らないで!」の声がインパクトがあった。
ずっと知能が高いチャーリィでいたのに急に元のチャーリィ出現でびっくりした。
知能低下が始まったのをこう言う形で表現するとは上手いわ。
アルジャーノンが死んだシーンでのけんちゃんは顔の表情を歪めるくらい泣いていて、
台詞も台詞と台詞の間に微妙な間があって泣き声にならないように耐えている感じだった。
一瞬けんちゃんお芝居続けられる?と思ったほど。
その後のけんちゃんは両頬に涙の筋を何本もつけ、
両鼻から鼻水を流しながらの熱演だった。
お芝居の中で客席に背を向けた時にさりげなく鼻水を拭う姿がツボ。
マイクが鼻水をすする音を全部拾っていたけど。(^_^;)
お父さんに会いに行った時の「僕に気付いて」と言うように訴えるような目、
妹に会いに行って「母さんを頼む」と言った時の兄としての優しい目、
相変わらず目での表現が素晴らしいけんちゃんだった。
知能が低いチャーリィに戻りつつある過程で、
口調は元のチャーリィなんだけど言っている内容は知能が高い時のチャーリィとさほど変わらない。
つまり知能が高いチャーリィと知能が低いチャーリィが混在している。
この混在中のけんちゃんのお芝居がナチュラルだった。
チャーリィの「知能が低い→知能が高い→知能が低い」この変遷を、
けんちゃんはガラッと極端に変えるのではなく、
表情と声色と動作で境目があまり目立たないようにさりげなく次の状況に持って行っているのがすごいと思った。
自然な流れで知能の高低を表現するから、
本当に「徐々に知能が高くなる」とか「徐々に知能が低くなる」と言うのが違和感なく見れた。
けんちゃんは台詞忘れや台詞噛みがあまり無いって聞いていたけど、
千秋楽の日は一瞬噛んだシーンがあった。
どこだったか忘れちゃったけど台詞を噛んで言い直していた。
けんちゃんが客席にわかるくらい台詞を噛んだところを初めて見た。
この作品は結末まで行く過程は辛いけど、ラストは意外にもほっこりする。
物語の最初と最後に見せたけんちゃんのたどたどしい声と純真無垢な笑顔はまるで天使のようだった。
千秋楽の日、何度もあったカーテンコールの一番最後に、
けんちゃんは「全ての人が幸せになりますように」と笑顔で言った。
こう言うところがけんちゃんの性格の優しいところだよなあ。
私はけんちゃんのお芝居の細かくて多彩な表現力が大好き。
アルジャーノンでのけんちゃんのお芝居はそんな私の心を度々くすぐった。
特に指と目の動きのリアルさには目を奪われまくりだった。
それから幼くたどたどしい喋り方。
これには母性本能をくすぐられた。(笑)
けんちゃんのチャーリィを見ていたらチャーリィをギューっと強く抱き締めたくなった。
なんならけんちゃん自身をハグでもいいけど。(爆)
冗談はさておき、そう感じるくらいけんちゃんチャーリィは愛おしく、
守ってあげたいと思った。
早い段階からボトボト落ちるけんちゃんの汗は、
けんちゃんがチャーリィと本気で向き合っている証拠のような気がした。
今回のチャーリィ役やシャーロックの時のアダム役、エリック役のように人格が変わる難役にこそ、
けんちゃんの多彩で豊かな表現力、繊細な表現力、リアルな表現力が顕著に現れる気がした。
そして改めて思う。
けんちゃんが持っているお芝居の引き出しの多さに感心すると共に、
やっぱり私は浦井健治のお芝居が好き!
