車椅子って…。
夫と息子が中日劇場に
ウルトラマンを観に行った。
ここ数年、行っているが
子どもから大人まで幅広いファンで
いっぱいらしい。
チケットも結構高価だけど…。
夫は祝日といえども
いつものようにニュースを
読まねばならず
息子を家まで送る時間がないので
私が栄まで迎えに行くことになった。
母も誘い娘と私と女三人で
ちょっと早目に家を出て
栄でショッピングをする計画を
立てた。
美優が栄に行くのは久しぶり。
しかし…
一人で行くときには気付かなかったが
かなり不便。
スロープやエレベーターが
どこにあるか分かりにくい。
かなり大回りをしなくては
いけなかったりする。
地下のショップだって混んでいて
車椅子で入るのに
何度「すみません」と言ったことか。
結局、あっという間に時間がたち
夫と息子と合流。
お昼を食べて夫はメ~テレへ行くため
先にお店を出た。
そしてショックな出来事があったのは
オアシス21のエレベーター。
ループ状のスロープはかなりの
距離があり、時間もかかる。
そこでエレベーターを待っていると
私たちの前に並んでいた男の子が
さっと乗り込み、私たちが乗り込もうとすると「え~。もう乗れないからあとにしてよ!」と扉を閉めてしまった…。
絶対、乗れた。
4人のスペースがないのなら
せめて母と娘だけ乗せてくれれば
私と息子はエスカレーターに
乗ったのに。
あきらかにあの子は
「車椅子は邪魔だ」と
言いたげだった。
しかも、こともあろうに
謝りなれている私は
とっさに「ごめんね」と
言ってしまった。
ボソッと息子が
「あの子は歩けるんだから
自分が降りて歩けばいいのに」と言った。
私に「どう思う?そうだよね?あの子は悪いよね?」と
聞いてきた。
考えれば考えるほど
謝った自分にも腹が立ったし
その子にも腹が立ったが
グチを言うのは教育上良くない気がしたので、とっさに
「あの子はいいこと教えてくれたね。
今度、車椅子の人が乗れなかったら
歩ける私たちは降りようね」と
息子には穏やかに言った…つもりだった…が、息子に何度も
「どうしたの?」と聞かれる。
私の顔はひきつっていたようだ。
しかし、娘は満足気。
いつものように堂々としている。
たくさん人がいるところに
行くことが好き。
お出かけ大好き。
注目大好き。
娘の嬉しそうな姿を見ながら
これに懲りずに
絶対また行く!と決意したのでした。

