仕事のために、農業白書を買った。

正式には

「食料・農業・農村白書」という。

 

NHK記者として現役時代には

いつも周りに

何かしらの「〇〇白書」はあったし、

各白書の発行に合わせて

省庁で記者会見も

毎年あったと記憶している。

 

でも自分で買うのは初めてだった。

まず、カラフルさに驚いた。

それにいつの間にか

A4サイズになっている。

昔は表紙が地味で、サイズも

B5のものが多かったのでは?

 

付け焼き刃を承知で、読み始めてみた。

そして驚いた。

なんともわかりやすく、書かれていたのだ。

特に、温室効果ガス削減については

漁船の電化、

化石燃料を使用しない園芸施設への完全移行、

と言う目標が含まれていた。

ふうむ。

電気自動車は今や当たり前だけど、

漁船も、温室も

変えていかないといけないのだ。

 

先日、たまたま会った農水省の人が

「この白書、僕担当したんです〜。

少なくとも5回は読みました。

間違いがあってはいけないので」と

サラリと言っていた。

「白書」として

これだけの膨大な資料をまとめるのに

毎年毎年、沢山の省庁の

公務員の皆さんが

大変な思いをされているんだと

改めて認識した。

 

一冊読んだところで

日本と世界の農業の現状が

完全に理解できるわけではないけれど、

なんだかグッと

「農林水産省」が身近になった。

 

図書館でも遭遇しない類の白書だが

最近はWEB版も出ているので、

ちょっと覗いてみてくださいね。

 

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