先週MY初日を迎えたと思ったらもう今週MY千秋楽と言う、
あっと言う間に過ぎ去ったアルジャーノン観劇。
やっと楽曲が口ずさめるようになって来たと思ったらもう終わりなんだもん。
有名な素晴らしい作品だからこそベスみたいに時間をかけてゆっくりと観劇したかったと言うのが本音。
【安寿ミラさん】
けんちゃんの台詞で「キニアン先生僕のお母さんみたいです」と言うのがあったんだけど、
本当に包み込むような優しさオーラが安寿さんから出ていた。
ラストシーンで見せた涙が印象的だった。
あと「生舞台ってこう言うことがあるから好き」と思った出来事があって、
役者さんって腰にマイクの本体を付けているんだけど、
何かの衝撃でけんちゃんの服がめくれてマイクの本体に服がずっと引っ掛かっていたの。
服がめくれているくらいではお芝居に支障をきたすほどではないけど、
マイクの本体が丸見えなのは見栄えは良い方ではない。
結構長い時間めくれっぱなしだったから、
けんちゃんが袖に下がるまではそのままの状態なのかな?と思っていたら、
けんちゃんが自分の知能がネズミ以下だと知った時だったか手術をしたのに思うように頭が良くならなくて半狂乱の時だったか忘れたけど、
けんちゃんがしゃがみこむシーンがあったの。
その時安寿さんがけんちゃんの背中をさすると言うお芝居の延長上で、
さりげなくけんちゃんの服を直してあげていたのを見て感動した。
ハプニングが起きたらお芝居に支障がない程度にさりげなくキャスト同士がフォローし合う姿が見れるのが生舞台の醍醐味だと思った。
【秋山エリサさん】
フェイ役の時に酔い潰れたチャーリィのベルトを外してズボンからワイシャツを引っ張り出すお芝居があるんだけど、
千秋楽の日はベルトを緩めただけでワイシャツは引っ張り出さなかった。
時間配分を間違えたのかな?
ワイシャツを引っ張り出さないとけんちゃんの次のお芝居への繋がりが弱くなる気がした。
あのシーンはワイシャツが出ているからチャーリィの焦りが伝わるのに。
フェイとリロイとのシーンでお互い「ハッ!」「ハッ!」と言い合うシーンで、
千秋楽の日は最後の「ハッ!」は言わずに「やめた」と言ったのが面白かった。
これってアドリブだよね?
【宮川浩さん】
二都物語でのあの髭ボウボウ「ジェリー・クランチャー」がこうも変わるとはね。
…ってこっちが素顔か。(笑)
宮川さんの歌声を初めてじっくり聞いたけど素敵な声。
クランチャーの時ソロ曲あったっけ?
チャーリィのお父さんマット役の時、
母親からも妹からも邪険に思われているチャーリィの唯一の味方がお父さんだったのに、
成長したチャーリィに気付いてくれないって言うのが、
チャーリィ目線で観劇していた私の心をズドーンと落とした。
お父さんはチャーリィに気付かないってわかっているのに、
「気付いて!」と心の中で叫んでいた私。(苦笑)
でもドナー役、ストラウス博士役の時の宮川さんの笑顔は、
チャーリィを包み込むような温かい笑顔だった。
【吉田萌美さん】
兄のチャーリィに向かって酷い言葉を浴びせた時は「なんて妹だ!」と思ったけど、
ノーマはノーマでかわいそうだなあと思った。
両親の目がチャーリィにばかり向いて自分に向かないことへの苛立ちや嫉妬が、
チャーリィへの八つ当たりとなって現れるんだけど、
怒りをぶちまけた時の吉田さんの声の迫力がすごかった。
【良知真次さん】
ロミジュリ以来のらっちゃん。
久々にらっちゃんの歌声を聞いたけど、らっちゃん歌上手い!
