陶子がシンガポールへ帰る日、
ギリギリセーフでお蕎麦ランチ。
陶子が滞在中、3回も会えた。
この夏の番組がきっかけで
20数年ぶりに会ったのに、
空白の時間は一瞬で埋まって
毎週会っているみたいだねと笑った。
中3のあの当時も
私達はずっと2人でいて、
女子っぽいのも苦手だったし
どちらかといえば浮いてたのかなぁ？
と、一緒に色々思い返したりした。
あの頃と全く変わらない距離感で
過去と現在を同じ温度で
話せるこの感じがたまらなく幸せで、
いま思い返していたら少し泣けた。
別れ際、またねとハグ。
互いに別の方向へ歩き出して、
陶子は振り返ることなく
ずんずん前へ進んでいく。
陶子らしくて好き。
この感じも変わらないなぁ。
私はつい振り返ってしまうから。
陶子の背中を少しだけ見つめて
私も駅へ続く道を歩き出した。