80代の女性のお客様。
脳梗塞の後遺症で、左側に少し動かしづらさがあります。
「何もせず寝ていたい」
そうお話しされていました。
でも、
“お家で寝ていられる”って、
本当はとても尊いこと。
ただ、ずっと寝て過ごす日が続くと
体力がゆっくり落ちていって、
☑︎転びやすくなったり
☑︎誤嚥しやすくなったり
☑︎感染症にかかりやすくなったり…
そんな“二次的なお困りごと”が出てくることがあります。
だからこそ、
「来年もお家で穏やかに過ごせるように」
そのための小さな一歩を、今から一緒に。
セラピストの役割は、
無理に励ますことではなく、
からだが自然に動きたくなるきっかけをつくること。
からだを拝見すると、
☑︎環椎後頭関節
☑︎仙腸関節
☑︎距骨下関節
など、どこかで動きを止めている部分が見つかることがあります。
その“止めている”にも、ちゃんと理由があるんです。
動きをブロックしていると、
「動きたくない」という気持ちも強くなりやすい。
だから、からだに少しでも自由さを取り戻すことが大切です。
からだが少し変わると、
心がふっと前を向きはじめます。
「じゃあ、ちょっと玄関まで歩いてみようか」
そう声をかけて歩いた廊下の2往復。
その一歩一歩が、本当に尊い時間です。
そしてもう1つ。
やる気をそっと引き出すコツがあります。
それは、
動けた瞬間を一緒に喜ぶこと。
誰かが「できたね」と声をかけてくれたり、
自分で「よくやった」と心の中でつぶやくだけでも、
それが次の一歩のエネルギーになります✨


