釣り経歴のはなし(その3)=沖釣りデビュー | 毎日釣りのことばかり・・

釣り経歴のはなし(その3)=沖釣りデビュー

87太郎くんは「マダイ釣りに行きましょう!」と言ってきました。
釣船は「釣り情報」で探した小坪港(鎌倉近く)のナントカ丸さんです。

このイベントに参加したのは、ボク、87太郎くん、そして会社の後輩2名。
87太郎くん以外は乗合船経験初めてのド素人軍団でした。

季節は冬。
一応、防寒着は着ていったものの、釣り用ではなし、長靴もなし、クーラーはキャンプ用のものでした。
ロッドは貸し竿、仕掛けは船宿購入。つまり何も持っていなかったわけです。

この釣宿は、今思えば初心者に優しくない釣宿でした。。

まず、店舗がない。(今ではそんなこと気にしませんが・・)
駐車場に露店のようなコーナーが出来るだけです。
そんな船に、ロッドもリールも、天秤もプラビシも仕掛けもすべて借りたわけです。
ちなみに、クッションゴムは輪ゴムの太いやつでした。。

当時は、何も知らなかった。

エサ(オキアミ)のつけ方もコマセの振り方も、8mもあるハリスの扱い方も。
ロッドキーパーさえなかったのですから・・。

さてさて、そんな我々にマダイが掛かるわけありません。
周りのベテランの方々はマダイやイシダイをあげていました。

なにがなにやらわからないまま、時間が経過しました。
そこでなにやら魚の反応が・・・。
釣れたのは30センチほどのウマヅラハギでした。
それでも、うれしかった・・・

我々4人。釣果はこれだけでした。

帰宅後、何とか捌きキモ和えで食べたウマヅラはうまかったです。。




その後、、、
いろいろ調べてから行くことにしました。
次はビシ鯵。

これもこともあろうか、大鯵専門の走水港「広川丸」さん。
無謀です。
このビシアジ釣のため、道具をひとそろえ(ビシ竿、リール(DAIWAタナコン)、ラーク、150号ビシ、仕掛け、クッションゴム、などなど)を釣具屋でそろえました。

そして広川丸さん。
87太郎くんと一緒に行きました。
もうドキドキものです。

船宿に着いて「初めてなんです・・」って言ったら常連さんが昨日釣られた大鯵を見せてくれました。。50センチの鯵です。まるでスズキのような鯵。びっくりしました。
その後、その常連さんはいろいろアドバイスをしてくれました。
一度ビシを着底させたら5m巻き、また着底させてから2m上げて待つ。
それもリールの数字ではなく、PEラインの色でとれと・・
今ではボクも当前にやっている潮が早いときの底ダチの取り直しなんですが・・。

で、走水港を出てイザ釣になりました。

教わったように、ビシにイワシミンチを入れ仕掛けを落とします。
着底、道糸は斜めに入っていきます。
底ダチを取り直す・・道糸は少しまっすぐ立つようになります。

2m上げて待つ・・走水のアジ釣はあんまり誘いをかけないようです(後でわかったことですが・・)。

すると・・ピクピクとアタリが・・大鯵とはいかないまでも30センチクラスのキンピカのアジを数本釣ることが出来ました。
広川丸さんは、敷居が高そうな感じですが、大船長は少し怖いけど息子さんが中乗りで入ってくれて親切にしてくれました。
そして常連さんたちも優しく教えてくれました。

その後、広川丸さんには何度かお世話になることになります。
午前船5000円というのも魅力でしたし、起き上がり後昼飯(カレーなど)を出してくれるのもありがたかったです。

そしてビシアジ釣の後、太刀魚にはまることになります。

釣宿は金沢八景の「鴨下丸」さん。

ここは、87太郎くんが叔父さんに連れてもらったこともある船宿さんとの事で、割と緊張せずに宿にいけました。

太刀魚用にはロッドを新調。
昨年の夏に水没したTENRYUのロッドです。
吉祥寺丸勝のお兄ちゃんが進めてくれたロッドで87太郎くんとオソロで買いました。14000円くらい。
リールは、87太郎くんからSHIMANOの3000番クラスのものを安価に譲ってもらいました。

さて、鴨下丸さんの初めての太刀魚釣ですが・・記憶では1本だったと思います。
でも、あの強烈なヒキ。食ってうまかったこと。。太刀魚にはまりました。

その後、太刀魚釣は何度も行きました。
太刀魚では有名な「こうゆう丸」さんにも通いました。
あの大塚プロの「太刀魚教室」にも参加したことあるんですよ!
教室(こうゆう丸さんにて)では一人ひとり順番に教えてくれます。
ボクの番に来たとき、大塚プロに聞かれました・・いつもどのくらいですか?」と。
「午前船で一桁です・・」と答えたら、「20本目指しましょう」と返ってきました。
そして、「やってみてください」と・・・
緊張しながら仕掛けを落とし、着底から棚までリールを巻きます。
シャクリを入れる、巻き戻す・・すると「次にアタリがきますよ!」と大塚プロが言います。
本当に来ました!アタリ!フッキングして巻上げの途中にバラシましたが「こいつスゲー」と素直に感心。
人の操作を見てアタリが出るところまでわかるんだなあ・・って。
その日、17本の太刀魚を釣り上げることが出来ました。
大塚プロってすごい!


で、
それから、釣ものはいろいろと手広くなります。
久比里の「山下丸」さんのカサゴ。
葉山あぶずり港「勝蔵丸」さんのカワハギ。

カサゴ釣では、自分で仕掛けを作るようになり・・
そしてカワハギ釣では・・一人で行くようになりました。。

ここが、ポイントだったんです。
一人で行く、、、別に87太郎くんと仲が悪くなったわけではありません。。

それまでは、
「いつ行く?」「何釣る?」「どこへ行く?」と調整していたんですが、土曜日が仕事でつぶれたり、前日の金曜日に深酒したりと予定通りにはいかないわけです。
逆に、「明日行けるな」と思うと翌日行けるわけです。
そう、一人立ちしたんです。
当時、ゴルフもそこそこやっていたんですが、ゴルフは面子をそろえていくものなのに、釣は一人って言うか自分の都合で行ける、って言うのがひとつのハードルを越えたときでした。

最初はわからなかった乗合船での所作ももう慣れっこになっていました。

そして一人で行った勝蔵丸さんのカワハギ釣。いまから8年前くらいの2月だったでしょうか・・。
一人で前日決めたその釣行は、誰もいない一人の乗合船だったんです。
勝蔵丸さんに着き、受付をし、出船まで待っていたら他に誰もこないんです。

出船しないのかな、と思ったら船長と二人きりで出港。
絶対赤字なのに「すごいな」と思いました。

その時のカワハギ釣。
船長が結構教えてくれました。誘い方や仕掛けの動かし方など。。
一人でも出船してくれたことも感謝だし、教えてくれたこと、ボク一人のために何度も流し替えしてくれたこと・・これは商売だけじゃできないなあ、と思いました。

その後、、
沖釣にどっぷりはまります。
一ヶ月に2度。これが平均ペースになりました。

次回は「ライトタックル」について書きたいと思います。。