あさのあつこ著「ガールズ・ブルー」

オヤジのオレが書店でこれを買うのはチト気が引けたけど、あさのあつこの「ガールズ・ブルー」を読んだ。
別に今時の女子高生の日常に興味があったわけではなく、あさの氏が得意のさわやかな青春小説が何となく読みたかったから。
この本は、地方都市のなんの変哲もないけど少し世間を斜に構えて見ている女子高生の「なにげない」日常と個性表現がなかなか面白い「仲間たち」を書いているだけ。
だけど読まされてしまった。
事件と言えば、友達が入院したり、飼ってた犬の話が書いてあったりするだけでワクワクドキドキは無く、むしろ「ああ普通だなあ」と思わせるのが面白い。
いまどきの「ガールズ」の公約数を書いているわけじゃなのだろうけど、「ははん、なるほどね」と彼女たちの感覚を垣間見ることができる。
まあ、特筆すべき秀作ではないかもしれないけどまあ読んで損はなかった。かな。