娘が2歳になった頃、

たまたま当時通っていた川崎市内の保育園に

バレエ教室が併設されていました。

小さい頃にバレリーナに憧れていた私は

まだオムツが取れていなかった娘にレオタードを着せて

先生に教室に入れていただくよう懇願しました。

 

その後、4歳になるかならないかの頃、

引越し先でバレエ教室を探しました。

あるところでは先生がジャージでタバコ・・・

生徒たちを呼び捨てにしていて、

私がイメージしていたバレエとは程遠い先生でした。

小さい娘はすっかり怯え、

教室にはいれないくらい泣きました。

 

2軒目に尋ねたのが、今の「バレエ研究所」の

美和子先生のクラスです。

小柄だけれど、本当に全身が美しい人で、

この人なら大丈夫かも?と直感しました。

 

ご自分の娘さんと息子さんも

教室で習っていらしたので、

母親としても、納得のところがありました。

 

娘も、習い事の中で唯一、続きました。

発表会も3回経験しました。

トウシューズを履いてしばらく踊ったところで、

海外転勤のため、辞めざるを得なくなりました。

 

美和子先生の4年ぶりの発表会に、

昨日、アナウンス担当として

ボランティアをさせていただきました。

 

プログラムには戸籍名で出していただきました。

プロとしての仕事ではなく、

あくまでも元生徒の母親の一人として

お手伝いさせてもらいたかったからです。

 

プログラムには見覚えのある

名前とお顔写真が並んでいました。

美和子先生の娘さんも、今や立派な教師です。

娘が小学生の時にベビー科だった子達が

トウシューズで優雅に踊れていました。

バレエって見かけよりめちゃくちゃ筋肉を使います。

みんな、細くて綺麗。

娘はもう20歳ですが、またやりたいな、と

言い出しました。大賛成。

 

若いうちにしか舞台で華々しくは踊れないし、

ましてやプロになるには

小さい頃から才能が開花しないと、

大人になってからでは間に合わないのでしょう。

でもバレエの端役には立ったまま

体全体で表現する王様やお妃さまの役が結構あります。

人数が足りないと、

生徒のお父さんが駆り出されたり・・(笑)。

 

美容体操のつもりでやればいいんですよね。

健康のためにも。

娘がまた始めてくれないかな、と思ってしまいました。

 

お子さんにバレエをやらせてみたいな、と思う方、

普段の送り迎えと髪をシニョンに。

発表会の時の衣装準備舞台裏の着替えなどは

本当に「ママ次第」。

かなりのサポートが必要な世界ではあります。

舞台が大きいほど、個人の分担金も増えます。

 

バレエはすごくお金の斯かる芸術です。

生オケなら尚更です。でも本当に素敵。

今の時代、いろんなダンスがあって、

クラシックバレエを始める方は増えてはいないと感じます。

コロナもあって、この2年半ほどは

全国のバレエ教室も存続が大変だったことと思います。

(もちろん大変なのは皆さん同じですが)

 

昨日も舞台裏では踊る時だけはマスクを取り、

踊りが終わると、マスクをつける、という決まりで、

ママたちがたくさんのマスクを用意して、

子供達にどんどん使わせていました。

 

それでもやっと発表会が開催できて、

本当に良かった。

お手伝いできて、嬉しかったです。

一年半後の次の発表会、コロナを心配せず、

昔のように、のびのび出来ることを願っています。

それよりその頃、私は64歳か?

まだアナウンス出来るかな〜?