あと3ヶ月ほどで、私は63歳になる。

還暦を迎えた頃は、

なんとなく、心の中に「抵抗感」があり、

60代になったことを

素直には認められなかった。

50代に見られたいとか、

50代は何もせずに

終わっちゃった気がして焦ったり。

余計なことばかり考えた。

 

50代は当然だが50歳から59歳。

つまりまだ「社会の現役」だ。

自分が既に59歳だったとしても

50歳の仲間もいるわけだ。

ところが60になった途端、

自分の同世代仲間に

69歳の人も含まれることになる。

 

同じ10年くくりのカテゴリーでも

30代、40代、50代、60代、70代の中で、

60代だけが現役、あるいは

現役並みの生活をしている人と

完全に現役ではなくなった人とに

分かれる世代なのではないか?

いや、別に

69歳の人を嫌うわけではないが、

60代は大きく分けて、

年金が始まる前の64歳までの人と

70歳目前の69歳の人まで含まれる。

 

(*私たちの世代は女性は62歳、

男性は64歳だが、

一般的には年金は65歳から)

 

60代前半と後半の差が

とても大きいと感じている。

 

同世代の仲間と会う時に、

最近気をつけていることがある。

仲間がまだ何らかの仕事をしているか?

ほぼ完全に引退して

年金が始まるのを待っている状態か?である。

相手の状況を頭の片隅に置いて、

会話をしなければ、

うっかり傷つけることもあり得る。

なぜなら、同級生でも

当然とはいえ、

本当に生活状況がバラバラなのだ。

 

女性の場合、

私の世代(1960年生まれ)だと

ずっとサラリーマンをして

定年まで勤めた人は極めて少ないので

主に男性の仲間達の話になるが、

男性の場合は

60から65歳までの過ごし方が

極端に人によって違うのだ。

 

60過ぎても現役で、

企業の役員などのポストを維持する人、

60になったらすっぱり仕事をやめて

引退を宣言する人。

子会社に移ってでもいいから

なんらかの収入を

維持しなくてはならない人。

 

転職あるいは子会社に転籍して

サラリーマンを続ける場合、

退職前より給料が下がったり、

元部下が上司になったりは当然起きる。

だから場合によっては

現役時代のプライドを捨てないと

惨めな職場で我慢することになる。

 

つまり

60代、特に60から65までは

人生、これまでどれだけ働いてきて、

どれだけの「豊かな老後」ができたのか、

その「答え合わせの結果」が

突きつけられる。

 

特に女性の場合は

私のように自分で働いてきたケースと

専業主婦で自分の年金は限られている人とで

お茶会の会費だって、感覚が違う。

先日、小学校時代の同期が同窓会の

ランチの会費をいくらにすべきか悩んで

みんなに打診してきた時にはっと気づいた。

3000円しか出せない人、

6000円くらいなら平気な人、

10000円でも

15000円でも全くOKの人、

同級生でもバラバラなんですね・・・

複雑な思いがした。

これを「差」と言っては

いけないのかもしれないけれど。

「違い」は出てきちゃったよね・・・・

 

 

63歳を目前にようやく

「60代」に慣れてきた私だが、

まさに人生いろいろ〜🎵〜

60代もいろいろ。

 

終活の始まりと

開き直るしかないのかな。

だからこそ

60代は面白いのかな。