フジテレビの27時間番組を見ている。

今週末だとは気づかず

ザッピングしていたら

たまたま村上君の冒頭前説の時間だった。

 

予測していた通り、

日本テレビさんの24時間テレビと

出演者が被らないようにしてある。

日テレでは「ポケットビスケット」として

出演したウッチャンが両方に出ているくらいで

ダブり感がほとんどない。

 

内容もほとんどダブらない。

日テレがチャリティーに

徹しているのはご承知の通り。

この24時間テレビ、

良い悪いは別としてもとても長く続いている。

不肖大村、何を隠そう、

1983年、もう35年も前、

24時間テレビがやりたくて、就職活動を始めた。

内定をいただいたのだが、

小2から小6まで関西に住み、

阪神ファンだった私は

ジャイアンツ一辺倒の中では

ちょっとしんどいかなと感じ始め、

内定を辞退させていただいた。実話だ。

だから日テレに就職していたら、

ここに立っていたのかなぁ〜と

毎年感慨深く拝見してしまう。

 

フジテレビの27時間番組は

どこが、何がいけないのか?

気になってツイッターを見てみたら

「#フジテレビ27時間テレビ」で

何本かスレッドが立っていて、

面白くないと言う意見が

ものすごく多数出ていた。

プロデューサーは今頃、真っ青だろう。

お気の毒に。

 

でもテレビの人間として、

フジテレビが大好きなおばさんとして、

今回の「体たらく」については

一言言わずにいられない。

 

とにかく面白くない。

今更NHK?みたいな教育的番組を

フジには期待していない?

かつてフジは

面白くなければテレビじゃない、と

いい放った。

その潔さが、

NHKの予定調和にいる私には

眩しかった。

 

とにかく面白くない。(また言う)

そして気に入らないのは

食べ歩きチャレンジの点数制度だ。

家の中に複数のテレビがあって、

リビングで見ていた後、

ベッドに寝転がって見たりしているが、

チャンネルを切るたびに

点数が一番下まで下がるようだ。

ちゃんと登録されていないのか?

操作がわかっていないのかもしれないけれど。

同様のプレゼントコーナーがある

日テレZipには度々応募できているので、

フジのシステムが違うのか?

 

まぁ1000点集めれば

Tシャツに応募できるので、

1時間も見ていると貯まるには貯まる。

が、そのプレゼントは1名だけだ。

セコすぎるよ。フジテレビ。

 

まぁ裏(番組)が裏だし、

大坂なおみは優勝しちゃうし、

視聴率が期待できないから

やる気がないのは理解できる。

しかし、

夜中もテレビをつけっぱなしにしないと

朝になったらそれまでの点数が消えるのは

ちょっといただけない。

 

北海道や関西では

まだ停電のところがあるのだ。

つけっぱなしを期待して、

姑息な、大したことがない

プレゼントで視聴率を釣る???

釣れませんよ。

北海道ではまだ被災者を助け、

行方不明者を探しているのだ。

 

あまりにも不謹慎な番組では?

 

もちろん、この番組を計画して

準備し始めたのは一年前だろうから、

たまたま放送直前に

大災害が起きてしまったのだろう。

でも「今」この食に関する27時間テレビを

放送する必要がどこにあったのか?

出演者もVTRも確保し、

今更、27時間テレビをやめたら

穴埋めができない、と言う

局側の事情が最大だろう。

 

私もテレビの人間として

それも痛いほどわかる。

 

でも面白くないよ、フジテレビさん。

どうしたのよ。

 

個人的な恨みつらみのようで

恐縮だが、

実は私は,当時の就職活動には珍しく

フジテレビがいわゆる

「青田買い」として始めた

夏休み中のアナウンスセミナーに選抜され

十数名の仲間と2週間ほどだったか?

訓練を受けた。

 

牛込の坂を上がって毎日通っていたら

気づいたら6キロくらい痩せていて

ものすごく驚いた。

人生唯一の体重が減った経験だ。

研修中は当時の社長の

鹿内さんがベンツで出社されるのを

社屋の上の方から眺めて、

かっこいいなぁ〜〜と憧れた。

この青田買いには落ちてしまい、

私は再度、秋の正規の試験を再び受けた。

最終面談を受けた時の

鹿内社長(故人)のかっこ良さったらなかった。

質問は

「恋をしていますか?」

「恋をしてどう変わりましたか?」だった。

とにかくすごい会社だった。

 

この会社で、頑張ってみたいと思った。

ところが今は亡きサラリーマンの父が

従業員700人程度の

非上場企業(当時)より

大きな企業に入って安定してほしいと言うので

親孝行の一環のつもりで、

泣く泣く辞退させていだだいた。

 

まだNHKの内定もなく、

フジと日テレを同時に辞退したのだ。

今思えば、恐怖の若気の至り・・・

 

このスリルに満ちた

就職話はまた別途するとして(笑)

内定辞退をフジに電話で伝えた時、

「フジテレビを断るなんて

君は一体、どう言うつもりだ?!」と

担当者から怒鳴られた。

冒頭には「天下の」と言う

無言の形容詞が聞こえた気がした。

当時はそれくらい勢いのある会社だった。

 

NHKに入ってしばらくすると

フジテレビが全盛期を迎える。

今に続くお笑いブームを作ったのは

間違いなくフジテレビだと思う。

 

今27時間で総合司会を努める

ビートたけしさんが

たけし軍団を引き連れて、

面白いお笑い番組を連発していた。

さんまさんの人気も不動になった。

 

NHKを見ていると同僚ばかりが映るし、

ミスが気になってしまうので、

私の娯楽はもっぱらフジテレビだった。

フジでなければ

リラックスできなかったと言っても

過言ではない。

 

当時は初任給も一番と言うか突出していた。

夢の177000円・・・

NHKは158000円くらいだったと記憶している。

しかもフジにはよく大入り袋が出ていたそうだ。

これはフジに入った同期からちらっと聞いただけで

確証はないのだが、

臨時ボーナス的に、

8万(フジテレビのチャンネル数?)とか

配られたのだそうだ。

 

最近はすっかり勢いが

なくなったとは聞いていたけれど、

株価は日テレと同じくらいだし、

またすぐに復活するだろうと思っていたけれど、

この27時間テレビを見る限り、

なんだか末期的なものを感じる。

どうしちゃったのフジテレビ?

 

面白くなければテレビじゃない

って言ったのはあなたですよ。

 

もうNHKも定年しちゃったし、

今更言うこともないけれど、

フジテレビに入らなくてよかった、と

思わせないでほしい・・・

フジテレビさんが大好きだからこそ

苦言を呈したい。頑張ってほしい。

日テレさんとは別の次元で

正々堂々と勝負してください。

ひいてはそれが

テレビが生き残る道なのだから。

###