運命の人って何だろう…➈

 

 

 

本日も運命の人って何だろう…シリーズ続編をお送りします。

このシリーズも今回で9回になります。

こんなに長いシリーズになるとは思っていませんでしたね…

ここまで続くと本が出せるのではと思ってしまう筆者でした。

 

それでは早速、続編をおとどけしますね。

 

 

 

①会いたくなかったソウルメイト

 

今回は少し冒頭でスピリチュアルなお話をしたいと思います。

 

人が生きていく中で、他者との関係は切っても切れません。

人は一人では生きられないからです。

必ず他者との関わりがあって、生きています。

どんな出会いであっても、ご縁がある人達と私たちは日々出会っているのです。

 

中でも、運命の人としてこのシリーズに登場する二人は「ツインレイ」というワードでお話ししています。

スピリチュアル業界では、ツインレイの相手は「魂の片割れ」と言われているので、唯一無二の存在。魂のパートナーと言われています。

 

また、スピリチュアル業界には「ソウルメイト」という言葉も存在します。

ソウルメイトはツインレイとは違い、複数名いるとされています。

大きく言えば、ソウルメイトとは「自分に関わりのある身近な人物全ての人」を呼んだりします。

 

したがって、ソウルメイトの中には自分と馬が合う人物もいれば、苦手な人物もいます。

苦手な人物は、自分に学びを与えてくれる為に存在しており、たとえ自分にとって嫌な存在であっても、出会うべくして出会っているとされています。

 

またまた本筋のストーリーから脱線してしまいましたね…

ではこれを踏まえた上で、本編に話を戻していきたいと思います。

 

 

ストーリーの主役AさんとB氏の話に戻していきましょう。

 

前回はAさんが導かれるようにB氏の自宅を見つけ、そこで様々な感情を味わうことになったことをお伝えしました。

そしてB氏は引っ越しをしていないと思うと同時に、そこに対して少し違和感を覚えたというところまでお話ししました。

今回はその後に起きた衝撃的な出会いと、魂の学びをお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

新年度の初々しさも少し落ち着き始めた下旬。Aさんに再びソワソワ感がやってきます。

しばらくB氏の自宅に足を運ぶことをやめていたのですが、再び内なる声が自宅へ行くよう呼びかけてきたのです。

 

「ああ…もう勘弁してよ…」

 

そう思いながらもソワソワ感に勝てず、再び彼女は彼の自宅へ向かうことを決意します。

 

「ふう・・・今日は気分転換!近くのコンビニに車を置いて、彼の自宅まで歩いてみよう…」

 

と思い立ちます。いつもは車で自宅の前をスルーしていたのですが、その日は天気も良かったので、散歩がてらに歩いてみることにしたのです。

 

人気のない住宅街を一人てくてく歩く彼女の心は穏やかでした。

 

「この道を彼も歩いている。」

 

ただそれがうれしくて…

 

コンビニから彼の自宅までは少し距離がありました。

遠くに見える彼の自宅には、いつものごとく布団がきれいに干してありました。

そしてその日は物干しざおに、シーツが2枚干してありました。

 

「やはり、奥様は綺麗好きなのだろうな…彼、汗かきだったから…マメに洗うのだろうな…」

 

そんな風に感じたそうです。と・・・その時でした!!

 

「ん?ベランダに人影…!!もしかして、奥様!?」

 

そう気づいた瞬間、彼女の鼓動は大きく波打ち始めました。

 

「どうしよう…今日に限って歩いてきてるし…奥様はやっぱり働いていないのかな?見てみたい…彼が愛している人はどんな人なのか知りたい…でも…」

 

Aさんの心に様々な感情が一気に押し寄せてきました。

 

彼女と奥様との接点は一度もありません。なので万が一ガチ合ったとしても、ただの通行人づらをして通り過ぎれば、おそらく気付かれることはないでしょう。しかし、彼女はためらいます。

 

「奥様を見てみたい…そしたら私は彼を諦めることができるかもしれない…けれど見たら最後。きっと私は奥様と自分とを比較して、自分を卑下してしまう事になる…傷つきたくない…自分の心を守りたい…彼を諦めたくない…」

 

そう思うのでした。

短時間で様々な葛藤を抱きながらも、身体は心と反対の動きをみせ始めます。

彼女の足取りは、ゆっくりペースからいつの間にか早足になっていました。

 

「私の魂は、奥様に会いたがっている…」

 

と彼女は自分の足取りからそう感じるのでした。

 

 

 

➁自身への愛に向き合わされた瞬間

 

彼の奥様が自宅にいる事を知ったAさんの鼓動は、最高潮に達していました。

「奥様、家から出てくるかな?彼も一緒なのかな?」

ドキドキしながら、彼女はいよいよ自宅の前に到着しました。

 

