青春のガソリンスタンド(その1) | 毎日釣りのことばかり・・

青春のガソリンスタンド(その1)

ボクが車の運転免許を取ったばかりの18のころ、吉祥寺をぶらついたいた時に「アルバイト募集」の看板をとあるガソリンスタンド(GS)で見つけた。

バイトを探していたボクは、そのGSに飛び込み、
「あのー、バイトしたいんですけど・・」
と切り出した。
当時の所長に簡単な面接をされ、
「じゃ、明日から頼むよ!」と言われるまでに10分も掛からなかった。

次の日からGSでのバイトが始まる。
最初は、給油、窓拭き、洗車、など簡単な作業からはじめたが、慣れてくるにつれオイル交換やクーラント(ラジエーターに入れる液体)の交換などもやらせてもらえた。

もともとクルマ好きだったボクは、結構ここのGSでクルマのことも、そして働くことの意味も身に着けることが出来た。

何よりよかったのがメンバーだ。
所長、主任(25歳、後に所長になる)、社員のM君(18歳)に、東北から就職してきたK君(18歳)。
それからベテラン社員のIさん。

みんな個性的で楽しい思い出がたくさんある。

ここのGSは吉祥寺という土地柄か、老舗の商店や会社、そして周りの高級住宅地にお住まいの外車にのった方々・・。そう、一見のお客様より固定客が多かった。
そして、もう一つの特長は夜になると改造車に乗ったお客様(元族??)がよくいらっしゃった。

というのも、当時主任もIさんもクルマの改造が得意で、エンジンの載せ替えは当たり前。ボアアップやターボキットの装着。もちろん電装系の改造まで請負っていた。
さながら夜はレーシングガレージの様。
エンジンの分解や洗浄などを手伝うことも出来たし、寒い日や暑い日の洗車やワックス掛けはつらかったけど楽しいバイト先だった。

おかげで本業の大学の出席日数が減り、5年間通うことに。
GSではフルには働かなかったが、18から23まで、半分の日々はこのGSで過ごすことになった。

さて、こんな話を書き出したのは、つい先日当時の主任に再会したから。
何回かに分けて、この「青春のガソリンスタンド」のことを書いてみたい。

*本も、つりも最初は関係なさそうだけど、今に出てきます。