52歳でNHKを退職した私も、

早いもので去年還暦を迎え、

要するに

「辞めていなくても定年」の年齢となった。

同期のほとんども定年。

60までの8年間は

私なりにNHK関連の仕事も

付かず離れずやっていたので、

収入はどーんと減ったものの

生活が大きく局から離れた気がしなかった。

 

そんな中で、来月から

古巣に復帰することになった。

フロアとしては本館6階で

現役時代よりワンフロア下だが、

辞めた時と同じ

「国際放送局」で働くのだ。

近く契約書を交わす。

 

「現場復帰記念」に(笑)

将来、英語を使って

仕事をしたいなぁと思っている人、

英語に自信を持ちたい人に

ちょっとコツをお伝えしましょう。

菅総理のコロナ対策を真似て

「5つの柱」にまとめました。

 

 

(1)日本語と英語は別物

 

英語を聞いた瞬間に、

それが頭の中で日本語に置き換わらないと

イラっとすることがあります。

それを気にしないことが肝心。

英語は英語、日本語は日本語なので、

二つがぴったりと裏表で合わなくても

きにする必要はないのです。

英語を100%、一字一句

日本語に置き換えられなくて当然です。

わかれば良いのです。

 

(2)日本語にはない音がある

 

一般論として、

日本人は L と R の音が不得意と言われますよね。

残念ながら M と N,

P とB と V、

F と H

G と J と Z も 

きちんと区別できていないと認識して

日頃から注意しましょう。

 

(3)数にこだわる

 

日本語で

「りんごがあるよ」と言う時、

りんごがいくつあるのか、不明です。

ところが英語の場合は

Here's an apple,

Here are apples.

と言うように、数を必ず言いますよね。

ここが日本語とは決定的に違います。

 

この数字にこだわる喋り方は

ものの名前だけではなく、

あらゆるものに付きまといます。

countable 数えられるもの

uncountable 数えられないもの

その区別は日本語より英語の方が厳密です。

 

(4)定冠詞(the)、不定冠詞(a)にこだわる

 

日本語では

これ、それ、あれ、どれ

「こそあど言葉」とか言いますが、

英語では一般的にその辺に普段あって

特に特定しないもの、こだわらないものには

an apple と 不定冠詞 a  をつけたり

apples と複数にします。

そして英語では

「これ」とこだわる時には the をつけます。

いつも女の子を例に使っていますので、

少々お下品なのは恐縮ですが、

「あの女の子が好きなんだ」と言うとき

他の誰でもじゃない、あの子と特定するために

定冠詞 the をつけるのです。

つまり I like the girl. 

"あの女の子"が好きだ、となります。

もし定冠詞を使わず、一般論で言うと

I like girls. となり、

「私は女の子たちが好き」と言う

スケベおやじみたいな表現になりますので、

注意が必要です。

 

 (5)ネイティブにならなくていい

 

私たち日本生まれの日本人は

ネイティブにはなれません。

どんなに英語が上手くなっても

ネイティブには今更なれません。

あなたが目指すべきところは

「日本人として

世界に恥ずかしくない英語」に尽きます。

 

英語に定評のある大臣が

かっこよくしゃべっている途中で

I don't have no idea. と言っていました。

パッと聞くとかっこよくても

don't と no の否定形が重なっていて、

文法的には間違っています。

私にはわかりません、と言いたいなら

I have no idea. か

I don't have any idea.

 と言うべきだったんですね。

雰囲気で カッコよくしゃべるときは

うっかりに気をつけましょう。

 

外国人で日本語が完璧な人が少ないように、

外国語をマスターするのは

そうそう簡単なことではなく、

やっぱり長年勉強したり、

辞書を引き引き新聞や本を読んだり、

何かとインプットが必要ですよね。

一朝一夕には上手くなりません。

でも近道はありそうです。

 

自分に合う良い先生、

良い教材を見つけて

少しでも早く納得のレベルに

到達してくださいね。

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