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鈴木俊一財務相は10日の閣議後会見で、円相場が1ドル=155円台の水準で推移する中、必要であれば適切な対応を「堂々と」取ると、為替介入を辞さない姿勢を示した。
日本商工会議所の小林健会頭が、日本は「堂々と通貨操作をやればいい」と前日に発言したことへの見解を問われた。鈴木財務相は「為替水準についてはコメントを控える」とした上で、市場の動向をしっかりと注視し、「まさに必要であれば適切な対応を堂々とやっていきたい」と語った。
同日朝の円相場は1ドル=155円台前半に上昇。米国で新規失業保険申請件数の悪化を受けて利下げ観測が強まったことから、ドル売り・円買いが優勢となっている。
小林会頭は9日の記者会見で、円安を受けて特に中小企業は困っているとし、日本が積極的に為替介入を実施すべきだとの見解を示した。その上で、「あらゆる手を使って、協調、覆面でも結果として産業が見通ししやすい経済環境を作ってもらうことが国の役割だ」とも述べた。
小林日商会頭:日本は堂々と通貨操作をやればいい-円安進行受け