彼の自宅は通りから少し奥まったところにあるので、障害物に阻まれて家の中の様子をうかがうことはできません。

 

「奥様用と思われる軽自動車はある。けど…やっぱり出てこないよね…」

 

そう思い彼女は一度自宅前を通り過ぎた後、もう一度だけ通りすぎて帰宅することにしました。

 

「奥様用に買った新しい車。きっとあの車の室内も、奥様のインテリアで装飾されてるんだろうな…」

唯一通りから見える奥様用の車を見ながら通り過ぎようとしたその瞬間でした・・・

 

 

玄関の方に人影が見えたのです…

 

 

玄関から出てきたその人は、若い女性でした。

おそらくその女性は、奥様に違いありませんでした。

 

車を恨めしそうに見ていたAさんの姿に奥様は不信感を抱いていたようで、奥様はじっとAさんを見ていました。

 

そんな奥様とAさんは目線がバッチリと合います。

 

奥様のその時の目は、どこかで見覚えがありました。

それは、Aさんが職場を退職してから初めてB氏のいる職場に行き、再会した時の彼の目と同じに見えたのです。

 

その目はとても大きく開かれ、キラキラしていていました。

そんな美しい瞳で、Aさんを微動だにせず見つめてくるのです。

 

「夫婦は長年連れ添うと顔が似てくる」

 

と昔の人はよく言いました。

まさに、そうだったように彼女は感じてしまいます。

 

「ふたり・・・よく似てる・・・」

 

そして、奥様の容姿も彼に似ているところがありました。

 

奥様はとても美しい人でした。

前髪を真ん中で分け、そのままつながるようにカットされたミディアムヘアーは、彼を連想させました。

Aさんとは違い、彼女の髪はサラサラの黒髪で、俗にいう「いい女」と呼ぶにふさわしい人でした。

かわいいいというより、綺麗…まさにその言葉がしっくりくるタイプでした。

さらにAさんよりは少し小柄できゃしゃな体系、色白の肌…

年上の奥様だと聞いていたけれど、彼よりも若くみえました。

非の打ち所がない、美人さんだったのです。

 

「彼が妻として選んだ特別な人。やはり…私とは格が違った…(笑)ふたりの子供が、オムツメーカーのモデルに選ばれたのも納得できる。まさにハイスペック家族。彼が職場に家族を連れていきたくなるのも分かる…」

 

そう納得し、自分とは比較の対象にも当たらない選ばれし人なのだと思わされるのでした。

 

 

奥様は自転車をよく使うようでした。

この時も自転車でどこかへ行く様子でした。

 

おそらく、Aさんとは逆方向に出かけていったのでしょう。

奥様が彼女の後をついてくるようなことは、ありませんでした。

 

短時間互いに目があった二人でしたが、Aさんは差していた日傘で即座に自分の顔を隠し、その場を立ち去りました。

 

まるで、敗北者のように…

 

「私は勝てない…この人に…というか…すでに負けていた…なんて醜いんだ私は…www」

 

彼女は笑っていました。笑うことで自分を慰めたのです。

 

 

 

やはり彼女は奥様を目撃したことで、自己卑下することになりました。

それは、自分への愛の欠乏からくるものでした。

 

彼女にとって、一番会いたくなかったソウルメイトとの出会いは必然だったのでしょう。

天は、試練を彼女に課したのかもしれません。

おそらくそれは、彼女自身を愛するという学びの為に。

 

あなたは美しい

あなたはそのままでも愛されるにふさわしい

自分を愛することを学びなさい

 

そう天は伝えたかったのかも知れません。

 

 

 

➂溢れる涙が意味するもの

 

「奥様は今から、お買い物に行くのだろう…彼女は彼が汗を流して必死に稼いだお金で生活している。彼のお金で料理を作り、彼との愛の結晶である子供を産み育て、必ず帰って来る彼の帰りを待ち、彼と同じ朝を迎えている…私にとって彼女は・・・世界中で一番幸せな人なんだと思う。」

 

そうつぶやいた彼女の心は、意外にもおだやかでした。

 

悔しい!!とか、なんであの女が!!

