五輪までにあと2年を切りました。

でもアスリートでない方も

個人レベルでやれる準備、やるべき準備はあります。

 

NHK文化センター(東京・青山)では

「きれいな英語の礼儀作法」という

educated English (教養ある英語)

あるいは sohpisticated English (聡明な英語)

を目指す人のための講座を開いていますが、

青山が遠すぎる方も多いと思いますので、

不肖大村、皆さんが電車の中でも読めるように

ブログに書いて行きたいと思います。

 

英語を長年やってはきたけれど、

喋れるようにならないし、

単語は覚えられないし、

無理じゃないかなぁ〜と感じている方に

まず言っておきます。

まだ間に合います。

早い人は半年、ゆっくりな方でも

2年もあれば十分です。

ダイエットと似ていると思います。

 

えい!と頑張ればすっと改善できるし、

停滞期もある。

ダイエットができない私が言うのも変ですが(笑)、

英語も毎日、ほんのちょっとしたことに気をつけて

修正していくだけで、気づいたときには

かなり変わっているものです。

 

日本語同様、

英語は常に進化していますから

日常的に毎日走ったり歩いたりしている方は

英語学習に向いているかもしれません。

何かをコツコツやるのが好きな方は

英語もついでにやってみましょう。

 

第一回目の今回は

A to Z を正しく発音しましょう。

 

あなた本当にA からZ まで正しく言えますか?

「エーからゼットなんて簡単じゃん」と思った貴方、

多分、違いますよ。

 

エー、ビー、シー、ディー、イー、エフ、ジー、エッチ、アイ、ジェイ、ケイ、エル、エム、エヌ、オー、ピー、キュー、アール、エス、ティー、ユー、ブイ、ダブリュー、エックス、ワイ、ゼット・・・ではなく

 

えぇい、びぃい、すぃい、でぃい、いぃい、えふ、じぃい、えいち、あぁい、じぇい、けぇい、え〜る、え〜んむ、えんぬ、おぉう、ぴぃい、きゅぅう、あぁ〜、えす、てぃい、ゆぅ〜、ゔぃい〜、だぶるゆぅ、えっくす、うわぁい、ずいぃ・・・みたいな。

 

日本語のぺったんこな発音を忘れて、

英語は厚みがあると言うか、まろやかと言うか、

たかがAでも単なるエーじゃなくて、

えぇい、といくつもの音が連なる感じなんですね。

ラジオじゃないので、直接声でお伝えできないのが残念。

(音声をどうやってこれにアップすればいいのか

技がありません)

 

英語は基本的に、

スペルの通りに発音すれば良いのです。

もちろん例外もありますよ。

でも例外にもパターンがありますので

学んでいくうちに

発音の法則がわかってきます。

 

とにかく英語学習中のあなたは

あまり余計なことは心配せず、

ABCはネイティブの発音を真似て、

まず、正しく発音してみてください。

 

なぜそんな初歩が必要?

 

日本語の場合は50音がありますよね。

あいうえおかきくけこ・・・

これをもし

あぁ〜いぃ〜うう〜え〜おぉ〜と発音する外国人がいたとしたら、

かぁキィクゥケィこぉ〜 etc.

”こぉんにちうわぁ〜”と

ちょっと気持ち悪い日本語になりません?

愛嬌はあるけれどw。

 

意味わかりますよね?。

基本がきちんと発音できない方は

この先、すご〜く長い単語や文章が出てきたとき、

何を言ってるか、わからなくなります。

 

例えばあなたが

シーイズビューティフル と言ったとします。

でもこの「シー」は

She is beautiful. なのか

Sea is beautiful. なのか?これを区別して言えますか?

 

Seaの場合はなんらかの定冠詞がつくのが普通だから、

The sea is beautiful. といえば

彼女の she には定冠詞がつかないから

発音は関係ないじゃん!通じるよ、

と言えるレベルの方は

このブログを読む必要はありません。

Broken English のまま

カッコ悪く喋っていてください。

 

私が意図しているのは

英語の早口言葉

She sells sea shells by the seashore. 

The shells are seashore shells I'm sure.

をゆっくりはっきり発音して

意味の違いを発音で示せますか?と言うことです。

ネイティブじゃないあなたが

これを早口で言う必要はありません。

アナウンサーじゃないんですから

これを早口で喋ることは一生ありませんから。

 

この早口言葉をカタカナで書くと、

シーセルズ シーシェルズ バイザ シーショアとなり、

どれが she で どれが sea か

わからないでしょう?と言っているのです。

 

日本語では 彼女she のシーと

海seaの シーの表記が一緒なのです。

 

ここが英語と日本語の大きな違いです。

 

もう一つ例を出すと

ライオン、ランプ、ライム、ライト、ラジオ、ラック

普段から日本語の中で使っているカタカナ英語、

スペルを知らないと発音ができませんね。

 

ライオンは lion 

ラジオは radio ですので日本語とほぼ同じですが、

 

ランプは lamp (照明のランプ) 

ramp (傾斜路) の両方がありますね。

 

ライムも lime (果物)と

 rhyme/ rime (韻) とがあります。

 

ライトも light (光)right (右、権利など)

 

ラックは lack (不足)luck (幸運)rack (棚)ruck (多量など)

少なくとも4つも可能性があるわけです。

 

もちろん文脈でわかるに決まってるじゃん!と言う貴方、

本当にそうでしょうか?

 

例えば

「この選挙結果を楽しみにしています」と

表現したいときに、

I love to see how the election will turn out. 

この election (選挙) を 

erection (勃起)と発音してしまったら、

いきなり下ネタ、

場合によっては相手を怒らせてしまいますよね。

 

つまらない例で申し訳ありませんが、

つまり、それくらい、たった一文字のことですが、

誤解を生みかねないし、

誤解まで行かなくても、

とってもカッコ悪いわけです。

発音が間違っているわけですから。

通じないのは当たり前です。

 

もしも電子辞書で音声が出るものをお持ちの方は

一度、a から順番に

ご自分の発音をチェックしてみましょう。

 

英語のプロの一人として言わせてもらいます。

 

日本人がアルファベットの発音を

正しく学ばない限り、覚えない限り、

(つまり小中学校で教える

英語の先生の発音を矯正しない限り)

このまま日本人がずーっと

「世界的に英語が下手な国民」であり続けることは

間違いないと思っています。

 

A to Z アルファベット の発音は

この二年間のうちに修正すべき

日本の英語教育の最大の欠点なのです。

 

お父さんお母さん、年配の皆さん、

小さいお子さんやお孫さんに

英語を教えるときは

必ず正しい発音で教えてあげてください。

お子さんが間違って覚えると、

逆に将来の足かせになります。

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