スケートと関係の無い独り言です。
どうしても思いをどこかにぶつけたくて。
アメリカの飛行機事故でたくさんの子供達とその家族が犠牲になったと知り、愕然としました。
突如、「銀河鉄道の夜」を思い起こしました。
最近まで十字星の物語を書いていたためでしょうが、この時に思ったのは氷艶ではなく、原作の小説の方です。
子供の頃に初めて読んだ時から今に至るまで、どうしても納得できない所があります。
船が沈没し、幼い姉弟と家庭教師が亡くなる説明の場面です。
姉弟の親はその船にいません。
救命ボートが足りず、乗船している全員が助かるのは不可能な状況で、家庭教師は
「この子達の親なら、他人を押しのけてまで我が子が生きる事は望まないだろう」
と判断し、共に海に飛び込みます。
当時、私は小学生ながら
「親が子供にそんなこと思う?」
と疑問を抱きました。
後に、キリスト教の信仰に基づいていると知りました。キリスト教の知識が無いので、教えに文句を言うつもりは全くありません。
それでもこの場面だけは、大人になった今ますます疑問に思います。
大人が自分の命を犠牲にして他人を助けるのは理解できます。
子供でも、まっすぐな意思で自らそうする子もいるかもしれません。
でも大人が子供に、ましてや我が子に、
「人のために命を犠牲にしてほしい」
なんて願うはずありません。
自分の命は言うまでもなく、神様、仏様、悪魔に頼んででも我が子を助けてほしいと思うでしょう。
亡くなったたくさんの親もそう思ったはず。
目の前の我が子を助けられないなんて。
一緒に天国に行ったとしても。
神様、酷すぎませんか。
AD