という感情が不思議と沸いてこなかったのです。

 

沸いてきた感情は・・・

 

 

感謝

 

 

でした。

 

 

「彼をここまで支えてくださり、ありがとうございました…」

 

 

そういいながら、手を合わせ彼女は涙を流しました。

 

そう思うのには理由がありました。

Aさんは患っている心の病の影響で、身体が思うように動かせない日が度々あります。

 

もしもAさんがB氏の妻であったとしたら、おそらく彼を支える事が出来ていなっかたと思います。

 

奥様のように毎日欠かさずお弁当と水筒を持たせることも、彼が疲れた体を癒す為に、快適に寝れるように、と毎日布団を干すこともできないだろうと思ったのです。

 

少しの移動も車でじゃないと行けないAさん。それとは対照的に、自転車で活発に動き回ることができる奥様。

そんな人が傍で彼をサポートしてくれているからこそ、彼は仕事に専念できているのです。

 

「私でなくて良かった。天はちゃんと必要な人を彼に与えていらっしゃる。彼を守ってくださり、ありがとうございます。」

 

ただただ…そう思うのでした。

 

綺麗ごとではなく、心の底からAさんがそう思えたのは、きっと彼が「もう一人の自分である」という自覚があったからなのかもしれません。「彼の幸せは、自分の幸せである」と彼女は思っているのです。

 

この感覚が「ツインレイ」である証であると、彼女が感じた瞬間でもありました。

 

 と同時に…

 

もしかしたら「本当のツインレイ」は、彼と奥様なのかも知れない…自分は勘違いをしているのかも知れない…と彼との繋がりを疑うようにもなっていきました。

 

 

 

④罪悪感と劣等感

 

彼の奥様との偶然の出会いは、Aさんに罪悪感や劣等感を与えていきました。

 

「私…いったい何をしたいんだろう…なんのためにこんなストーカーみたいなことしてるんだろう…」

 

自分の自宅に帰った彼女の心は、時間と共に自身の醜さを感じさせていきました。

人は恋に落ちると、普段絶対にしないような感情や行動をとるようになっていきます。

 

彼女もその恋の病に侵されていたのかもしれません。

 

「もう彼の家に行くのはよそう。今度また奥様に会ってしまうと、きっと全てがダメになってしまう。」

 

そう思うのでした。

 

 

そんな出来事を引き寄せてしまった彼女ですが、内なる声はさらに次なるミッションを彼女に与えてきました。

 

奥様に遭遇した翌日。

彼女は彼を最後に確認した転勤先にいました。

 

B氏はもうとっくに転勤しており、そこにはいないのは分かっていました。

しかし…Aさんはそこに行ったのです。

 

それはなぜか…

 

内なる声が聞こえたからです。

ここから少しずつスピリチュアルになっていくので、そんなこともあるんだな~と思って下さい。

 

「誰かが呼んでいる…今すぐ彼の職場へ行けと…」

彼女はその日やるべきことがありながらも、内なる声が「行きなさい!」と強く伝えてきたので、仕方なくそこへ向かったのでした。

 

「私、ほんとどうかしてる…」

 

そう思いながら、彼が最後にいた職場の前にたどり着きました。

 

 

「いるはずないけど…って・・・ん!?か、彼の車!!どうして?」

 

 

なんとなく通り過ぎて帰るつもりだった彼女は、近くのコンビニで車をUターンさせました。

 

「落ち着いて!見間違いかも。もしかして近くの同じような地名の○○○という場所に移動になったのかな?」

様々な思いが巡る中、再び彼の職場の前に近づきました。

 

「あれ!?彼の車がない…ん?」

 

すると、駐車場の出入り口の辺に視線が向きました…

 

「彼の車…しかも彼が運転してる!!」

 

彼女はあまりの衝撃に、車を路肩に急停車させました。

 

「なんでなの…なんでこのタイミングで…」

 

駐車場の出入り口で出庫するタイミングを見計らっている彼は、まだ彼女に気付いていない様子でした。

 

この時に限って車は、彼女の車しか走っていませんでした。

彼女の車が路肩に停まったことで、彼は戸惑いながら出庫しました。

 

彼女の想定では、彼は自分がいる方とは逆方向に向かっていくのだと思っていました。

しかし彼は・・・彼女の車が停まっている方へと車を走らせてきたのでした。

 

「ああ…最悪だ…きっと彼は私に気付く…」

 

もうあきらめるしかありませんでした。

彼を探し回って、職場に来ていることがバレてしまったことに、何とも言えない情けなさを感じたのです。

昨日の奥様との遭遇で自らのストーカー行為に罪悪感を抱いていた彼女にとって、この出来事はもはや犯罪の領域だとさえ感じさせました。

 

「これ、完全にストーカー行為だわ。」

 

そう思うと、もう彼に合わせる顔はどこにもありませんでした。

彼女は自分の顔を右手で隠しながら、彼の車とすれ違いました。

 

顔を隠したのは、みじめな自分の表情を見て欲しくなかったからでした。恋に溺れ崩れ落ちていく自分の姿を見られたくなかったのです。

 

この後彼女は最後のダメ押しをします。

ここまできたら、もう変人だと思われてもいい!と少しやけになっていたのかもしれません。

 

