いま、古巣NHKの関連団体である

NHK文化センターの青山教室と

千葉教室で英語の講座を担当しています。

 

よく受講生の皆さんは嘆かれます。

「何年も勉強しているのに

喋れない・・・」と。

 

私だってフランス語

何年もお金かけて先生について

いまだに喋れません。

去年、上野の動物園で迷っている

フランス人親子に

「一番大きな門に行かないと

パンダの整理券はもらえません。

ここではダメですよ。」

と言ってあげたかったのに、

私は正門を指差して

「Main gate, main gate」と

英語で意味なく

叫ぶばかりでしたもん orz

キョトンとした親子の顔を

今でも思い出してうなされます。

ばかばかぁあああ!

 

だからみなさんの

お気持ちは良〜くわかります。

 

でもちょっとここで修正。

「帰国子女だから

英語がしゃべれるんでしょ?」

と思っているみなさん。

 

違います。

 

私は帰国子女ではありますが、

英語は自力で勉強したのです。

それも、かなり必死で。

 

なので端的に言わせてもらいます。

 

いつまでも英語が喋れない!

と思っているそこのあなた。

 

アウトプットの前に

インプットしてみましょう。

 

子供達がパパママの言葉を聴きながら

自然に言葉を覚える様に

とは行きませんが、

インプットが大事なのです。

 

インプットする方法としては

本や新聞を読んでもいいし、

映画を見てもいいし、

YouTube でも良いのです。

 

でもリスニングするときはご注意。

例えばFEN Radio の英語音声を

ずっと流しているだけではダメです。

スワヒリ語をいくら部屋で流しても

スワヒリ語だということすら解らなければ

上手になるはずがありません。

「ただの雑音」と同じだからです。

全く聞き取れないまま

いくら聞いても無駄です。

 

まぁリズムくらいは

つかめるかもしれませんが。

 

どうも

読んだりかいたりするのが苦手だから

聞いているうちに覚えられないなかなぁ?と

思っている人は

内容がわかるものを聞きましょう。

 

一番のお勧めが

NHKの夜7時のニュースを

副音声の英語で聞くことです。

7時のニュースは

大概、国内の大ニュースから放送しています。

昼間とか夕方から民放さんでもやっていて

内容がわかっているものも多いですよね。

 

なので、画面は普通に

日本語のテロップが出ているものを見ながら

副音声(音声多重)で英語を聞くのです。

 

夜9時のニュース9でも構いません。

副音声で聞いていると、

通訳の方が綺麗な英語で

ナレーションの様に喋っていることもあれば

遅れたり、途切れたりしながら

必死で「同時通訳」しているニュースもあります。

生放送中、日本語原稿を片手に

瞬時に訳しながら英語で喋っているのです。

放送少し前までに原稿が出て

ゆっくり訳す時間があれば

音声多重の通訳さんは

みなさん

メモ書きにしたりして準備しています。

 

例えば最近なら毎日

新型コロナウイルスですよね。

 

これもNovel Corona Virus と

英語を聞いているうちに

ウイルスは英語ではウイルスではなく

ヴァイルスと発音することに気づくと思います。

ゔぁあいぅるぁす

「感染」はinfection 

いんふぇしゃ

らしいぞ、と

毎日聞いているとわかってきますね。

 

自分で内容がわかるものを

なるべくたくさん、聞いてみてください。

いつも見ているニュース7なら

余計なお金もかからないし

今日のニュースを見ているうちに

最新の英語を覚えることが

意外に難しくないのです。

 

とにかくインプット。

アウトプットの前に

インプットしましょう。

 

ついでいうと

input は んぷっ (とぅ)

output は ぁうとぷっ(とぅ)

頭にアクセントをつけます。

とはもちろん、軽く発音します。

 

はい、今夜からニュース7と

ニュース9をよろしくお願いいたします。

7時を見て、9時でおさらい、も

出来ますので、ご活用ください。

m(__)m