この三週間強、ひどい風邪をひいています。

記憶では12年前、娘がまだ小さい時に

3日ほど寝込んで以来、初めてですし、

咳がこんなに長く続くこともありませんでしたので、

さすがに年齢かなぁ・・と反省しています。

 

みなさんは入院されたことがありますか?

私は38歳のとき、11日間入院したことがあります。

実はある日の未明、夫の愛人問題が発覚し

(もう時効なので書いてしまいます・・笑)

離婚を前提に話し合いが始まったのですが、

一週間くらいめそめそしていたためか?

ストレスのためか?

高熱を出してしまったんですね。

(夫は離婚騒ぎのせいだとは思っていません。

この相違点についてはまた後日・・笑)

最初は何なんだろうな〜?と思いながら

家で2〜3日寝ていたのですが、熱が一向に下がらない。

さすがに変なので、

当時記者として担当していたエイズの拠点病院として

先駆的な役割を果たしていた駒込病院に

行ってみる事にしました。

 

もちろん大病院ですから、

本来は紹介状が必要です。

風邪程度の患者は行ってはいけません。

が、ふらふらな状態でたどりついた私をみて、

受付の人がびっくり仰天。

特別に診ていただけることになったのです。

で、即、入院が決まりました〜〜(笑)。

 

身体の免疫がストレスで弱っているところに、

何か悪い菌が取り付いたのか?

首のリンパ腺に

直径4センチのこぶが出来ていました。

天下の駒込病院ですから、

当然、HIV感染も疑われ、

感染症科のお医者さまを含め、

次々にお医者様がやってきました。

 

私は結構しぶといタイプで、

あまり病気をしたことがなかったですし、

ましてや入院なんて、初めてでした。

一週間は熱が下がらず、点滴の毎日。

お酒は飲めないし、食事の量は少ないし。

病院ってところは本当に健康的なところだなぁーと

看護師さん優しいなぁ〜〜と単純に感動しました。

 

ところが初日に

ペットボトルをあけようとして愕然としました。

ペットボトルのキャップをひねる力が出ない!

ふにゃふにゃして指に力が入らないのです。

「水も飲めないのか・・・」と

初めて健康の大事さを痛感しました。

そのときあけようとしていたのは「エビアン」で、

以来、エビアンを見ると、

入院していたことを思い出して反省します。

 

実は

この話にはもうひとつオチがあって、

病院の廊下から母に

「入院しちゃった〜」と報告したら、

その一報を聞いた母が(父親談)

その場でふにゃふにゃと崩れるように倒れて

救急車で運ばれて入院してしまったのです。

 

あほか。

 

しっかりせいっ!

 

でもさすがに駒込病院。

一週間ほど経ったころから

みるみるリンパのこぶが小さくなって、

炎症の数値も低くなってきました。

 

私は首の腫瘍ということで、

病棟には咽頭ガンや舌ガンを切ったらしい方もいて、

病院から出られないかも?と

思っている方も当然いました。

「もうちょっとで退院なの?いいねぇ・・・」と

言われたのを思い出します。

あの方、病院から出られたのだろうか?

病院というところは良くなって出るか、

悪くなってしまうか、どっちかしかないので。

本当に明暗がはっきり分かれるのですよね・・・

 

人間、元気になると現金なもので、

入院9日目頃からやたら暇になって

病院の中をあちこち見てまわることにしたんです。

そしたらひとつのお部屋が

ベッドをひっくり返して大掃除中で。

長く入院していた仲間の患者さんが

「誰かなくなるとああいう風に、

全部消毒するんだよ・・・」と教えてくれました。

一気に、暗くなりました。

病院をうろついてはいけません。

 

今はおばさん、こんなに元気ですが、

入院している間は妙に弱気になり、

「もしかして体力はもう戻らないのか?

死んじゃったりする事もあり得るのか?」

色々と考えて、取り越し苦労してしまいました。

3キロやせて、ラッキーで終わりました。

わずか11日間の入院でしたが、

健康の大切さを痛感しました。

 

今回の風邪もひき始めてから一週間目に

どうしても行きたいゴルフの約束があり、

無理を承知で行ってしまったので、

自業自得なのですが、

結局、こじらせてしまって、まだ咳が出ます。

声楽のレッスンもお休みしてしまったり。

やはり無茶はいけませんね。

寒くなってきました。

みなさんも、自分は元気だと過信せず、

身体に気をつけておすごしくださいませ。

 

さて、余談ですが、

病気はしないのが一番ですが、

これから入院される方が

もしかして暗い気持ちで

いらっしゃるかもしれないので、

持ち物についてご参考までに書いておきます。

夫も胃がんなどで二度入院していますので

結構プロです(笑)。

楽しくはなくても、

せめて心地よい入院になりますように。

 

❤️お洒落なパジャマ

手術前後は病院のものを着る場合もありますが、

すぐに自分のパジャマになります。

廊下を歩いたり、お見舞いの方と休憩室に行っても

みっともなくない新しいもの、

診察の時に脱ぎ着が楽なものを買いましょう。

病院内ではノーメークだったり、

お洒落も出来ないので、

せめてパジャマで自分の好みを発揮しましょう。

気分が明るくなるように。派手すぎも何ですが、

病人っぽいのはやめましょうね。

特殊な手術の方は、どういうパジャマが良いのか

浴衣みたいなものがいのか、看護師さんに確認しましょう。

 

❤️ガウン、またはブランケット

上記の理由から、あったほうが便利です。

一番心地よい温度に身体を保つためにも必要。

 

❤️厚底のスリッパ

スリッパは病院内では事実上の「靴」なので、

あまり薄っぺらいと床が冷たかったり、

トイレでも、何となく心地よくありません。

軽いものだと脱いだときに

ひっくり返ったり飛んじゃったりして厄介です。

重くない程度に底がしっかりと厚いものが良いと思います。

長期入院の方は靴下と

ビニールサンダルみたいなもののほうがいいかもしれません。

お風呂に入れるようになると、布地のものより

少々水に濡れても大丈夫なもののほうが便利でしょう。

 

❤️良質のタオル

普通の病院はタオルを支給してくれないので、

自分のタオルが必要です。

病院は殺風景でお花を置けない場合もありますし、

何かお気に入りのものを

身の回りに置くと落ち着くので、タオルは案外大事。

ほっと出来るようなふわふわで

明るい色のものを持ち込みましょう。

首もとが寒い時にマフラーにもなりますよね。

 

❤️お気に入りのイヤホンと長いコード

テレビが見られる病室の場合、

イヤホンを病院で買える事が多いですが、

大概、安物で、耳がいたくなるので、

普段つかっているお気に入りのイヤホンに

延長コードを足したりして、

気持ちよくテレビの音声が聞けるようにしましょう。

 

❤️鏡とアイブロウペンシルとリップ

顔色をみるためにお化粧が出来ない場合もありますが、

顔とは関係ないタイプの病気の場合、

女性はまゆだけでも描くと、全く違います。

急にお見舞いの方が来る事もあると思います。

細いペンシルだけでも持っておくと便利。

 

❤️あとはティッシュペーパー、割り箸、コップ、

使い捨てコップ、歯ブラシなどなどですね。

 

まぁ、こういうメモ、

役に立たない方がいいですね。

 

このところずっと、

小林麻央さんのブログを拝見しています。

小さいお子さんの側にいられない事を

どんなに気に病んでいらっしゃるか。

母親の一人として胸が痛みます。

がんサバイバーを抱える家族としても

海老蔵さんやご両家の皆様が

どんなお気持ちか、わかるような気がします。

一日も早い全快をお祈りしております。

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