日本株は4日続伸、4万円回復や米利下げ期待を好感-半導体に買い | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の今日お昼ごろのブルーンバーグ記事。
ご参考まで。
 
なお、日経平均株価やTOPIXの史上最高値更新を狙った
先物・オプション取引を中心とする短期筋の売買が
昨日同様に少なくとも今日の前場では
優勢となったと見られる。
 
また、新紙幣発行記念等の「お祭り騒ぎ」に加えて、
今夜の米株式市場は半日取引となり、
翌日4日(木)の米独立記念日の花火大会ように
華やかに打ちあがるかもしれない等との
「陶酔感」が優勢となっているのかもしれない。
 
なお、米独立記念日直前は全米で開催される花火大会の様に
例年強気相場となることがほとんどいうアノマリー(特異な事象)が
米株式市場では存在することも間違いない。
 
したがって、金曜日の米労働統計発表までは、
少なくとも米金融市場は平穏無事となり、
まるで「鬼の居ぬ間に洗濯」とばかりに、
日本などで強気相場が継続するとの見方も、
ゆえなきことではない。
 
もっとも、短期的なアノマリーと中長期的な
世界経済と国際金融市場とは別物と割り切ることが必要だろう。
 
 
 
 
我妻綾、横山桃花

更新日時 

 

3日の日本株は4営業日続伸。日経平均株価が心理的節目の4万円を2日に回復し、先高観が強まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言で米国の利下げ期待が再燃したこともリスク資産の株式の追い風となり、機械や電気機器など半導体関連株が買われている。

  • 東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.2%高の2862.38
  • 日経平均は0.9%高の4万0425円37銭
    • 終値で4日続伸すれば3月以来となる

  三菱重工業が5.6%値上がりし、TOPIX上昇に最も寄与。構成銘柄2137のうち1182銘柄が上昇、832銘柄が下落している。

 

  三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャーは、日経平均とTOPIXの動きは必ずしも一致しなくなっていると指摘。日経平均は米国のハイテク株の動きをかなり反映していると述べた。

 

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、日経平均が4万円を超えたのは想定外だったとし、弱気派の様子見姿勢が高まることで相場は強くなりそうだとみていた。

 

  パウエルFRB議長は2日、最新の経済データはインフレが再び鈍化傾向をたどっていることを示唆しているとした上で、当局者らは利下げに動く前にさらに多くのデータを目にしたい考えだと話した。

インサイト

  • 東証33業種中19業種が上昇、機械が値上がり率首位、石油・石炭製品が下落率トップ
  • MSCIアジア太平洋指数は0.3%高
  • TOPIXの年初来上昇率は21%、MSCIアジア太平洋指数は7%
  • TOPIX構成銘柄の株価は今後1年間の予想利益の15.4倍

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