去年の春からNHKの国際放送の元職場でデイリーの英語ニュースのデスクを契約で担当している。テレビとラジオは違うとはいえ、テレビからラジオは比較的業務にも馴染みやすい。2年目になり仕事にはとりあえず慣れた。ところがわずか5日間責任者をやるだけなのに、やたら疲れるのだ。金曜日の帰り、つまり今、電車内の私はクタクタだ。


まず、通勤がだめだ。新人の私(笑)は局の若い人が出勤してくる前、朝9時に出局する。つまり念のため、朝7時半過ぎには家を出るようにしている。担当ディレクターが出てくるまでに方針を決めて置くためだ。この早起きが連続5日。しんどい。現役時代はどうやって30数年、毎日通っていたんだろ?全く思い出せない。


方針をどこまで私が決めるのか?これもむずかしい。責任者ではあるが、ニュースを選ぶのも、順番を決めるのも、なるべく若い人の意見も取り入れたいと思う。例えば50年前のあさっては沖縄がアメリカから返還された日だ。私は12歳だった。が、若い担当ディレクターたちは生まれていないのだ!ニュースに実感がこもらないのは当然だ。だから、何を放送し、何をトップニュースにするか、若い人の意見も聞いてみたいのだ。


そしてちゃっちゃか作業する、これも年々難しくなる様な気が。どうもテンポが遅い。直ぐやっていた事を忘れちゃったり。若い人に急かされて、ハイハイと慌ててしまう。あーあ。


若い人のミスに気づいたら優しく伝える…これも難しくて案外気を使う。若い人が選んだニュースが、違うな…ってこともよくあるわけだ。それを優しく修正しなければならない。これがまた厄介。別にいいんだけどお、こっちな方がいいよね?と聞かざる得ないっ!


昔は命令すればよかったど、最近は老いては子に従え状態。たとえ彼らがまちがっても、私は優しく救済だわ!


あーやっと無事一週間が終わった!また、来月頑張れるかしら?