今回は4年制の看護大学・看護学部のお話をしたいと思います。

 以前は3年制の医療短期大学という形で設置されていた国立の看護系短大のほとんどが4年制に移行し、私立の看護大学・看護学部が設置されて受験生の地図が大きく変わったのは最近の話ですが、受験者の層は現在どのようになっているでしょうか。

 

 まず、地方国公立の看護系学部、ここは本セミナーからも現役生や一浪生が合格しています。ただ、率直に言えば、本命は医学部医学科という生徒さんがばかりで、私立大学医学部医学科の一次試験に合格しながら涙を呑んだ方もいました。

 また、こうした人たとの中からは、看護師取得後、再受験して医学部医学科に進む方もちらほらいるのが特徴です。大学では生物と化学のより広い範囲を学び、国家試験をパスすることで最初の受験時よりも底力をつけたのが原因かもしれません。

 ただし、やはり大多数派は、その地方の2番手までの進学校の女子生徒さんが確実にセンター試験のスコアを取って出願というパターンが多いですね。ちなみに東京の中心部にある某国立大学の看護学科は医学部を諦めた多浪が多いとかそうでないとか…

 

 また、私立大学の看護系学部の中でも、慶應大学や聖路加大学ではやはり医学部医学科との併願者が多いです。本セミナーでも、過去の慶應合格者は看護志望でしたが、聖路加3名の合格者のうち2名は医学部医学科志望でした。また、聖路加志望者は歯学部・薬学部には余裕で合格していたので、やはり聖路加のレベルの高さが垣間見えます。

 その原因は、やはり、歯科医師過剰と薬学部6年制により、その両者の「うまみ」がなくなった影響でしょう。4年制の時代は薬学部に進学していた層の女子も、最近ではたとえ薬学部に合格していたとしても看護系に進む場合が少なくありません。

 なお、慶應と聖路加の2校に上智大学と日赤看護大学を加えたのが上位校といえるでしょうけれど、上智は英語力を求め、日赤は数学力を求めるので必ずしも社会人からの再受験には向かないです。ちなみに、昭和大学も看護系の中では難易度が高いですが、この大学は1年次が全寮制なのでそもそも社会人からの再受験をほぼ想定していないということが言えると思われます。

 

 一方で、都内の旧設校はやはり現役の優秀層でないと厳しい印象です。新設校の東京工科大学などでも、40代社会人からの出願のみでは厳しい結果に終わった方もいました。しかし、東京を一歩出ると、本セミナーの受講生でも、30代の主婦、40代社会人、高卒認定者、シングルマザーなど様々なバックグラウンドを持つ方から合格者が出ています。

 

 特に30代以降の再受験生にとって、看護大学・看護学部は3年制の看護学校と比較してかなりのねらい目となっています。出願・受験にあたってはできるだけ多くの大学を自分の目で見て、自分に合い、無理なく続けられそうな大学を選んでほしいと思います。

 

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