娘さんと結婚させてください
ひと月ほど前のこと。我が家の夕飯時に娘が、
「パパ、お話があるんだけど」と切り出した。
「何なに?」と応えると、
「実はお付き合いしている人がいる」
「今日、プロポーズされました」
「はい、と返事しました」
「彼がご挨拶に来たいって言ってます」
との話になり8月27日の夕方に娘の彼氏が来訪することになりました。
では、美味しい魚料理でもご馳走してあげようと釣りに行くことに。
18時に彼が来ることを考えると、料理の時間も考慮して13時には帰宅できる金沢八景の午前鯵船に乗ることにしました。
朝5時半ごろ弁天屋さん到着。
右舷のミヨシに席をとりました。
出船までの時間をFMヨコハマのザバーンを聴きながら過ごして7時20分に出船。
天気は曇り時々晴れ。八景島沖の海は凪。さほど暑くもなく良い釣り日和でした。
いつものように船で借りたアジビシにイワシミンチを詰めて投入。仕掛けは2本針の先針イソメ、枝針赤タンの組み合わせです。
ビシが着底後、底から1mでコマセを振り、2mでコマセを振ってアタリを待ちます。
でも最初の3投めまではアタリはきませんでした。
4投め。一回目のコマセワークでアタリなくビシを底まで落として二回目のコマセワーク。
普段は二回でアタリがなければ仕掛けを上げてビシへイワシミンチを入れ直しますが今回はコマセの残り具合をみて三回目までコマセワークを入れることにしました。
するとようやく小気味良いアタリ。
20センチほどの本命が釣れてくれました。
さあ、どんどん行きましょう!と気合を入れますがアタリは遠い。
また何度か仕掛けを入れ直して、三回目のコマセワークまで行ってからしばらくすると、ひときわ強いアタリが。
コレは大物。ヒキが全く違います。時折ドラグが出るほど。
実はこんなこともあろうかと、出船前にタモ網を手が届くところに置いていたので取り込みはセルフタモ取りで上がってきた魚を掬いました。
デカイ!
クーラーボックスに貼ったメジャーシールで計測すると35センチ。ちょっと鯵釣りでもドキドキするサイズでした。
その後、間が開くアタリをポツポツと拾ってきます。と、その時、また強いアタリが、、。
コレもデカイ。またタモ網を手に取り浮いてきたデカイ鯵を掬おうとすると失敗。ハリスがタモ網に巻きつきプツリと切れてしまった。
あー大失敗。二尾目のメガアジは取り込みでバラしました。
その後もポツリポツリ。
先ほどのタモ取り失敗が尾を引いたのか何度か取り込みでバラしたりして悔しい思いを繰り返しました。
それでも10時前後には食いも立ってきてポツポツ釣れます。
そうして10時45分、終わります、の合図と同時に最後の1尾が釣れて気持ちよく沖あがり。
結果、23尾。最大は35センチできたがレギュラーサイズも20〜26センチの中羽サイズの金鯵で釣り応えありました。
船中は5-31だったそうなのでまずまずの釣果でした。
午前船はいいですね。
帰港後すぐに帰路にたつと渋滞もなく予定通り13時には帰宅できました。
それから鯵を捌く。
献立は、鯵の刺身、アジフライ、握り寿司です。
休む間も無く腕を振るって17時にはあらかた出来上がりました。
そうして彼氏の来訪を待つ。
なんだか緊張しますね。
「キミには娘はやれん!」と言いたいところですが反対する理由はなにもありません。
ソワソワしながら18時。迎えに行った娘が彼氏を連れて帰ってきました。
初対面。あらイケメン!
背が高くスタイルもよくって好青年。
でも結構緊張しているご様子。
座敷で正座をして畏まる彼氏と娘。
ああ、とうとうその時がきた。
「○○子さんと結婚させてください」
「娘から話は伺ってます。この子が承知なら私も家内も反対する理由はないですよ。娘をよろしくお願いします」「娘を幸せにしてくださいとは言いません。二人で幸せになってください」と伝えました。
こうして儀式は終了。
さあ、料理を食べてもらいましょう。
この日のために釣ってきた真鯵の刺身、アジフライ、握り寿司。
若者は食いっぷりがいいですね。
特に釣りたてのアジフライは格別ですから大好評でした。
こうして食事をしながら会話をしていると彼氏はなかなか見所のある好青年でした。終始緊張してたのが可愛い。父親としては娘がよい縁に恵まれて一安心です。
「釣りをしてみたい」とも言っていたので一度は体験させてあげようかな。と思ってます。
こうして我が家の一大イベントは無事終了。
ホッと一息つけました。
鯵も釣れたし彼氏もいい子だったのでよい一日になりました。
お疲れ様でした♪