桐野夏生「OUT」 | 毎日釣りのことばかり・・

桐野夏生「OUT」

日本のサスペンス、ミステリーの傑作といえば桐野の「OUT」でしょうね。
エドガー賞のノミネートまでいって受賞できなかったのは残念だけど、海外でも高評価されてる。

Out(上)



Out(下)

この本は、釣り仲間のmasaさんから紹介され貸していただいて読んだもの。
「すごいよ、ぐいぐい行っちゃうよ」
の言葉に半信半疑になりながら、平日ほとんど眠らずに読了しました。

おまけに、その後2回読んだ。

実は、主人公(香取雅子)がかつて勤めていたというT信用金庫はどう考えても我が家のメインバンク。
毎月住宅ローンをこの信金に収めてます♪

てなことはさておき、ロケーションが我が家の近くなので東大和のデニーズも邦子が(?)を捨てた、K公園(小金井公園)も日常の生活範囲。

そんな意味もあって、一介のパートのおばさん(ごめん)の裏の顔。
金のためには、ここまでやる。
でも手にした金の価値は手をする前より変わってく。

桐野の作品はこの後何作か読んだが、残念ながらこれを超えられない(って無理か)。
ドラマ化、映画化されたらしいけど、見てないのでそのことは語れない。

「OUT」は読まれた人がほとんどだと思うけど、もし、まだだったら是非。
文学的な価値より、ドラマとしての価値は最大限あり。保証する。