他人事と思っていません?

「オレオレ詐欺」は本当にあります。

これだけあちこちで気をつけましょう的な

宣伝やら啓発活動が行われているのに!

 

昨夜お隣の奥様(70代)がやって来て、

「大阪にいる息子を語った

オレオレ詐欺にあった!」というのです。

危うく300万現金を取られるところだったそう・・・。

 

ご参考のためにどんな手口だったのか、

書いておきますので、

皆様ご参考になさってください。

 

犯人のストーリーは以下の通り。

●=犯人の電話

○=奥様

***************

 

●駅でお腹が痛くなり、

これから病院に行くと「犯人」から一報がある。

 

○犯人のことを息子だと思ってしまい、

あら大変。単身赴任なのに、と

奥様心配になる。夫にも話、二人で心配する。

 

●トイレに行ったらバッグを忘れて無くした。

バッグの中には大事な書類があり

今上司たちが一緒になって

探してくれている、と電話。

 

○奥様は息子を心配する余り泣き出す。

ご主人も代わりに出て

オレもサラリーマンだ、気持ちは良くわかるよ、と

「犯人」に理解を示してしまう。

 

●再び電話。カバンがなくて

実はお金も必要になった。800万を要求。

 

○急には800万は用意できないと答える

 

●上司が親御さんから250万、

妻のおばあちゃんから250万で

500万作ってくれたから

あと300万でいいと要求。

その際に、

「おばあちゃんが銀行で

オレオレ詐欺じゃないかと銀行から注意されて

二箇所で降ろさないと足りなかったから

お母さんも注意して、

銀行で何か言われたら、電化製品とかを揃えると答えてね」

と犯人が優しくアドバイスする。

 

○奥様はとりあえず銀行に駆け込む。

案の定、二つの銀行から

オレオレじゃないかと聞かれる。

一つの銀行からは行員がついて行く、

とまで言ってくれたのに

奥様、詐欺とまだ気付かず、

急いで家に帰って

また「犯人」からの連絡を夫と待ってしまう。

 

●探していたカバンが別の駅で見つかったので、

中身の確認に行ってもらっていると電話。

 

○とりあえずカバンが見つかって

よかったと奥様夫婦で喜び合う。

 

●カバンの中身はなかった、

カラだったという電話。

現金はレンタカーで受け取りに行くから。

 

○あれ?なぜ自分の車はないの?と

やっと奥様疑問が湧く。

 

●代わりに上司が行くことになった。

番地を確認したい、と電話。

 

○いくら上司の方でも

知らない人に300万円は渡せないわよ、

念のため聞いて悪いけど

妹の名前わかる?といったら

突然切られて、その後連絡なし。

 

最初の電話から4時間もの間、

犯人に騙されてしまって

最後の最後まで

全く詐欺とは気づかなかったそう・・・

 

この奥様は

近所の民生委員をされているような才媛です。

犯人は終始、優しい口調なのだそう。

奥様としてはこちらから息子に電話すると

取り込み中のところ悪いと思い、

「犯人」からの電話を待ってしまったというのです。

 

もちろん「オレオレ詐欺」が横行していることも

知っているのに、見事にひっかっかったそうで、

むしろ息子が心配で心配で泣いてしまい、

「詐欺かも」なんて全く考えもしなかったそうです。

 

勉強になりました・・・

うちの親たちはみんな80代だからイチコロだな・・・

 

とにかく詐欺の手口というか、

お金のおろし方まで指南するなんて。

皆さんもご両親にはくれぐれも注意するように

言ってあげてくださいね。

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