渋谷のNHKの元職場に9年ぶりに復帰しました。

52歳の時に家族の海外転勤のため

急にやめざるを得なくなって以来です。

 

喧嘩したわけでもなんでも無いけれど、

あれだけ忙しい職場を勝手にやめた以上、

暇になったから戻るなんて

わがままは許されないと思い、

ジャカルタから帰国してからの6年間は

意図的になるべくNHKとは

関係のないところで働いて来ました。

局で原稿を翻訳する仕事をした方が

よっぽど儲かるともわかっていました。

が、戻る権利はないと思っていたんです。

 

でも餅は餅屋なんですかねぇ・・・

NHK World のAsian View と言う

毎日5分放送しているラジオ番組の

「英語ニュースデスク」として

また働かせてもらうことになったと

周囲に報告したところ、

「特殊技能があるからねぇ」と

沢山の方に言っていただきました。

 

特殊技能?

「特殊」でもないし

「技能」なんて微塵も思ったことないんですけれど。

たまたま記者で、たまたま英語が好きだっただけで。

 

NHKには生涯続く職員番号があって、

「旧友会」と言うOBOGの会でも

職員番号がそのまま使われます。

でも今回、再雇用ではなく、個人契約になったので、

OGとしての新しい番号とIDカードをいただきました。

 

事実上の新入社員です。

肉体はかなりくたびれていますが(笑)

先月の担当週にはほとんど気持ちの余裕がなく、

仕事だけしかできませんでしたが、

2回目の今週は懐かしい後輩たちに少し会えました。

 

9年前から体重は15キロくらい増えています・・・(泣)

なんとかこの毎月の仕事週に

少しダイエットできるといいなあ。

 

それにしてもなぁ〜まさかの復帰です。

「また同じ仕事」ができて嬉しいような、

10年前からちっとも「進歩」していなくて

情けないような・・・。

 

心構えだけは意外に違います。

昔は自分がNHKを支えているんだ、みたいな(笑)

献身的に働いてあげている、と思っていました。

が、今は完全に「働かせてもらっている」と

考えるようになりました。

今、もしおばさんの私がミスしたら

現役の職員の後輩たちに迷惑がかかるのです。

だから何とか、後輩たちが

「おばさんだけど、先輩がいて助かった」

と思ってくれるように、

出来ることは何でも

やらせてもらいたいと思っています。

 

「現役に戻って」一番感じるのは

やっぱり「現役が一番」。

能力があるつもりでも

若いつもりでも

「定年は定年」ってことです。

だからこそ、今「現役」の皆さん、

お仕事を大事にしてくださいね。

私は謙虚に、

せっかく与えてもらった「職場」で

なんとか精一杯頑張ってみたいと思います。

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