チャーリィに向ける冷たいまでの視線がすごかった。
【高木心平さん】
研究者の役の時はチャーリィに比較的優しく接してくれてほっこりした。
ただ高木さんと言えばリロイ役の時のダンスがたどたどしいと言うイメージ。(笑)
【森新吾さん】
チャーリィの子供時代役の時の「お父さん」と呼ぶ声が優しかった。
アルジャーノンがミニィを噛み殺すシーンは、
ミニィのぬいぐるみが本当に首と胴体と真っ二つになっていて、
その首の部分を森さんがくわえてけんちゃんの手の中に吐き捨てるのがグロくて怖かった。
【浦井健治さん】
けんちゃんの初っ端の声「あのぉ~」が1回目観劇の時も2回目観劇の時も「ハロォ~」って聞こえて、
知能が低い設定なのに何でいきなり英語で喋るの?と思った。(爆)
知能が低いけんちゃんチャーリィは呂律がはっきりしない喋り方をするからそう聞こえちゃったんだと思う。
いや~しかし、びっくりしたわ。(^_^;)
キニアン先生との会話のラストとけんちゃんの登場が同時なんだけど、
幕が上がった時のけんちゃんの顔が超笑顔で可愛かった。
1曲目の「ぼくわかしこくなりたい」、私はこのシーンが一番好き。
チャーリィのキラッキラな笑顔が可愛いし、希望に満ちているように見えるから。
この時のけんちゃんは幼い声だけどしっかり歌えていると言うか、
歌としてちゃんと成り立つような歌い方をしていて、
その声色の表現力の高さに度肝を抜かれた。
成人男性が幼い声を出すのは喋るだけでも大変そうなのに、
それを歌声で表現するなんてやっぱり浦井健治はすごい!
研究者達に囲まれて研究者達の視線を一気に浴びるシーンでは、
どの研究者の所に行っても自分のことをじっと見られて、
その視線にどうしていいのかわからないのか、
今にも泣きそうな不安そうな顔をするんだけど、すぐに笑顔を向ける。
でも研究者達は笑わないから逃げるようにその場を立ち去る。
だからあっちにウロウロこっちにウロウロ落ち着きがない。
そんな多動症的な動きも上手いなあと思った。
でもストラウス博士だけはチャーリィに笑顔を向ける。
そうするとチャーリィは立ち止まって笑顔を返す。
人が好きなチャーリィはきっと人の笑顔を見ると安心するんだと思う。
あのシーンはチャーリィの性格が垣間見れるシーンだと思った。
研究者がチャーリィの体に触れようとすると、
手で防御しながら身を屈めたりくねらせたりしてかわすお芝居が上手かった。
知らない顔だらけの研究者達の中からキニアン先生の姿を見付けた時、
不安解消の為かキニアン先生の肘辺りの服を掴むんだけど、
けんちゃんはこれを毎回やるから何気ない動作だけど、
こんな細かい動きも意識してやっているんだなあと思った。
質問をされて答える時、頭の中で思い出すように目を瞑りながら顔を歪めるのが、
言葉がなかなか出て来ないことへの焦りが見て取れた。
これも好きなシーンの1つなんだけど、
研究者の服装を見て「お医者さん?」と言いながら不安そうに横から覗き込む姿と、
研究者が「注射はしないよ。痛いことはしない。」と言った後、
安心したように「ウフフ~」と笑い声つきの笑顔がすごく可愛かった。
これチャーリィが注射に怯えていると言う設定がめちゃくちゃ可愛過ぎる。
後に出て来るんだけど、チャーリィは昔医者が怖くてお漏らししちゃったって設定なんだよね。
設定が子供子供していて可愛らしい。
迷路でアルジャーノンに負けて自分の知能がネズミ以下だと知った時と、
手術をしたのに思うように頭が良くならなくて半狂乱の時、
けんちゃんが子供のように口に指を入れたのには「浦井健治そこまでやるか」とびっくりした。
よだれが垂れてプリンスのイメージがぶち壊しだけど、
浦井健治のイメージを押し殺してまでリアルに演じるけんちゃんに尊敬の念を覚えた。
よだれ絡みで余談だけど、
