トランプ大統領のニュースを読んでみよう①

 

通常、アメリカ大統領関連のニュースは、崇高な理想に関する単語や、難しい経済のタームに覆われていて、non-native が辞書なしに読むのはかなり困難でしょう。しかし!このトランプ大統領と彼についてのニュースは、単細胞的、いえ、かなりわかりやすいネガティブnegative な単語が並んでいるようです。驚くようなことをすらりと言ってしまうこの大統領、良い意味でも悪い意味でも眼が離せません。ちょっと一緒に読んでみましょう。現代のホラーです(汗)。

 

まずタイトルの3 ways to get rid of President Trump before 2020. この get rid of という表現を見てみましょう。rid は他動詞で・・・を取り除く、除去する、という意味です。get rid of という決まりフレーズが使われることが多く、この get rid of ナニナニといえば、dispose of 〜〜、あるいはremove ,という意味になります。 この記事の場合は get rid of President Trump となっていますので、つまり2020年までにトランプ大統領を”処理する、除去する、捨てる、葬る、始末する” などいろんな訳が出来ますね。

 

サブタイトルの25th Amendament は大文字になっているので、米国憲法の修正第25条を読んでみることが何故必要か?、と言っているわけです。この条項はWikipedia によりますとアメリカ合衆国大統領の承継を取り扱い、副大統領が欠員の場合にそれを埋める方法と、大統領がその職務上の権限と義務を遂行することができない場合の対処法を規定している、とあります。つまりトランプがダメなら他の対処法があるという意味ですね。

 

アメリカのネットはタイトルから大胆、刺激的ですねぇ・・・と感心していないで、読み進んでみましょう。

 

Are we really stuck with this guy? Are we really ? ほんとうに僕たち私たちはこの guy 男(コイツ)で行き詰まっているの?どうしようもなくなっているの?と本文冒頭で嘆いています。

 

stuck というのは stick の過去形・過去分詞ですが、何かに困って動けなくなる、行き詰まる、という意味があります。雪道でタイヤが動かなくなったら My car got stuck in the snow. またはwith the snow. ってことですね。

 

It’s the question being asked around the globe, because Donald Trump’s first week as president has made it all too clear: Yes, he is as crazy as everyone feared. being asked around the globe, いま地球全体で取り沙汰されている疑問は、ドナルドトランプの大統領としての最初の一週間で全てall too clear. 明白(すぎるほど)になった。そうです、誰もがfeared 恐れた通り、彼はクレイジー、狂っていると指摘しています。

 

around the globe はall over the world と意味している事は同じですが、world だと世界、globe だと地球ですから、なんだかもう国ばっかりじゃなくて、この地球が大騒ぎしているような雰囲気=around the globeだと何だか大袈裟なニュアンスになりますね。よく世界のことをearth と直接的に語ったり、this planet この惑星、と呼ぶ事もあります。もしかしたらトランプさんは The biggest problem on this planet かもしれませんね。

 

タイトルと合わせて、まだ最初から6行ほどしか読んでいませんが、面白いでしょう?わかりやすくないですか?難しい用語、全く出て来ませんねぇ。面白そうな記事を見かけたら、良いお手本になると思って頑張って読んでみてくださいね。少なくともオバマさんの時よりは眠くならないと思います。

 

でも読んでいると暗澹たる気持ちになる可能性のほうが高いのも事実です。めげない程度に、このようにタイトルとサブタイトル、最初の数行を読んでみましょう。大体内容は想像がつくはずですし、次々に出て来るトランプさんの問題にも、だんだんとなれて来て、すらすら読めるようになってくるかもしれませんね。Good Luck