キハダマグロのパワーにへろへろ(+_+)
お盆休み週間に入りましたね。
みなさん、いい釣りをされてますか?
tomorimoは、昨日茅ヶ崎の一俊丸さんへてライブベイト船に乗って来ました。
「新鮮で活きのいい本ガツオが食べたい!」
そんな思いを果たそうと予約したこの船。
つい先日まではメインがカツオ狙いだったようですがこのところの相模湾、キハダマグロが湧いているようです。
前日の一俊丸さんのブログで「ライブベイト船もキハダメインで狙います」との告知。
一瞬行くのをためらいました。
だって、マグロと戦うタックルを持ってないだもん。
それでも、「キハダに瞬殺されてもそれも経験。試しに行ってみよう!」との思いで釣行決行しました。
この日はマイワシとカタクチ。
エサを買い付けに行った船が茅ヶ崎港に6時50分頃戻って来て7時頃の出港です。
港からポイントまで1時間ほど走りました。
海はベタ凪。天気は晴れ。暑くて熱い一日の始まりです。
用意したタックルは、
ロッド:ダイワ SEAGATE HIRAMASA63S
リール:ダイワ SEAGATE 4500H
メインライン:PE4.0号
リーダー:フロロ16号
針:オーナー 船ヒラマサ12号
最初の二時間はわりと静かな船内でした。
自分には60センチくらいのシイラが食ったのみ。
まわりはキメジとカツオが少し上がったくらいでした。
事態が大きく変わったのは10時過ぎのこと。
スピニングリールのベールをおこしラインをフリーにしてマイワシを泳がせていると。
ラインの出るスピードががス~っと早くなった。
すかさずベールを戻してアワセを入れる!
いきなりドラグがギューン!
一気に100mくらいラインが出されます。
「間違いなく、マグロ」
腰を落として踏ん張る。
ロッドの根本を下腹部にあてマグロの引きに耐える。
150mくらいラインが出たあと、格闘。
ポンピングをしてラインを巻き取ろうとするもリールのハンドルが回らない。
20分経過。
巻き取れたラインはごくわずか。というか全く巻けない。
腕も、腰もパンパン。
これがマグロのパワーなのか・・・。
まったく太刀打ち出来ない。
「ハリス切れでもしてくれたほうが楽になれる」
そんなことも頭をよぎります。
船長が近づいてきた・・
「船長、もう限界、上がらない・・」
非常に恥ずかしいギブアップ宣言。
ロッドを船長に渡し、巻いてもらうことに。
さすがに船長、自分の数倍のパワーでラインを巻きとってくれますが、まだまだ100mは残ってます。そんなに自分に付き合ってくれるほどヒマではありません。
次に、
浅草釣具の小林さん。
代わってくれました。
かなり上まで上げてくれ、ロッドを自分に渡してくれましたがそこからまたドラグが鳴きラインが出る。
自分の情けなさに呆れながらどうすることも出来ず、次は仲乗りさんにバトンタッチ。
その仲乗りさんのパワーでマグロの姿が見えるようになってきて「最後は自分で上げな」とロッドを渡され、もう一度頑張ってみる。
ところが、、、
マグロのパワーが更に増し、怒涛のヒキ。
「サメが食ったな」
結局、マグロ+サメのパワーに撃沈。
最後にフックアウトしてしまいました。
身体が震える。
一気にポカリスエットを1本飲む。
ふらふら、頭はボー然。
自分で最後まで戦えなかった悔しさと情けなさ。
ロッドを他人に預けるなんて釣り人の風上にも置けない行為。
自己嫌悪と疲れで動けずキャビンで横になった。
もう、今日はいいや。
朦朧とした意識の中で。
この状況は熱中症かな?と疑った。
でも30分ほど休みをとると少し体力が回復。
ではもう一度釣りをしてみよう。
周りではキハダラッシュ。
20キロクラスがボコボコ上がってきます。
あっという間に時間が経ちお昼過ぎ、ジリジリとした太陽の光が降り注ぐ午後1時半。
自分の仕掛けにまたまたヒット!!
ドラグがまた出る。
が。今度は50mくらいで止まった。
なんとかリールハンドルが巻ける。
それでも10分は格闘。
あがって来ました。10キロほどのキメジ。
このサイズならなんとか自分でも上げられた。
もう充分でしょ。このサイズならうちの台所でも処理できそうだし。
そんな気分になっていた。
そうこうして最後の流し。
わりと大きめのマイワシを針掛けして投入。
元気よく泳いでいるのかパラパラとラインが出て行く。
そのラインが急に、凄いスピードで出だした!
ベールを戻す。
またドラグがギューーーーん!
100mは出た。
もうダメか。
前に走るマグロをかわすために船先でやり取り。
隣の釣り人もマグロを掛けてる。
船中、やり取りしているのは自分と彼だけ。
「いまやり取りしている人以外は仕掛けを上げて、これで上がります」
船長のアナウンス。
「またダメかも知れない」
「今度ばかりは代わってもらうわけにはいかない」
諦めと焦りを感じつつ、もうラインが切れてもいい、とドラグを少し締め込んだ。
すると、すこしずつだけどラインが巻けるようになってきた。
少しづつ、少しづつ。
マグロは後ろに回った。
自分も船首からオオドモまで大移動。
右舷から左舷のオオドモへ。
また右舷のオオドモ。
ようやく最後のラインカラー。
あと10m。
マグロが見えてきた。
格闘30分。
後検量22.5キロ。
嬉しいというより、胸がバクバク。
身体はガクガク。
腕はパンパン。
頭はボー然。
最後の最後でキハダマグロ釣れました。
帰港中、浅草釣具の小林さんに聞きました。
「やはりリールが小さすぎるのかな?」
「いやサイズは4500番でも行けますよ。でもあのリールは・・」
どうもSEAGATEのリールはダメなようです。
もう少し上質なリールなら・・ソルティガなら、キャタリナなら、、。
この話の流れを聞くと、
「あいつ、またリールを買うな・・」と思うでしょ?
でも、今回は買いません。
リール性能以前の問題です。
自分の体力と気力ではキハダマグロには太刀打ちできないことがよくよくわかりました。
本命、キハダマグロの20キロオーバーを何とか自分で上げられてさぞ楽しい釣行だっただろうと思われるかもしれませんが。
今回の釣りは楽しい以上に辛かった。
嬉しさよりホロ苦さ。
確かに記憶に残る釣りではありましたが。
ただひとつ。収穫は。
PE4号+ハリス16号。
自分で船上で結んだFGノットと南方延縄結び。
これがラインブレークしなかったこと。
これは自信になりました。
そしてこの釣りをもう一度挑戦するか?
その答えは来年に持ち越しです。
次は、またまた一俊丸からシイラ。
シイラくらいなら自分で上げられます(笑)