神田真人財務官は9日午前、足元の円安を受け、為替介入を「いつでもやる用意がある」と市場をけん制した。同省内で記者団に語った。
9日朝の円相場は1ドル=155円台半ばと、前日夕方から小幅下落して推移している。日本銀行の植田和男総裁が円安のこれまでの物価への影響について控えめな見解を示したことが売り材料となっている。
円は155円台半ばに下落、日銀は円安抑制要因ならず-米金利上昇重し
また、4月末から5月にかけて、政府・日銀が2回にわたって為替介入を行ったことを政府関係者が明らかにしたとの一部報道については、「介入の有無にコメントするつもりはない」とした上で、「政府関係者が何かを話したという事実はない」と語った。