Snoopy との出会いは小学生の頃。

気づいたら英語のペーパーバックを

数冊持っていた。

 

小6から海外に引っ越したが、

スヌーピーグッズも持参した。

アメリカンスクール時代には

学内のどこかで落としたスヌーピーの消しゴムが

私のところに戻って来たほど

スヌーピー好きは目立っていたらしい。

 

なぜSnoopyが好きなのかというと

スヌーピーは喋らない代わりに

吹き出しの中に「想い」が表現されている。

これが実に可愛い。

英語の原文ももちろんだが、

谷川俊太郎先生の訳も素晴らしい。

 

スヌーピーは人間大好きで、

Snoopyという名前の通り、

興味津々。探偵気取りで、

人間の世界をクールに観察している。

売れない小説らしきものを

コツコツと書いている。

そういうところも自分と重なる。

オスだけど。

 

実は学生時代、

角川書店の編集部のアルバイトで、

谷川先生のところに二度ほど

原稿を取りに伺ったことがある。

 

私のミッションは

スヌーピーの漫画原稿に

先生の日本語の訳が

手書きで書き込まれたものを受け取り、

飯田橋の編集部まで

持ち帰ることだった。

 

今思えば、「生原稿」を運ぶ、

冷や汗もののミッションだった。

 

ある日は谷川家の玄関で

ちょっと待つように言われ、

小一時間くらい待っていると

谷川先生ご自身が現れて

A4だったかA3だったか、

比較的大きな画用紙のようなもの、

パラフィン紙かケント紙か

わからなかったが

薄い紙と原稿を

数枚重ねたもの託された。

 

中身の確認のため、

ちらっと隙間から中をのぞいたら

本当にスヌーピーの絵が見えて、

この谷川さんは

本当にスヌーピーを訳している

谷川先生なんだ、と認識した。

 

谷川先生は90歳。

偶然にも私の父と同い年の

昭和6年生まれ。

青春時代が戦争と重なり

英語学習が難しかった時代だ。

勝手に縁を感じている。

 

でも生まれて来た娘は

スヌーピーよりも

「サンリオ」系とディズニーにはまった。

USJにもディズニーランドにも行ったが、

スヌーピーより、ミッキーマウスだったのだ。

 

私はスヌーピーを封印し、

なるべく娘の趣味に合わせて来た。

が、4年ほど前、

娘が成人するまでの2〜3年のつもりで、

バスルームの壁紙を

スヌーピーの絵柄に変えたのだ!

小学生の頃から

ずっとずっと大好きだったスヌーピー。

自分で働いたお金で

壁紙くらい貼ってもいいでしょう?

お腹が膨らんだ体型も似て来ちゃったし。

 

わたしの執念が天に届いたのか?

最近、やたらとスヌーピー柄の

雑貨や洋服が目立っていません?

おそらくスヌーピーが誕生した1950年から

もう70年以上になり、

著作権の縛りが緩くなっただけなのだろうけれど、

随分とあちこちにスヌーピーが

印刷されている。

グッズが本当に増えて書いたいものが多すぎるw〜。

 

スヌーピーは72歳。私は62歳。

還暦を超えてスヌーピーグッズを

買い漁るのもどうかと思うが、

娘の

「おばさんが何を持ち歩こうが、

誰も気にしないよ!」

という声に励まされ(?)

身の回りに少しずつスヌーピーを

増やしては悦に入っている。

先日は胸にスヌーピーが刺繍された

カーディガンを購入。

外食の時に、着るつもりだ❤️。

 

60過ぎたおばさんでも

好きなものは好きと言える

いまの世の中に感謝。

 

え?・・イタイ・・・ですか?

 

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