少し前にレモンタイムの挿し木をしました。タイムは、何年も同じ株で続けて木質化すると香りが落ちる場合があるので、毎年1ポットは新しいものを作るようにしています。挿し木が非常に下手な私ですが、レモンタイムは不定根が大量に出るので少しくらい乾燥しても問題ありません。

 

 

 親レモンタイムの様子です。まるでマングローブのようです。この不定根、若く乾燥していないものが付いている茎を切って挿せば、本当に良く発根します。「挿し木用土」「バーミキュライト(などの無菌用土)」でなくても元気な根が出ます。

 

 

 活着したレモンタイムの苗です。先にも書いたとおり、私は挿し木が下手なのでもっと発根率が悪いと思い、大量に挿したら発根率100%でした。切り口の形にもこだわらず、しかも手でブチブチと摘んだ芽です。乾燥にさえ気をつければ誰にでも出来そうです。

 ところが、親タイムは蒸れて枯れこむことを心配し、挿し木タイムは乾燥を心配し日陰に置いておいたところ、とんでもなく徒長してしまいました。

 

 

 この通りです。しかし、親はさらにひどいです。

 

 

 変な風に湾曲しています!負の重力屈性を持つ筈の茎は下に伸びています。もしかするとベランダの床の照り返しに向かって伸びたのかもしれません。

 ちょうど、部活動で、下からしか光が来ないと茎がどちらに傾くのか(つまり、重力に対する屈性と光に対する屈性どちらが優先的に働くのか)調べようと思っていました。今度、段ボールなどを用いて真っ暗にし、下に穴をあけ光を入れて実験をするつもりですが、中々進んでいません。このように茎が下を向くことがあるということは、光屈性が優先的に働くのでしょうか?

 

 明日、土曜日は休日なので徒長したレモンタイムを刈りこもうと思います。刈り込んだレモンタイムはレモンティー風のいい香りの乾燥タイム(下)にできるので、電子レンジでチンして作ろうと思います。

 

乾燥レモンタイム。茎ごとレンチンして乾燥させたら葉がぼろぼろ落ちるので、その葉を集めています。