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3連休明け13日の東京株式相場は急伸し、日経平均株価の上げ幅は一時900円を超えた。9日の米国市場でハイテク株の上げが目立ったほか、半導体製造装置大手の東京エレクトロンが予想を上回る通期営業利益計画を発表したことが好感されている。保険や銀行など金融株も高い。
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市場関係者の見方
SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト
- 米国市場でのアーム・ホールディングス株の連日高が、日本の半導体セクターの追い風になっている
- 人工知能(AI)需要に着目した半導体関連の買いは業績改善を伴っており違和感はない
- ただ足元の日経平均の上昇はAI関連の値動きにかなり影響されているため、薄氷の上の株高だろう
インサイト
- 東証33業種中29業種が上昇、保険が上昇率トップ、パルプ・紙が下落率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は0.8%高
- TOPIXは年初来で10%上昇、MSCIアジア太平洋指数は0.5%下落
- TOPIXの12カ月先予想PERは15.3倍
背景
- 東エレク常務、中国は自給率向上で成熟世代向け装置に活発投資
- エヌビディアの時価総額1.83兆ドル、アマゾン抜いて米企業4位に浮上
- アーム株の勢い止まらず、さらに40%余り急伸-AIへの期待が追い風
- ドル・円相場は1ドル=149円台半ばで推移、前営業日の日本株終値時点は149円39銭