娘の未来
先月参加した綿祐二先生の講演会。
「意思決定支援について」
このお話、素晴らしすぎた。
私が知らなかっただけで、
とにかく大人気、講演会で引張りだこの
先生なのでした。
社会福祉法人 睦月会の理事長であり、
日本福祉大学の教授であり、
ご両親もお兄ちゃんも二人のお姉ちゃんも
障害があるという綿先生。
どんな角度からでも話せますよ。
まさに何でも来いみたいな。
とにかく気持ちいい話しっぷりでした。
その中で気になったお話。
グループホームのこと。
「仲間集めて一人500万円だして建物つくって、
あとは法人に任せればいいんだよ」
綿先生がこう言った!
私は娘が働く場所をつくるために、
コツコツバザーをし、お金をためて10年頑張った。
「親が頑張らないとこの子たちの
いくところはないよ」
そう言われ続けてきたから。
素敵な出会いがあり、
事業所ができて娘も通えるようになり、
ハッキリ言って、もうこれからは、
親がコツコツ活動する時代じゃない!
そう思っていた。
だから「次はグループホーム」を
作るために頑張ろうと言われても、
もうそんなパワーは私にはなかった。
でも、説得力のある綿先生に言われて、
そうかもしれない。。。と考え込んでいる。
現に私と一緒にやりたい、
やるときは一緒にと
言ってくれる仲間も数人。
正直まだ娘と暮らしたいから、
ぼんやりと考え出したという感じだが、
実際に近場のグループホームにあきはないわけだし、
娘のように身辺自立もできていない
重度となるといろいろと条件も出てくる。
まだ親ががんばらなくてはいけないのか、
いや頑張るべきなのか。
娘がグループホームに入ったら、
年金はこちらの利用料にあてられて、
月にいったい本人はいくら使えるんだろうか。
まして瀬戸市は障害者手当廃止に向けて、
動いているわけだし、
月2500円といえども、
もしもこれが廃止になったら、
本人のお小遣いはいくら残るんだろう。
新しい服は買えるんだろうか。
DVD購入は何か月に一回だろうか。
たまにはみんなと外食できるんだろうか。
なんだかとても不安になってきた。
もしも、障害のある子を生んだとしても、
何も困ることなく生活できたらどんなにいいだろう。
また重い障害があっても、
自立できる仕組みがあれば
どんなにいいだろう。
コロナの影響がどこまで続くか分かりませんが、
8月にグループホーム学会全国大会の
司会をさせていただく予定です。
しっかりと皆さんのお話を
聞かせていただきたいと思います。
娘の未来が
どうか明るいものでありますように。
