四年制大学や看護専門学校を受験する方から科目選択の相談を受けることが多いです。

 本校としては、まず国語の選択を強く勧めています。積極的理由としては弊社の国語の担当講師がベテランであること、消極的には、あくまでもマクロでみた場合ですが、女性が国語で大きく失点する可能性が低いことが挙げられます。

 また、英語の選択については、本校はよほど英語が「好き」でない限りあまりお勧めしておりません。英語は「まぐれ当たり」が最も少ない科目であり、正確なスペルを書けないと得点にならない場合も多いからです。また、社会人の中でも、英語を業務で少しでも使ったり、大学を出ている受験生は英語の最低ラインは楽々とクリアしているので、既にスタートにおいて差がつていることも大きいです。くわえて、英語・国語の選択は認めていない学校もあるので選択肢が限られます。

 一番問題となるのはやはり「数学」か「生物」かでしょう。本校では准看護学校との併願をする場合には数学の選択を勧めていますが、看護専門学校のみの場合は生物一択と指導させていただいております。

 数学の易しい看護専門学校を本命にして、准看護学校を併願にする場合には、数学の勉強は比較的時間に比例して伸ばすことができますが、難関校についてはやはり「二次関数」が壁になっています。この分野については、(少なくとも看護学校受験に塾や予備校を必要とする受験生にとっては、)成績がかけた時間に比例しません。もっとも、二次関数を戦略的に捨てても中堅の看護専門学校であれば合格は可能ですが。また、社会人受験生や学卒者にとっては勉強していた当時と高校数学の範囲が異なっている事情もあります。一般入試で看護専門学校にチャレンジした40代受験生が「数学が何を言っているか問題文すら読めなかった」と嘆いていました(問題を見たところ、新しく必修範囲となった統計の分野でした)。

 一方で、生物は時間に比例して伸ばすことが出来ます。また、特に頻出の神経系や内分泌系は看護学校に入学してからの勉強に直結する分野となり、モチベーションも維持できるでしょう。さらに、生物は比較的「自習」に向いているという要素も大きいです(数学の苦手な受験生にとって、計算練習以外の「自習」はほとんど意味をなしません)。

 ただし、現役生の場合、高校で定期テストを受験し、かつ、求められる基準点も低いため、生物メインの場合でも数学を一応流しておくと大学の選択の幅が広がります。本校の生徒さんたちでも、現役生に限って言えば、生物選択であったにも関わらず滑り止めについては数学受験で合格をたたき出しています。

 特に、社会人受験生が学校の選択の幅が広がる(特に都立を受験できる)という理由で数学を選択することは絶対お勧めしません。23区内の「一等地」に存在する看護学校はどこも難関でボーダーラインは極めて高くなり、当然数学で求められるのも高得点争いになるからです。

 

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