思い浮かべる会津の美しさ―風景も人の心も―そのままでした。
な、泣いた…。
よく泣く新年だなぁ…。
あとは、新聞欄の感想そのまま
「佐久間象山の下で西洋文化を学ぶ幕末の俊英たちの目の輝きに、今後の展開への期待が高まる。
そこに八重がどう説得力を持って絡んでいけるか。
綾瀬の演技にかかっている」


完璧に私の好み&勝手な期待の問題なんですけどね。
だから最終回の「一族に温かい言葉をかける清盛」は必要不可欠だったと思うよ。
…一方、後白河院の最後まで愛されたがり&かまってちゃんぶりは強烈だったなぁ…あれはあれでいいんだろうけど(笑)
後半にいくに従って、主要キャストの年齢が下がっただけじゃなくて懐の深さー政治的なものじゃなくて人間的にー年齢相応の年輪を感じさせる登場人物が減ったのが残念でござった。
でも、若い松ケンの瑞々しさやエネルギーが「遊びをせんとや~」の童を常に想起させて清盛のパーソナリティの大元がブレなかったのが凄く大事だったと思います。

好き勝手言ってますが、私、ちょうど感性や知識の谷間にいたと思う。
もっとのめり込んで見たり感性が鋭敏だったり逆に鈍感だったり、時代の知識がちゃんとあるか全くないかしたらもっと楽しめたんじゃないかな。
細かなエピソード拾ってきてるのとか、分からないのいっぱいあったし、逆に期待した展開に勝手に裏切られもした。
…うん、エピの収集っぷりは「歴史物初めてで知識ないけど歴史物ってのは膨大なエピの蓄積から取捨選択して物語を形作るものだから頑張る」みたいに言ってた脚本家さんに敬意を払いたいところ。
追いつかずにごめんなさいm(_ _)m
ただ、素人が迷子になったのは、きっと詰め込み過ぎて主ストーリーの邪魔になった側面もあったんだろうと思います…。

主演の松ケンはもう可哀想な位ケチョンケチョンな言われようだったけど、彼の人間味や乾いた激情、アウトロー感は作品の基調になってて、さすが主演はるだけのものがあるなぁと感じました。←偉そう
ただ、正直、演技の良し悪しの波が大きいなとも。
時に声の色が単調に感じた。
ただ、表情は魅力的。本当にいいのたくさんあった…。
いやぁ、難しい役だったと思う…本当にお疲れさまでした!

「平清盛」、一年間ありがとうございました!!

八重の桜は…実は幕末あんまり好きじゃないんだけど、キャストで見ちゃうかもニコニコ
…お、やった、放送開始時間迄に書き終えた。
てっきとーに参りますよm(_ _)m

登場人物Niceキャラ立て&Niceキャスティングが良かったですねニコニコ
名前を列挙するのが面倒なくらい(笑)たくさん、イイキラキラって方がいた。
意外な収穫は田中麗奈ちゃんと窪田正孝君。や、意外だなんて失礼だけど私はこんなにいいと知らなくて。楽しみに観る役者さんが増えて嬉しいニコニコ
窪田重盛は通例の重盛像より矮小に描かれたと思うけど、肩入れしちゃう人が多かったみたいで。
だって演技良かったし、対重盛の言い分に関わらず常に「白か黒か、0か100か」みたいな論評の清盛にうんざりしたのもあるんじゃない(笑)これも、こだわりまくり⇔THEシンプルの二極化の表現を感じるところでありんす。歩み寄ろうよ~。
あとね、無性に最近、「毛利元就」が観たいのだけど、あれって腹黒い策士元就が、自分より武将としてはずっと劣るけれど人柄の優れた長男隆元を実は愛していて、隆元は父や弟達に劣等感を抱きながら最後には自分らしい君主たろうとした時に殺されるじゃないですか。
あのエピソードが大好きで。
希代の知将毛利元就が、えげつない策略家元就が、自分にない徳分を我が子に見て叱咤激励しながらも内心焦がれるように愛していたのが非常に愛しくてですね。
長男を亡くした後の涙が胸に刺さったの。
掌中の珠、戦国でシビアに生きざるを得なかった元就の良心だったのかも、とか思いは馳せちゃうのだ。
清盛は重盛の母、明子に心底惚れていたし清盛にない清廉潔白さと負けない根性がある重盛をもっと愛すと思った。その心情が清盛の人物の幅を出すと。
懐に抱え込める度量が育っていると思ったし。自身、忠盛パパにあれだけ抱き抱えて貰って育ったんだからさ。
なのに重盛に‘清盛が望む’棟梁の役割を強いるばかりの父親だったのが…やや失望…一族Loveが清盛の個性なのにね。人間的には狭視的でエゴの権化って印象になりかねん残念さ。
それだけアイデンティティーを否定された幼少期に受けた傷が深いのかな。
かつ、清盛が「もののけの血」から「武士の魂」に生還したのは頼朝の蜂起が主因なんだけど、白河院には無かった家族の情や一族の結束があってさ、それは清盛が苦しみながら守り抜いたものじゃないですか。
前半戦であれだけ時間割いたのだから、もののけの血に打ち勝つ強力なツールと印象づけて欲しかったなぁ、もったいないなり、とも思います。