夏休み明けには

学校に行きたくない子が増えると言います。

テレビでは連日、あちこちで

不登校を取り上げています。

 

今は大学生となっている娘も

中高を通して、ほぼ6年間、

不登校に悩みました。

 

いつも通り、

結論から先に言います。

不登校のみなさんも親御さんも

心配しすぎることはありません。

 

うちの場合は

中学2年の2月8日から不登校が始まりました。

思い返すと夏休み明けから

学校に行きたくない、といい始めたのでした。

それを私が無理やり車に載せ、

高速を飛ばして25キロも離れた附属中に

送っていたのです。

 

中学2年になっても、3年になっても

娘は全く電車では学校に行けず、

学校のカウンセリングルームへの登校も

私が全部車で送迎しました。

今、思えば異常でしたが、

夫も私も「学校には行くべき」

と言う考えに囚われてしまっていました。

 

特に中3になると

中学だけは卒業しないと

高校に進学する道が閉ざされるのでは?と

親も思い詰めるようになります。

でもどう考えても内申書は評価ゼロ・・・

不登校の経歴を気にしない高校はないか?

私はかなりの高校を見て回りました。

 

でも結局娘の不登校は

中学の間は終わらず、

卒業式も校長室で一人でした。

中学3年間のうち、2年以上も、

学校に行かなかったわけです

私は親として娘に中学時代を

楽しませることができなかった悔しさと、

やっと義務教育が終わるという

安堵の気持ちで、

ずっと校長室では泣いていました。

 

そして頭を切り替えました。

中学だけはなんとか卒業したので、

あとはもう娘が自分で

道を切り開いていくしかないと。

親としては見守るしかないと。

 

高校受験は娘が唯一得意だった

英語の成績を重視してくれる学校、

不登校でも過去の通学実績ではなく

将来性を考慮してくれる高校を探しました。

公立にはありませんから

私学ばかりを見て回りました。

かなり研究しました。

その甲斐あって、

高校には結果的に2校受けて2校合格。

 

高校に行き始めてからは

1年生のうちは

3ヶ月ほどまた不登校になり

いわゆるぶり返しもあったけれど、

2年生からは自信がついたのか

不登校だったことが信じられないくらい、

明るく元気な娘に戻ってくれました。

 

反省を込めて「親の三箇条」を書きます。

(!)学歴偏重型の社会に迎合しない

(2)学校に行かなくても生きていける

(3)自分の子に自信を持つ

 

子供が学校に行きたくない、と言い出すと、

何でうちの子が?とか

私は学校が大好きだったのに、とか、

このまま学校に行けないと

将来が困るじゃない、などと

本当に親が悶々としてしまいます。

 

中学の2年間はお先真っ暗。

万が一、電車に飛び込んだり、

家の2階から飛び降りないよう

やっぱり注意せざるを得なかったし、

高校に入ってからの最初の1年半も

突然薄暗くなるような不安定な毎日。

高3になっても

果たして大学生になれるのかしら?と

本当に心配ばかりしました。

大学受験も入試会場の入り口まで

全部付き添いました。

 

なんとか、

都内の大学の法学部に入ってからは

本人もようやくごく普通の学生になり、

20歳を超えてやっとほっとしたところです。

 

長期戦でした。

 

親の

❌まさかうちの子が

❌一過性のものだろう

❌サボってるだけかな

は厳禁です。

 

うちの娘の不登校が始まってから

かれこれ9年近く経ちます。

その間、何人かの方から

不登校のご相談を受けました。

でも

復活できなかったお子さんはいません。

長くはかかるけれど

時間の問題です。

不登校の皆さんは自分を信じて

親御さんたちはお子さんの能力を信じて

不登校の間もなるべく楽しく仲良く

過ごしながら乗り越えてください。

 

今思えば、不登校なんて、

どーってことないです。

どーんと構えていてください。

 

最後に生意気に付け加えると、

私は「不登校の専門家」と

称される人たちには

医師を含めて

ほとんど相談しませんでした。

自分の子供のことは

親が一番よくわかるのだと思います。

親としての勘を

どうか大事にしてください。

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