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3日の日本株は4営業日続伸。日経平均株価が心理的節目の4万円を2日に回復し、先高観が強まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言で米国の利下げ期待が再燃したこともリスク資産の株式の追い風となり、機械や電気機器など半導体関連株が買われている。
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三菱重工業が5.6%値上がりし、TOPIX上昇に最も寄与。構成銘柄2137のうち1182銘柄が上昇、832銘柄が下落している。
三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャーは、日経平均とTOPIXの動きは必ずしも一致しなくなっていると指摘。日経平均は米国のハイテク株の動きをかなり反映していると述べた。
いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、日経平均が4万円を超えたのは想定外だったとし、弱気派の様子見姿勢が高まることで相場は強くなりそうだとみていた。
パウエルFRB議長は2日、最新の経済データはインフレが再び鈍化傾向をたどっていることを示唆しているとした上で、当局者らは利下げに動く前にさらに多くのデータを目にしたい考えだと話した。
インサイト
- 東証33業種中19業種が上昇、機械が値上がり率首位、石油・石炭製品が下落率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は0.3%高
- TOPIXの年初来上昇率は21%、MSCIアジア太平洋指数は7%
- TOPIX構成銘柄の株価は今後1年間の予想利益の15.4倍
背景
- パウエル議長、最新データを歓迎-利下げにはさらなる確信必要
- ラガルド総裁、ECBは債券市場を「注視」-仏選挙への言及は避ける
- FRBが警戒強める、労働市場の勢いに減退の兆し-経済に影響も
- ドル・円相場は1ドル=161円台後半で推移、前日の日本株終値時点は161円70銭