長年、「親の七光り」があれば
きっと、もっと人生が楽で、楽しかったのに・・・
と恥ずかしながら思ってきました。
私は普通のサラリーマンの娘なので、
進学も就職も全て自力でした。
ところが社会に出てみると、
テレビ局ということもあってか、
NHKには有名人の子供が多く就職していた。
政治家や俳優女優の子弟、
有名企業の創業者の子弟などなど、
とにかく有名人の子弟が多かった。
日本史で勉強したことがある人物の子孫も
天皇家と近い家系の先輩もいて
うわああんな歴史上の人物の末裔って
本当に存在するんだぁと驚いた。
「誰々の息子」「誰々の娘」と
こちらは一方的に知っているわけで、
それだけで信用できるような気がしたし、
なんだかすごい祖先の元に生まれてきただけで
最初から人生に光が当たっているように
眩しく、羨ましく感じたのも確かだ。
だから娘に「七光り」を当てられるように
意識してきた生きてきたつもりだった。
「七光り」とはとても行かないけれど、
進学や就職を少しでも
楽にしてやりたいと思ってきた。
少なくとも金銭的苦労はさせていない。
高くても良い学校に行かせたり、
高額なシッターや家庭教師をつけた。
ところが (~_~;) 親の力で
下駄を履かせたいという私の魂胆は全く実らず、
娘は甘やかされて育ってしまっただけだ。
これについての反省はまた別途。
こどもは結局、
自由にやらせるしかないんだな、と
最近、色々と考えていたところだったので、
突然の
神田沙也加さんの訃報に驚愕した。
若い人は「俳優神田正輝」も「歌手松田聖子」を
あまり知らないから「神田沙也加」の
七光りの凄さはピンと来ないかもしれない。
こういう表現をして良いかわからないが、
「俳優木村拓哉」と「歌手工藤静香」の
娘さんが今、モデルとして活躍されているが、
神田沙也加さんは15歳以上年上だけれど、
両親が超有名、現役の人気者、という意味で
境遇としては似ているというと、
若い方も想像がつくでしょうか?
それに神田正輝さんと松田聖子さんは
とにかく昭和のスーパースターだ。
しかも沙也加さんは一人娘。
声質もお顔もお母さんに似ている。
「松田聖子」をデビュー時から
ずっとみてきた私たちからすると
神田沙也加さんは
聖子さんの生まれ変わりのよう。
親子ってどうしても、どんなに隠しても
喋り方とか、仕草とか、ちょっとしたところに
「親」が出てきてしまうものだ。
神田正輝さんのお母さんも女優さんだったから
両親ともが美人の家系で、
神田沙也加さんの美しさは
両親からもらったものだろうけれど、
松田聖子という人は
いまだに現役で究極の「歌姫」であり、
ちょっとした「化け物」だ。
還暦近くなっても
クマちゃんを背中に背負って歌えるのは
歌手松田聖子だけだ。
日本のアイドルのまさに原点なのだ。
しかもまだバリバリ現役なのである。
神田沙也加さんは美貌と美声を持って生まれて
七光りを跳ね飛ばして仕事を勝ち取ってきて。
それでも35歳にもなって
まだ「娘」と呼ばれてしまうことに
疲れちゃったのかな・・・
大半の人がそうであるように、
無名の普通の両親から生まれていたら、
悩むこともなかったのかもしれない。
沙也加さんは
「本物になりたい」と言っていたそうだ。
美声を披露しても
「お母さんみたいに素敵」とか
言われちゃったのかな。
正直、15年くらい前に
ピーターパンの舞台で、
ウェンディという
女の子の役を演じている沙也加さんを見たとき、
声もお顔もあまりにも可愛くて、
「さすが聖子ちゃんの娘だ」と
思ったことを思い出す。
ごめんね。沙也加さん。
「アナ」の歌は
貴方しか歌えなかったと思います。
残念でたまりません。
大した才能もないのに、
「七光り」を引けらかすだけの人も
多い世の中なんだけれどね。
私にも娘にも
「七光り」がなくて
良かったと思うことにします。
七光りが羨ましいなんて、
金輪際、
思わないようにしますね。
沙也加さん
天国でのびのびと
自由に歌って暮らせますように。
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