知能が低いチャーリィは口が半開き状態だから口の中に唾が溜まるんだろうね。
その唾を口を閉じ切らずに飲み込むけんちゃんの表情がツボ。
けんちゃんって普段でも喋っていて唾を飲み込む時にその飲み込み方をする時がある。
けんちゃんの唾の飲み込み方まで観察しているなんて我ながらマニアックだわ。(爆)
2幕最初の曲のけんちゃんの低音ボイスの歌声が素敵だった。
フェイとのシーンで一瞬元のチャーリィが出ちゃった時に、
けんちゃんが叫んだ「僕のピーナッツ取らないで!」の声がインパクトがあった。
ずっと知能が高いチャーリィでいたのに急に元のチャーリィ出現でびっくりした。
知能低下が始まったのをこう言う形で表現するとは上手いわ。
アルジャーノンが死んだシーンでのけんちゃんは顔の表情を歪めるくらい泣いていて、
台詞も台詞と台詞の間に微妙な間があって泣き声にならないように耐えている感じだった。
一瞬けんちゃんお芝居続けられる?と思ったほど。
その後のけんちゃんは両頬に涙の筋を何本もつけ、
両鼻から鼻水を流しながらの熱演だった。
お芝居の中で客席に背を向けた時にさりげなく鼻水を拭う姿がツボ。
マイクが鼻水をすする音を全部拾っていたけど。(^_^;)
お父さんに会いに行った時の「僕に気付いて」と言うように訴えるような目、
妹に会いに行って「母さんを頼む」と言った時の兄としての優しい目、
相変わらず目での表現が素晴らしいけんちゃんだった。
知能が低いチャーリィに戻りつつある過程で、
口調は元のチャーリィなんだけど言っている内容は知能が高い時のチャーリィとさほど変わらない。
つまり知能が高いチャーリィと知能が低いチャーリィが混在している。
この混在中のけんちゃんのお芝居がナチュラルだった。
チャーリィの「知能が低い→知能が高い→知能が低い」この変遷を、
けんちゃんはガラッと極端に変えるのではなく、
表情と声色と動作で境目があまり目立たないようにさりげなく次の状況に持って行っているのがすごいと思った。
自然な流れで知能の高低を表現するから、
本当に「徐々に知能が高くなる」とか「徐々に知能が低くなる」と言うのが違和感なく見れた。
けんちゃんは台詞忘れや台詞噛みがあまり無いって聞いていたけど、
千秋楽の日は一瞬噛んだシーンがあった。
どこだったか忘れちゃったけど台詞を噛んで言い直していた。
けんちゃんが客席にわかるくらい台詞を噛んだところを初めて見た。
この作品は結末まで行く過程は辛いけど、ラストは意外にもほっこりする。
物語の最初と最後に見せたけんちゃんのたどたどしい声と純真無垢な笑顔はまるで天使のようだった。
千秋楽の日、何度もあったカーテンコールの一番最後に、
けんちゃんは「全ての人が幸せになりますように」と笑顔で言った。
こう言うところがけんちゃんの性格の優しいところだよなあ。
私はけんちゃんのお芝居の細かくて多彩な表現力が大好き。
アルジャーノンでのけんちゃんのお芝居はそんな私の心を度々くすぐった。
特に指と目の動きのリアルさには目を奪われまくりだった。
それから幼くたどたどしい喋り方。
これには母性本能をくすぐられた。(笑)
けんちゃんのチャーリィを見ていたらチャーリィをギューっと強く抱き締めたくなった。
なんならけんちゃん自身をハグでもいいけど。(爆)
冗談はさておき、そう感じるくらいけんちゃんチャーリィは愛おしく、
守ってあげたいと思った。
早い段階からボトボト落ちるけんちゃんの汗は、
けんちゃんがチャーリィと本気で向き合っている証拠のような気がした。
今回のチャーリィ役やシャーロックの時のアダム役、エリック役のように人格が変わる難役にこそ、
けんちゃんの多彩で豊かな表現力、繊細な表現力、リアルな表現力が顕著に現れる気がした。
そして改めて思う。
けんちゃんが持っているお芝居の引き出しの多さに感心すると共に、
やっぱり私は浦井健治のお芝居が好き!
