やさしい人、とひとくちに言いますが、
優しさの定義って難しいなぁと
鑑定させていただくたびに思います。
例えば、家庭料理ひとつだって、
もともとお料理大好き!って人と
本当は料理なんてしたくない!って人とでは
たとえ出来上がったものが同じ美味しさでも
全然その意味は違ってきます。
お料理大好きな人は、
もうそれだけで主婦としての幸せのひとつを
持ち合わせていると言えますし、
料理が好きでない人は
大きな努力と忍耐の上に
日々料理を作っている・・・という事になります。
良いとか悪いとかの話じゃありませんよ~。
出来上がった料理を食べるだけでは
わからないことがいっぱいあるなぁ、という話。
やさしさもそんな感じで、
その人が示してくれる行動だけでは
その人の個性は、実は全然わからないし、
誤解してることも多いだろうなと思います。
例えば、
▼感情線が枝分かれしてる人は
もともとサポート体質ですので、
自然に親身になって応援してくれますし、
▼感情線が長くカーブして
中指と人差し指の間に入り込んでる人は
情深く、無理なく尽くせる個性です。
▼でも、もしかしたら手相の線自体が薄くて
気弱なために、強く主張できないだけ・・・
なのかもしれませんし、
▼コミュニケーションがうまいので
とりあえず話しを合わせてくれてるだけ、
という場合もあるかもしれません。
繰り返しますが、
サポート体質の人がいいとか、
尽くし型の人がいいとか、
そんな話ではありません。
例えば、先日拝見したお客様は
多くの部下を育てた会社人でしたが、
サポート体質でも、尽くすタイプでもなく、
各々の線もキッパリと濃い、
はっきり主張なさる方でした。
ただし、コミュニケーションは苦手。
つまり、上記のどれにも当てはまらないタイプだったわけです。
早い話が、
人と深く関わることが苦手で、
情緒的な交流は、出来れば避けたいという個性でした。
けれどもその方は、思慮深く
物事を慎重に考える個性で、
人の気持ちを斟酌する想像力をお持ちでした。
軽快な言葉で励ましたり、
手取り足取りすることではなかったでしょうが、
部下の成長のためを考え
それぞれの気持ちを汲んだ対応に努めて
全力で部下を育ててこられました。
結果として・・・。
情緒的に人に寄り添わざるを得なくなり、
行き届いた上司であったでろうその方は
苦手な分だけ、人よりもはるかに大きな
忍耐と努力を強いられることになりました。
それは人の2倍も3倍もの
大きなストレスだったことと思います。
誰もがやさしさには惹かれます。
僕だって、やさしい対応に接するとめっちゃ嬉しくなって
何気ない一言で、1日元気で過ごせたりします。
でも、やさしさにもそれぞれの形がある事、
その人なりのやさしさを
ちゃんと感じ取れるアンテナを育てないとイカンなと、思います。
そして、何よりも、
人の気持ちを思いやる想像力、
自分とは異なる思いを受け入れる努力を
忘れない人間でいたいなと、つくづく思いました。
やさしさって
やっぱ、許容量っていうか、
人間の幅じゃないのかな、
と思うんです。
何やらごちゃごちゃとまとまりなく、
一杯書いてしまって、
何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが、
つまるところ、
人間の幅、を
少しずつでも広げる努力をしていかないとな!
・・・と思っているという話でした(*´ω`*)。