どうも、こんにちは。
今回はインフルエンザ療養中の小学生がマンションから転落したニュースについて、なぜこのようなことが起こるのか、どうすれば防ぐことができるのかなどまとめてみました。
ニュースの概要
- 11月17日、東京都杉並区のマンションで小学校1年生の男児が 4階から転落しました。
- 男児はインフルエンザで療養中だったと報じられ、母親は買い物で不在の時間があったとされています。
- 意識はあるものの会話ができない状態で搬送され、警視庁が詳しく調べています。
過去の同様事例
インフルエンザの流行期には「異常行動」による転落や飛び出し事故が繰り返し報告されています。
厚生労働省の報告では、過去数年で飛び降り・転落を含む重篤な事例が確認されており、特に発熱から最初の2日間がリスクの高い時期とされています。
なぜ転落につながるの?
ポイントをかんたんにまとめます
- 異常行動:インフルエンザにかかると、熱やウイルスの影響で急に走り出したり、意味のわからない行動を取ったりすることがあります。
- 熱性せん妄:高熱によって意識がぼんやりし、夢と現実の区別がつかなくなることがあります。これで窓やベランダに近づく危険があります。
- まれな脳合併症:インフルエンザ脳症など、ウイルスが脳に影響を与えると混乱や意識障害が起き、事故につながる場合があります。
- なお、薬が直接の原因でないケースも報告されており、薬の有無にかかわらず注意が必要です。
要点:「発熱から2日間」は特に注意。可能な限り子どもをひとりにしないことが重要です。
家庭でできるリスク管理
次の対策は今日から取り入れやすいものです。
- 見守りを最優先に
発熱・インフル発症後の最初の48時間は、できるだけ子どもをひとりにしない。夜間もこまめに様子を確認。
- 窓・ベランダの物理的対策
補助錠やチェーンロックを取り付ける/ベランダの鍵を確実に閉める/療養はベランダに面していない部屋で行う。
- 家族の連携
外出時は見守りの交代を決める。緊急連絡先を家族全員で共有しておく。
- ワンポイント:普段は元気な子でも、高熱になると行動が変わることがあります。普段の行動と違う「いつもと違う様子」が見えたら、すぐそばで見守ってください。
親としてできること
こうした事故は決して“対岸の火事”ではありません。小さな工夫と家族でのルール作りで、リスクは大きく下げられます。
例:発熱が出たら「初日の夜は必ず誰かがそばにいる」ルールを作る、療養の部屋を決める、など。
これからより猛威をふるいそうなインフルエンザ
感染予防だけでなく、療養時のリスクにも注意して過ごしましょう。
ということで、
またね
参考
- テレ朝NEWS(記事) - https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000466950.html
- テレ朝NEWS(関連記事) - https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000466835.html
- KSBニュース - https://news.ksb.co.jp/ann/article/16162980
- khbニュース - https://www.khb-tv.co.jp/news/16162834
- 厚生労働省「インフルエンザと異常行動」 - https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000185998.html
- 厚生労働省(PDF) - https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000341847.pdf
- インフルエンザと異常行動(コラム) - https://www.akcl.jp/colum/co121cat4.html
- 関連まとめ(学術/報道) - https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_8771
- CDC(英語) - https://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5828a2.htm