One for all
思えば3年半前、
息子がラグビー部に入部したときは、
正直倒れそうなぐらい驚いた。
そして、心の中では大反対だった。
ラグビーの試合中の事故で、
ケガをして半身不随になった方を
知っていたから。
とにかく危険なスポーツだと思っていた。
他人にぶつかっていったり、
ボールを奪ったり、
息子には全く向いていないと思っていた。
座り込みをしてでも、
止めたかった。
それをしなかったのは、
キミチャレを経験していたから。
正確にはキミチャレ1期生の母という
プライドが私にブレーキをかけた。
キミチャレとは
↓
そして、すぐに息子は壁にぶつかった。
ケガも多かった。
食べることも大変だった。
私自身、「食べれない」という息子に
たくさんのお弁当を持たせることも
苦痛だった時期もあった。
息子は必死だった。
あるとき、タックルをかわれたのか、
バックスよりフォワードが向いているんじゃないかと、
先生に言われて、さらに身体づくりが必要になった。
花園予選で敗れて、
3年生が引退。
そのタイミングで、
足の指を骨折。
部活を休んでいるうちに
行きづらくなったようだ。
もともと入りたいといっていた
軽音楽部の人たちに誘われたこともあり、
部活転向も真剣に考えた。
いろんな人に相談もしたようだ。
ラグビーをやめるんだろうなと、
私も思っていた。
あんなに「ラグビーはやめてほしい」と思っていたのに、
私は内心、続けてほしいと思っていた。
1年生の終わり、
息子は決心した。
「この部活を続けたい。
仲間を支えたい。
許されるならマネージャーになりたい」
これまたびっくりな決心をした。
各学年2人、
女子マネージャーがいたが、
息子の学年は3人。
もちろん、男子は1人。
複雑な気持ちだったと思うが、
先生、男子部員にも
そして女子マネージャーさんたちにも、
お許しをいただき黒1点、
息子はマネージャーになった。
それからの彼は見違えるほど
頑張った。
ミスして、怒られても必死。
おにぎり作りや洗濯。
テーピング、御守りも作った。
そして後輩たちの見本になりたいと、
筋トレも頑張った。
グラウンドを走り回っていた。
いきいきとしていた。
この経験は無駄じゃない。
そして私もいつの間にか、
ラグビーが大好きになっていた。
One for all
All for one
一人はみんなのために
みんなは一人のために
ラグビー的にいうと
「一人はみんなのために
みんなは一つの目的のために」だと
聞きました。
それぞれが役割を果たし、
チームのために尽くす。
日本代表の頑張りにパワーをもらった。
グラウンドにはいないけれど、
このチームを支えているたくさんの人。
そんな人たちのことも思った。
残ったのは強豪4チーム。
日本は負けてしまったけれど、
準決勝、決勝もしっかり応援したい。
そして、花園予選愛知県大会も
始まっています。
息子の母校は10月26日(土)が初戦。
息子たちは行けなかったけど、
いつかまた花園に行けますように。
頑張れ!