第一部の症例検討としては前回紹介した山口さんと西野さんの発表した2例になります。
そして続いては第2部では
「脳からみた認知症」
というテーマで私が講演をさせて頂きました。
ここでは主に脳機能についての説明と、それに照らし合わせて
①アルツハイマー型認知症
②脳血管型認知症
③レヴィ小体型認知症
④前頭側頭型認知症
の4種類について、脳内でどのようなことが起こっているのかということをお話しさせていただきました。
まずは大脳新皮質の部位別の機能について。
大雑把に言うと前頭葉が思考や判断、実行に対して後方にある後頭葉、頭頂葉、側頭葉は感覚入力を中心とした機能です。
前頭連合野・・・行動計画の立案、実行、行動抑制
頭頂連合野・・・空間情報(「どこに」や、「どこへ」)を扱う
後頭連合野・・・視覚情報処理
側頭連合野・・・上は聴覚認知、下は視覚認知、形態視覚、記憶を扱う
そして大脳新皮質の奥にあるのが大脳辺縁系。
働きは主に
l好きか嫌いかを過去の記憶から判断
l好きと判断した場合→意欲を起こす
l嫌いと判断した場合→それを避ける
l動物としての原初的な行動の源となっている部位
lその信号を記憶し保存する機能→情動(トラウマ)
lやる気を作り出している
そして認知症といえば海馬ですね。
海馬の特徴は、
lエピソード記憶の形成(記銘)や想起に重要な役割を担う
l側頭葉内側に存在
l酸素不足に弱い
lPapez回路の起点
というところでしょうか。
これらの役割とともに認知症の特徴をそれぞれお話しさせていただきました。
当初の予定は30分間でしたが、少し時間超過してしまいました。
まだまだ反省するところが多いです。
第3部についてはまた後日にしますね☆彡