今月(2019年8月13日付)のWindows Update KB4512508 を適用したところ、私のPCでは次のような不具合が発生するようになりました。

私はなんとかこの不具合を直すことができたので、その経緯と方法をこちらに記載しておきます。

 

■発生する不具合

 

(1)タスクバーに登録してあるエクスプローラなどの各アイコンにおいて、それらを右クリックしてもなにも起こらなくなってしまった。

(本来なら、アプリごとに固有のショートカットメニューが表示されるはずなのに。)

 

(2)タスクバー右側の通知領域に表示されているスピーカーアイコン(図の赤丸)を左クリックしても、なにも起こらなくなってしまった。

(本来なら、図の上部の表示されているように、スピーカーの音量調節ができるはずなのに、これが表示されない。)

 

 

■既存の修復方法はダメだった。

 

私は念のため、Windows Update KB4512508 を適用したままの状態で、ネットに流れている

 

「Windows10でタスクバーでの右クリックが無効」

 

になった時の対策方法をいろいろ試してみたが、少なくとも私のPCでは、以下に示す方法ではどれをやっても不具合は治りませんでした。

 

・マウスの設定で、メインのボタンをいったん右ボタンに設定してから左ボタンに戻す方法

・sfc/scannnowやDISMを使う方法

・別のユーザーでログインしてみる方法

・PowerShellで特殊なコマンドを実行する方法

・レジストリの内容を書き換える方法

 

■なぜかKB4512508がアンインストールできず

 

KB4512508を適用してすぐにこの不具合が出たので、KB4512508のアンインストールを試みました。

ところが、コントロールパネルの「インストールされた更新プログラムの表示」を使っても、KB4512508は表示されるのになぜかアンインストールボタンが表示されないという状態でした。

そればかりか、他の更新プログラムも全てアンインストールできない状態でした。

 

なお、KB4512508適用後はちゃんとPCを再起動していましたので、更新がアンインストールできなくなるという不具合がなぜ起きたのか原因がわかりません。

 

■システムの復元に失敗

 

どうしても治らないので、システムの復元をしてみました。

復元する対象は、最も最近のバックアップでした。

復元作業にかなり時間がかかった後、再起動時に不具合が起き、ブルー画面が発生した上に、Windows10が起動しないという最悪の状態になりました。

 

不思議ですが、ブルー画面の後の再起動の段階で、なぜか電源が落ちてしまうという状態になりました。

PCを起動するには電源ボタンを押す必要がありました。

 

■結局どうやって治したのか

 

(1)とりあえずWindowsが起動するようにしなければならないのですが、今回は運良くスタートアップ修復でWindowsは起動するようになりました。

スタートアップ修復は、ブルー画面の後に勝手に電源が切れてしまった後、電源ボタンでPCを起動したときに自動的に表示される自動修復メニューから選択することができました。

 

(2)スタートアップ修復を実行すると、振り出しに戻って、最初の「右クリックができない」という状態でWindowsが起動しました。

 

(3)その状態でもう一度、念のためコントロールパネルの「インストールされた更新プログラムの表示」を使って更新のアンインストールができないか確認してみました。

するとなぜか今回はどの更新もアンインストールできる状態に治っていました。

そこで、「インストールされた更新プログラムの表示」の画面でWindows Update KB4512508 をアンインストールして、PCを再起動しました。

 

(4)再起動後、右クリックを確認したら、右クリックでサブメニューが表示されるようになっていました。

また、スピーカーアイコンも左クリックに反応して、音量調整ができるようになりました。

 

■その他

 

実はその前に、8月10日あたりに表示された「追加のWindows Update」でも、私のPCは不具合が起きていました。

こちらは無線やBluetoothのドライバを変更する更新だったようです。

私はLogicoolのM560という無線マウスを使用しているのですが、このマウスに影響が出ました。

具体的には、マウスカーソルがギクシャクしたり、スクロールができなくなったりなどの不具合でした。

こちらも「インストールされた更新プログラムの表示」の画面で、当該の更新パッチをアンインストールすることで不具合が治りました。

 

私のPCはなぜかWindows Updateのたびにこのような不具合がよく出てしまうので、Update時には注意して観察するようにしています。

なお、他にもWindows10 PCを持っていますが、

そちらではそういう不具合はあまり出ていません。

このため、機種固有の不具合である可能性が考えられるのではないかと思います。

 

(参考)私が使用している機種は、ASUSのN552VXという機種です。

 

皆さんも、KB4512508などのWindows更新パッチで突然右クリックが効かなくなることがあるので注意してください。
タスクバーで右クリックが効かなくなる不具合の修復方法は色々あるようなので、ご自身のPCでいろいろ試して修復方法を見つけるしかないと思います。

 

(20時に追記)

 

その後、4時間ほどPCを放置していたところ、KB4512508 がまた勝手にインストールされてしまっていました。

再起動して様子を見ましたが、やはり右クリックの問題やスピーカーアイコンの問題が再現しました。

したがって、この問題は再現性があるようです。

 

その後、KB4512508をアンインストールしたところ(なぜか今回は素直にアンインストールできました)、右クリックやスピーカーアイコンの問題は解消されました。

 

仕方がないので、現在はWindows Update の更新を1週間停止しています。

 

 

(2019年9月14日(土) 以下を追加)

 

9月の Windows Update で症状が改善されたようです。

詳しくは、次の記事を参照してください。

 

9月の Windows Update により、KB4512508 の不具合が改善しました。