21歳の娘は、

今はすっかり「不登校」を克服して

ごく普通に大学に通っています。

 

テレビで塾のCMを見たのがきっかけで、

娘がお世話になった塾を急に思い出しました。

 

もしかすると

お子さんの不登校(中学・高校生)に悩む

親御さんの参考になるかもしれないので、

書いてみることにしました。

 

娘は中学1年の2月から

中学を卒業するまで、まるまる2年間、

せっかく受験して通い始めた

国立の附属中に通えませんでした。

でも本人は共学の普通高校に行きたい、

と言うのです。

 

探しました〜〜〜

人混みを嫌って

外出を嫌がるような時期もあったし、

当然、電車にも乗れない・・

だから車で都内と地元周辺の高校を

あちこち見てまわりました。

 

不登校生は自分の学校には

なんらかの理由で通えなくなるのだけれど、

好きな場所には通えるというのが不思議です。

うちの場合はディズニーランドとシーは

人が多かろうが何故か大丈夫でw

本当に良く行きました。

学校に行かないから運動も兼ねて。

 

だからディズニーランド並みに

どこかの高校が気に入らないかなぁと思って

全部で10校近く、見てまわりました。

娘が最初からついてくることは少なく、

私だけで下見に行ったところもあります。

そして結局、娘は一学年四百人もいるような

巨大な高校が気に入りました。

同じ中学から進学してくる子が少なくて、

自分が不登校生だったことが

バレないように、と計算したようでした。

 

そこの高校は

地元の進学校に在籍していると言うことで、

学校には行けていなくて、

内申書も良くなかったのに、

元々の能力はあると判断してくれたようでした。

 

この私立高校が娘の不登校を

ほぼ不問にして合格させてくれたため、

娘は立ち直るきっかけを掴めました。

本当に感謝しています。

 

中学で不登校になると

普通科の高校を諦めるお子さんも

いるかもしれませんが、

首都圏には理解ある高校も多いので、

とにかく諦めないことが大事です。

 

いや、もちろん、

高校進学が全てではないですが。

不登校経験者を多く受け入れている

クラーク国際高校も見学しましたが、

素晴らしい先生方でした。

 

考えると、普通科に進学したことで、

その後の大学入試の布石を打てたものの、

いざ高3になって大学入試が近づいてくると、

中学2年3年に学校に行かなかったことが

「学力」にどうしても現れてきて、

現実問題として、

大学を受験する学力がない事に気づきます。

 

娘の場合、文系大学を受けようにも

日本史、世界史はまるっきりだめと言う

現実にぶち当たりました。

中学に行かなかったことが

まさか、大学入試の足を引っ張るとは・・・

 

ところが娘は一向に、

塾にはいこうとしませんでした。

年間、大変な金額を払い、

「Z会」にも入りましたが、

次々に送られてくる問題集は

そのまま転売したいくらい、

山積みのままでした・・・

家庭教師が家に来るのは嫌だ、と言うので、

個別の塾にも行ってみました。

ところが、二回行っただけで、だめ。

すぐに行かなくなりました。

でも一人で受験勉強するほどの

根性は、当然、

元不登校生にはありません。

 

なので、テレビコマーシャルで見た

「トXX(個別)」に行かせてみることにしたのです。

受験のわずか3ヶ月前です・・・・

トXXの方でも、

わずか3ヶ月前にやってきた親子に

呆れたようでしたが、

とりあえず、国語と公民の二教科の

先生につくことになりました。

ご自身にも大学生のお子さんがいるという

50代くらいの女性の先生がお二人、

娘を煽ててくれたのでしょうか?

何故か、娘は通えるようになって、

受験まで週二回くらいのペースで通いました。

不登校経験者なのに、

何故か法学部を目指していた娘・・・

 

でも塾がうまくリードしてくださったおかげで、

娘は無事に第一志望の法学部に受かり、

大学の近くで一人暮らしも始めました。

 

時間はかかるかもしれませんが、

不登校は一生、続きませんから、

親御さんもご本人も、諦めないでください。

そしてリサーチだけは綿密に。

きっとぴったりな居場所は

見つかるはずです。

高校も大学も受験まで

半年あればなんとかなりますよ。

心から応援しています。