怪談サークル とうもろこしの会 -294ページ目

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ポール・バーホーベンの『危険な愛』という映画を見る。
バーホーベンなのに恋愛ドラマだ。でもやっぱり狂っていた。例えるなら、ウンコとゲロとか素っ裸ばっかりのセカチューだった。こういう恋愛を描いていた人が、後に『ロボコップ』『トータル・リコール』、『スターシップ・トゥルーパーズ』を撮るのだなあ、と思うと感慨深い。


10/4



た「ビーチライフ創生プロジェクト」という企画に、参加してみた。
東海大学の学生さんたちが主催する、地域交流イベントだ。
僕がゲストとして招かれたのは、
地元の子供やお年寄りと楽しく触れ合ったり
金沢八景の素晴らしい文化と歴史について講演したり
万物の母たる海を守るために環境問題を語り合ったり
するためでは勿論なく、怪談を語るためである。
プロジェクトの一環として
中秋の満月を見ながら浜辺で怪談をするという
小粋で風流な企画なのである。
さて、八景島の浜辺に行ってみると、
オカラジのイケメンDJ、CHICK君と
いたこ28号さんがいた。
この3人で怪談を2話ずつ語るのだそうだ。
メンバー全員がメガネをかけているので、
お客さんに対して「怪談を語る人=もやしっこ」という
ネガティブなイメージを植え付けてしまのでは、と不安になる。
そのイメージが決して誤解ではないから、また厄介だ。
イベント前には、3人で浜辺のカップルに悪態をつきながら過ごす。
CHICK君については現役学生という余裕からだろうか、
カップルの悪口を言いながらも笑いを絶やさなかったが、
僕といたこさんは本気でムカついていた。
いたこさんなどは、用意していた話の代わりに
「これを海で語ると水死体の呪いにかかる」とかいう
聞いてて非常に嫌な気分になる怪談に変更したほどだ。
浜辺のデートに関して、なにか嫌な思い出でもあるのだろうか。
そしてまたこのカップル、
本番に僕が語っている途中に、花火なんぞ打ち上げやがったので
完全にキレた僕が
「プロジェクトなんか!もう!どうでもいい!んだ!」
と叫びながら海にザブンと飛び込んだ後、
ワカメをまんべんなく頭になでつけた格好でカップルのそばに上陸して
「これは高相容疑者のコスなのですよ」と言い張りながら
ファミコン時代のロックマンの動きで周りを飛び跳ね続けて
月夜の浜辺デートを台無しにしてやろうと思ったのだが
大学生の手前、ここは社会人の兄貴として振舞わねばと断念したのだが
イベント終了後にリーダーらしき学生さんを掴まえて
「あのクソカップル…僕の怪談を花火で……だいたい打ち上げ花火というのは周りの迷惑を考えてだね……」
延々と愚痴ることは忘れなかった。
言いたいことをキチンと言うのも、社会人として必要なことだからね。


10/3


タケシの「3-4x10月」という映画を見る。初期の頃のが面白いと言われつつも、ソナチネ以外には観ていなかったのだが、やっぱ初期の頃のが断然面白いわ。
「なに考えてるんすかー!」と叫ぶ渡嘉敷を、「いろんなこと考えてんだよ」とタケシがレイプするとこが良かった。