うそだろ?しばしボーゼン・・
2012年9月1日11時を過ぎた頃。
ナギの日立沖でマダイ釣りをやっています。一つテンヤで。
朝の釣り開始からすでに5時間。
アタリも少なく、少ないアタリをあわせても掛からず。
やっとアワセが決まった、と思ったら弱々しいヒキ。
足元のオケには、金魚のようなマダイが泳いでおります。
マッタリとした時間。
思わず隣のmasaさんに。
「今日はマダイ釣りじゃなかったかもしれないね」 とか、
「ブログに書くネタ、全くないよ」 とか、
「集中力がもう続かないよ」 とか、
「もう今日はあがろうよ・・・」 とか、
弱気な発言を繰り返しました。
masaさんは、前向きで、
「大きな鯛は、こんなアタリのない中で突然やってくるから」
と、tomorimoを励ましてくれました。
さすが、大鯛ゲット経験者は違います。
それでも、「まさかそんなことは・・・」とぜんぜん前向きには受け入れられず、今日はクーラー空っぽのまま帰ろうと、足元のオケで泳いでる小さなマダイを放流してあげました。
そんな気合の入らない雰囲気の中で、まあ、釣りは続けます。
多分、沖あがりまであと1時間くらいでしょうか。
なんどか仕掛けを入れ直します。ルーチンワークのように。
たいがい、アタリが来るときは、着底直後。
でもこの時は違いました。
しばらく底付近にテンヤをステイさせていました。
竿先にコツコツ、と明確なアタリ!
バシッ!!とシャープにアワセを入れると・・・
グーン!!とロッドが止められました!
根がかり?と一瞬思いましたが、ブルッっとロッドに伝わる生体反応。
直後、少々固めにセッティングしたドラグから「ジジーッ」と悲鳴が!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
コレまでにない、感触。
すべり出るライン。止まった時に必死で巻く。
ゴンゴン、ゴンゴンとした猛烈なヒキ!
船長も飛び出してきます。
自分の釣り座は左舷のミヨシなんですが、多分マダイであろうその獲物は、船の後方に向かって逃げて行きます。
「オオドモまで移動して!」
船長のアドバイス。
masaさんを含め左舷で釣りをしてた方たちは、いったん仕掛けを上げてくれてミヨシからオオドモまでの通路を空けてくれます。
ラインを巻き取りながらオオドモへ移動。
「落ち着いて、緩めなければとれっから!」
いつも口うるさい船長。励ましのようなプレッシャーのようなアドバイス。
「これでバラしたら恥ずかしい・・・・おっかない船長になに言われるか・・」
「なんとか取らなきゃ」
もう必死。
ラインがどの程度出たかもわからず、どの程度巻取れたのかもわからず。
ラインの色がオレンジになったとき、それがあと10mなのか、60mなのか判断できない。
すると、大きな白っぽい魚体が水面付近に見えた。
でかい!
20分ほどの格闘!
リーダーまで来た!
慎重に・・・・・
ネットイン!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
でかい!!!!
どーん!!!
※後検量、7.3キロ、74センチ。
しばし、ボーゼン(@_@)
喜びがわく、というより、放心状態。
そんななか、、
船長「ダービーは?」
自分「申し込んでません・・」
日立久慈港、釣友丸では、現在マダイダービー開催中。
期間は8月1日から10月末まで。
期間中、一番大きなマダイを釣った人には、ステラ3000HGが賞品。
ただし、参加には事前のエントリーが必要。
エントリー費1,000円。
朝の受付時、マダイダービーの受付もしていることはわかっていて、masaさんも申し込んでたけど、自分はやめておいた。
1000円がもったいないわけではなく、「自分に大鯛が釣れる」というイメージがまったく無かったから。
そう、まったく想像していなかった。
今日の釣行ももちろん狙いはマダイなのだが、1キロ前後のお刺身サイズが1枚でも釣れたらOKだな。
と思ってた。
だからクーラーはいつも使ってる18リットルしか持ってきてないし・・・。
信じられない、、、、
うそだろ、
そんなオレにこのマダイ。
時価7万円のステラを欲しくないといえば嘘だが、ダービーに申し込んでたとしたらこんなマダイは釣れなかった。
無欲の勝利、ってやつ?
「もう今日はいいや」と思いながら集中力半減でやってたから釣れた?
そうだ、あの金魚のような小さなマダイを逃してあげたのが良かったんだ。
釣れたのはその直後だもの。
そして、
船上からさっそくツイート。
するとたくさんのフォローワーさんからおめでとうリプが。
嬉しいですね。こんなにみんなから反響をいただくと。
ありがとうございました。
ここで、記録のために、今日のタックルを。
ロッド:アルファタックル 夢人一つテンヤ真鯛SP240
リール:SHIMANO アルテグラアドバンス3000HG
ライン:PE0.8号
リーダー:フロロ2.5号3m
テンヤ:DAIWA製8号
このようなチープなロッド&リールでも7キロオーバーのマダイが釣れることを実証。
オレにはステラは似合わないよ。
12時40分。沖上がり。
クーラーに入りきらない大きなマダイは、港につくまで生簀で泳がせておいて、帰港後masaさんが持ってた大きなビニール袋に入れた。
その後、日立おさかなセンターへ直行。
魚屋さんに頼んでトロ箱を分けてもらいました。
どーん。
帰宅後、カミさんに見せる。
「どうすんのよ?こんなもの持って帰って」と驚きつつ、文句も言いつつ。
「パパ、良かったね♪」と祝福の言葉もいただきました。
その後、格闘。解体。
必死でした。
5枚に卸して、身をサクにとって、刺身用、切り身用、鯛めし用、などにしたところまででダウン。
大鯛が釣れたのはもちろん嬉しいですが、体力と精神力を消耗した一日でした。
そして、記録と記憶に残る一日でもありました。
masaさん、ありがとう。
船長、ありがとう。
釣り座を空けてくれた知らないおじさんたち、ありがとう。
祝福ツイートをくれた方々、ありがとう。
トロ箱をくれた魚屋さん、ありがとう。
みんなありがとう。