Akiko Wada 40th anniversary Concert @ Appllo | My Diary @ New York

My Diary @ New York

2007年5月~2009年6月までNYで過ごした私の気ままな日記ブログ。

和田アキコ デビュー40周年記念コンサート@アポロシアターです。


ハーレムにある、このアポロシアターは、 1860年代に建てられて、約150年の歴史がある伝統の劇場。ここで単独公演を行うのは、日本人としては和田アキコさんが初めてなんだって。


apollo


初めてのアポロシアターでしたが、このとおり。「Akiko Wada」ですー。

劇場の前に着くと、日本人、日本人、日本人・・・・。ツアーバスも止まってて、また日本人。すごい賑わい。



apollo


初めて足を踏み入れたアポロシアターは、歴史を感じさせる内装。


和田アキコさんがデビューしたのは、1968年10月25日。17歳の時。

彼女が歌手の道をたどることになったきっかけは、レイ・チャールズの音楽を聴いたことだったんだって。(あまりに感動して、7枚もレコード買っちゃったらしい。)


そのレイ・チャールズの原点である、アポロシアターの舞台で歌うことが、夢だったそう。



apollo



まずは、The Wild Womenという、平均年齢68歳という3人組の黒人女性グループが歌を披露。

歳を感じさせない歌声と、さりげないセクシーなダンスの「粋」に感動です。


そして・・・・モニターに映し出された、デビュー当時からのアッコさんの映像に続いて・・・・アッコさん登場!シルバーのキラキラゴージャスパンツスーツ(?)を着て、出てきたアッコさん。


「いやー、カッコいい!!」

初めてナマで見たけど、思わず、「きゃー」。

過去のヒット曲を一気に歌ってくれて、のりのりになっちゃった会場でした。


後半は、サム・ムーアという黒人男性歌手やブロンクス・マス・クワイアという聖歌隊を迎えて、歌うアッコさん。

赤いドレス、最後は、真っ白のガウン羽織って・・・いやー、ゴージャス。


越路吹雪さんや、美空ひばりさんにも影響を受けたそうで、愛の賛歌や、愛燦燦など。いやー、いいねえ。

そして、もちろん、「あの鐘を鳴らすのはあなた」も。



apollo


お客さんは、日本人96%以上?

NY在住の日本人、大喜び。日本からは、森公美子さん、中尾彬氏など、この日の為に駆け付けたのだそうで、日本からの応援団もいっぱい。日本人祭りのように、NYで楽しく盛り上がったひと時。


apollo


apollo



しかし、ひらすら日本語で語り、歌い、語る内容。後半は、特に。

いったいここはどこ・・・・?


前の席に座ってた黒人のお客さん達。

1人は半ばで出ていき、残った人たちも、とまどってる様子。拍手もできずに固まってた。

歌も語りもすべて日本語ですから、そりゃあ、分からないよね。。。。

彼らの様子を見ながら、後半は、ちょっとううう・・・になっちゃった私でした。


ここは、アマチュアが「プロへの登竜門」として実力でチャレンジしていく「聖地」、と言われる場所。

競争の厳しいアメリカの世界で、勝ち残った人たちが歌える場所。


ロビーには、日本のTV局からの花束がずらーっと並んで、日本の業界の人たちが仕切り・・・・会場だけがなぜかアメリカ。こんな光景珍しいだろうなー。


40周年記念に願いをかなえたい強い気持ちと、ノリノリの関係者と、お金の力で、ここNYまで来ちゃって、本当に「聖地」を1晩乗っ取っちゃった。

そんな感じ。


たとえば、

新宿コマ劇場を、「一度ここで歌ってみたかったのよー!」って、外国のスターらしき人が1日貸切にして、日本人無視して、どんちゃん盛り上がってたら。

私達、どう思うかなあ。


ナマのアッコさんを見れて、その迫力に大満足。私のミーハー心も大満足。

40年間という年月積み重ねたキャリアも、夢をかなえたその力もすごい。


でも、ちょっとだけ何か引っかかってしまった夜であった。のでした。