このブログは(1)から始まっています。

 

スペイン、バルセロナ五輪。

困惑する場面は他にもいくつもありました・・・

まず楽しかったことから先にお話ししましょう。

プールの競技は

水の色がそれはそれは綺麗で。

顔をつけて全部吸い取りたいくらいの透き通った青さ。

吸い込まれそうとはまさにこのことです。

ちょっと高いところにある記者席から見下ろすと

ぼ〜〜〜っと見ているだけで癒される❤️

 

でも今思えば、

スポーツに関して素人同然の私は、

日本人選手が出ていない種目とか、

ニュース的には

どうでも良い種目を担当させられていたらしいのです・・

知らぬが仏とはこの事です。

 

自転車競技の取材には困惑しました。

競技場に行ってみると、

すり鉢のような床がほとんど斜めです。

最高で45度あるそうです。

普通ならとても走れない角度です。

競技が始めると、

掲示板を見るという知恵がないから

選手を目で追うのですが、

これが早いのなんのって。

選手が一体、何周して、

どこがゴールなんだか、誰がトップなんだか

さっぱりわからない・・・閉口でした。

「早すぎて、何が起きているかわかりません」と

先輩記者に泣きついたら

「ま、いいよ結果は掲示板に全部出るから」

と笑われてしまいました。

 

忘れられないのは有森裕子さんです。

当時はまさか有森さんが銀まで到達するなんて

思っても見ないので、

IBC(記者団が詰めているセンター)の

モニターを眺めていました。

が、近くを通りそうだということで、

私はセンターの表の

マラソンコースの沿道に出て見ました。

 

どんな人なのかなぁ〜〜と思いながら

沿道にへばりついていると、

有森さんが来た!と思ったら

もう目の前をだァあああっと走り去って行きました。

あっという間、とはこのことです。

 

え?走ってたの?

このとき初めて知ったのは

マラソン選手のスピードというのは

素人でいうと全力疾走だということです。

ジョギングみたいなのを想像しますが、

全く違います。速度が半端ないのです。

 

有森さ〜んと

手を振ろうかと思っていた

ど素人丸出しの私は赤面ものでした。

 

十数年たって、

有森さんをインタビューする機会に恵まれ、

あのバルセロナの時に、

沿道で見ていたことをお話ししました。

バルセロナの現場では

風のように私の目の前を走り去った有森さん、

この時にはサインをいただいて、

とても嬉しかったです。

 

ふと思い出しましたが、

大臣改め、今やJOC の顔である

橋本聖子さんもこのバルセロナに出場されています。

冬のスピードスケートと、

夏の自転車競技と、

両方出場されていた時期があるのです。

 

次はこの橋本さんについて(3)

に書きますね。

 

###つゞく