返信は期待していませんでした。

最後の悪あがきで自分自身を取り繕う為に、彼にメールを送りました。

ちょっとでも良い印象を残したかったのです。

 

 

ごめんなさい…

何となく呼ばれて、たまたま来たんですよ…

怖いですよねアセアセ

まさかすれ違うなんて…

でも…会いたいです。

 

 

会いたい…

この言葉には嘘偽りは一つもありませんでした。1度でいい。2人だけで会って本音をぶつけ合いたい。彼が自分のことをどう思っているのかを知りたい。もしも同じ想いでいるなら、2人の未来について話したい。

これが最後のチャンスだと彼女は思ったからです。

 

しかし…返事は来ませんでした。

分かっていたけど、彼女は自分で自分に火傷を負わすのでした…

 

 

 

 ⑤決意を揺るがすスピリチュアル体験

 

奥様との遭遇の翌日に彼とのシンクロ現象…

立て続けに起きた出来事は、彼女の心を大きく乱していました。

 

「もういや!!もう勘弁!!私は私のことをする!!」

 

彼女に降りかかる様々な出来事は、もはやキャパオーバーでした。

 

 「こんなに一生懸命生きているのに、なぜ天はまだ私に試練を与えるのか…」

 

 「こんな人生もういやだ。私は私のやりたいことだけをする。誰かや何かに遠慮や我慢なんてもうしたくない!!」

 

そう思ったのです。

そんな彼女はその日から、今の仕事に加えて別のお仕事もスタートさせました。

 

何でもいい。

とにかく全ての事を忘れられるように忙しくしていたかったのでした。

そしてその日から、彼を追うことを止めると決めたのでした。

 

 

 この日から約半月の時が流れて行きました。

 

世間は大型連休で町はコロナ禍にありながらも、賑わっていました。しかしAさんの生活は何も変わらずいつも通りでした。

 

 とにかく仕事に専念することで、しがらみを忘れようと忙しくしていました。

 

そんな平凡な日常を望んでいた彼女に、願ってもいない体験が待ち受けていました。

 

 彼女はいつも通り家での仕事を終え、最近始めたオンラインYOGAをして、その後毎晩の楽しみのYouTube動画を観ながら横になっていました。

 

YouTubeでゲラゲラと笑っていると、突然違和感を覚えました。

 

「ん?なんか(会陰の辺りが)ピクピクする…」

 

と思ったら、それは次第に男女が混じり合う時に感じる心地よさにかわり…そして一気にお花畑ピンクハートへと誘われいきました…

 

「な、何これ!?で、でも…すごく気持ちいい照れ

 

 こんな経験は初めてでした。

 

Aさんと夫は子供ができた直後から、ずっとレスでした。Aさんはもう2度と誰かに抱かれる事はないと思っていました。だから、この感覚ももう2度と味わうことはないと考えていました。

 

そんな中で感じた、心地よさ…

 

「も…もう一度…照れ

 

そう思ったぐらいでした。

 

今まで経験したこともないその心地よさに彼女はピンときます。

 

 「こ、これが噂のエネルギー交流!?」

 

 彼女はこの時、初めてスピリチュアルな体験をしたのでした。

 

 

エネルギー交流

 

これはまさに、ツインレイであることの証なのです。ツインレイの2人はエネルギー交流と言われるものを出会った段階からスタートさせると言われています。

 

 このエネルギー交流をすることで、2人は繋がりを深め、使命に取り組む為の創造性を生み出していくと言われています。

 

 これはまさに未知の世界。

信じられる人と信じられない人に分かれるところです。

 

 Aさん自身も、ツインレイと言う言葉を知って以来、エネルギー交流と言う言葉を聞いたことはあったものの、疑っていました。

 

そんなものは幻想でしかないと…

 

 しかし、思いもしない時に突然やってきたその体験は、もう否定のしようがありませんでした。

 

 「やっぱり私は…ツインレイなのかもしれない…私に与えられた使命って…なんなの…」

 

 ようやく少しだけB氏の事を忘れていられる時間が増えていたのに、Aさんは再び彼との結び付きに向き合うよう促されるのでした。

 

エネルギー交流はこの日を境に、その先ずっと付き合っていくことになるのでした。

 

 

 

いよいよ、スピリチュアルを絡めていかないと説明できないような事が2人の間に起こり始めてきました。

今回はここまでにしたいと思います。


~おすすめの曲~ 

 懐かしいパッケージですニヤリ筆者が初めて買ったCDです✨メジャーでイケてるミュージシャンのCDではありませんニヤニヤですが、当時の自分にはとても響いた曲でした。そして久し振りにに思い出して聴いたら、やっぱり心に刺さりましたニコニコキューン「生きていれば いつかは会える」そう思いました。